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「いや、泳がんのかい」とツッコミかけましたが読んでいると「長距離航海には危険も一杯だし疲れるし、そりゃイカダにも乗るよな」と思いを新たにします。
なぜなら主人公の少年とおじさんが目指すのはどこにあるかもわからない新大陸。いつ終わるとも知れぬ果てしない旅にその身一つとほんのちょっとの道具を頼りに乗り出していくのです。
あとがきによれば本作は2015年夏ごろDモーニングに掲載された作品とのこと。そういう理由でフルカラーだったんでしょうか。次々変わる情景が鮮やかでどのコマを眺めていても楽しいです。
50ページのなかに多くのスペクタクルと、少年とおじさんが過ごした時間がぎゅっと閉じ込められています。スケール抜群のクライマックス…からのラストページも素敵でした。冒険気分を味わいたいときにぜひ!