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誰にでも替えのきく仕事に疲弊している主人公。ある朝、学生時代の先輩のせいで大寝坊してしまうのだが、先輩に「時計の針と同じ速さで回転する風車」探しに誘われ旅に出る…というあらすじ。
優しい雰囲気の扉絵を見てもう「おっ、いいな」となった。しかもストーリーが、みんな大好き「仕事をサボって見知らぬ場所へ行く話」で絵柄と内容がよくマッチしてた。
またテーマである「時間の速さ」に絡めて、冒頭から仕事に追われて「あっという間に金曜日になっている」という、描写をしているのが上手い。
最後のオチは、「辻褄とか細けえこたあどうでもいい!」というかのような「すこしふしぎ」な展開なんだけど、それでも全然オッケーと思えるくらい、全体的に開放的でのどかでよかった。