あなたがしてくれなくても

子無しでこうなら、子有りだったらどうなっていたの。

あなたがしてくれなくても ハルノ晴
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1巻を読み終えて、2巻表紙を見て、読んでいた際に押さえていたワーッと思いが溢れそうになった。 きっと、みち(女)の手首を掴んでいるのは夫の陽一で、みちの反対の手を取ろうとしているように見えるのは、きっと会社のイケメン・新名で。 表紙に顔も描かれない夫。 表紙をつらつら見るだけで、ドラマチック。 え、大丈夫? みちさん、大丈夫?? Kindle Unlimitedで一巻無料だったので気軽に読み始めてしまったけど、これはKindleの仕様が変わる前なら流れるように2巻をポチって読み進めていた作品だと思う。 本作でセックスレスを気にして病んでいるのは妻。 気が乗らない夫。 どうするの? どうなるの? 夫は実は浮気しているのかと思ったら、夫サイドの描写では、本当に、妻とそういう気持ちにならないだけ。 それ以外は問題ない。 本当に? みちが出産で退職する人を見て「セックスしたのね」と思う第一話も、ハエの交尾を見て「ハエすらセックスしてる」と無意識に思うその後の話も、たんたんと怖い。 そんなこというの、思春期の男の子か、大昔の2ちゃんねらくらいだから、みちさん、帰ってきて! マンバのコメント数が多くてびっくりしたけど、さもありなん。 夫婦じゃなくて、恋人でも身につまされる人はいると思う。 そういえば、アメリカでは離婚理由の一つだし、そもそも営みの頻度で離婚率が変わるなんて話もあったよなあと、ふと思い出した。
ハッピーファミリー 復讐のレンタルお母さん

あいつに恨みはあっても、その家族には恨みはない

ハッピーファミリー 復讐のレンタルお母さん
ゆゆゆ
ゆゆゆ
「ハッピーファミリー」なのに、ちっともハッピーでないし、ファミリーは壊れている。 タイトルにファミリーとか、マイホームがつくとサスペンスやホラーになりやすいのはなんでだろう。 「姉妹のような親子」を望む母親でありインフルエンサーのマリちゃんに振り回される、高校生の愛理。 彼女の前に、レンタルお母さんとして現れたアイダ。 アイダさんはゆっくりゆっくり、愛理や父親を籠絡し、マリちゃんを孤立させ、母親の座を奪い取っていく。 どうやら、アイダさんの過去と、マリちゃんの過去に接点があるようで…。 アイダさんは、あの家庭の壊れ具合を認識していたんだろうか。 愛理の担当になるかわからないのに、復讐を考えていたんだろうか。 良き母親を復讐が終わっても続けられるんだろうか。 アイダさん、不明すぎて、少し怖い。 母親のマリちゃんは、我が子が親族からもらった小遣いを自分のものとしてせびる姿が衝撃的。 夫はお金を家に入れていると言っているのに、どれだけお金がかかる人なんだろう。 実家の事情が描かれたので、ああなってしまったマリちゃんを同情できるかなと思ったものの、ちっとも同情できなくて、「あるぇー??」と思ってしまった。
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