大きな感情の起伏はなく、過度に甘酸っぱすぎたりもせず、絶妙に距離を保たれた感じでどの作品も読めてすごいなぁと感心。

最後の旅行のは〆の部分で急に80`sっぽくなってハッとさせられたりして、たまらんなぁと思い候。
あとオマケがいい。書店限定のおまけが毎回こういう形だったら買う価値が更にあるなぁ。

読みたい
レタイトナイト
『ベルリンうわの空』香山哲先生の新作! #1巻応援
レタイトナイト
さいろく
さいろく
『ベルリンうわの空』香山哲先生の新作はマイナーRPGを彷彿とさせるファンタジーだった。 ベルリン〜で独特かつ魅力的な絵柄で多くの読者を魅了し、電子先行だった?と思うが紙書籍も欲しくなって久しぶりに紙書籍も購入した。 私のチープな語彙力では「おしゃれ」とかしか表現できないがとにかくオシャレで可愛く、気持ち悪そうなデザインのキャラクターですら作中の柔らかい雰囲気で包んでくれていいデザインだなぁと感じる。何にせよどこを読んでいても心地よいのがすごい。 そんな香山哲作品、常に二色刷り(弘兼憲史作品などでよくある、白黒にプラスもう1色使われているもの。多いのは黒+朱色かな?)なのだが、ベルリン〜ではオレンジを基調にしていたところ本作では少し氷っぽい水色のようなアイスブルー(ブルーグレー?)みたいな、とにかく雰囲気がオシャンティでまた良い。 色々と前提となる設定が今回も多く(ベルリン〜と比べてばかりでアレだけど、あちらはドイツで生活する上で日本人には馴染みがないところの紹介があって面白かったがやはり前提がいくつかある)昨今の漫画の中でも珍しくじっくり理解しながら文字も読み込むのが楽しい作品になっている。 早く2巻が読みたいものだ。編集長頑張れー
ねじ式
ガロの中でも異彩を放っていたとされるつげ義春の代表的な1作
ねじ式
さいろく
さいろく
気づけば電子版があったので購入。 すんごい昔に読んだけど記憶に残っていたのは読後感ではなく絵画を観たあとのような感覚だけでした。 シュールの権化のような意味のわからない物語展開(そもそも意味とかないのかもしれない)の「ねじ式」を始めとした短編集。 つげ義春らしさがこれでわかるのかは不勉強であまり明確にわからないけど、きっとこういうものなんじゃないかとは思う。 ねじ式の冒頭、海からあがってくるシーンのTシャツを、いかにもギークって感じのヒゲメガネデブな白人が着ていた。 今となってはおしゃれであり、通り越して「通」っぽさが出てしまうであろう。 いずれにせよ本作を読むことで自分なりの感想を持つことが許されるのだ。漫画好きさんは1回読んでみるといいかもしれない。 ちなみにこの短編集ではいろいろな時期の作品が混ざっているようで、試験的なものから初期っぽいものまで(そう感じさせるだけで後期のものだったりしたらそれはそれで凄い)多数のつげ義春が見られる。 水木しげるを彷彿とさせるような背景描写技術に、当時の工夫が見て取れるのでいずれの作品もそういう意味では今読む事で面白さが増していると言えよう。

二階堂幸短編集 ありがとうって言って

にかいどうこうたんぺんしゅうありがとうっていって
著者:二階堂幸
最新刊:
2020/07/13
にかいどうこうたんぺんしゅうありがとうっていって
二階堂幸短編集 ありがとうって言って【電子限定描きおろし特典&ebookjapan限定特典付き】
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ヒメの惰飯

ヒメの惰飯

元オタサーの姫で現アラサーの姫川さんは、彼氏なし・お金なし・だらしない、とダメな毎日を過ごす日々。でも、そんな彼女もご飯の時間だけは幸せ!女子力?何それおいしいの?カロリーなんか気にしない! 20P超の描き下ろし漫画&おまけ要素も満載な、【意識低い系】な彼女の食卓を召し上がれ!
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