この読切が言いたいことはただ1つ。「(恋とか)気持ち悪いんだよ、死ね」ということ。

めちゃくちゃシンプルな主張を、回りくどい表現なしのどストレートで描いているので、読み終わるのが超早かった。
あまりに早く読みすぎたので、結局3周くらい読み直した。
何度読んでもタイトル通りで感心してしまう!

セフレがいる主人公にとっては、謎の男らしさに溢れたキモいLINEのメッセージを送ってくるマイルドヤンキーも、学校で何度も告白してくる男子(しかもナチュラルにセフレがいることを見下している)も、等しく「ピュアな恋愛を押し付けてくる」キラキラクソ野郎。

「ピュアなら偉くて何をしても良いのか?」、「お前の恋愛のスタンスを押し付けてくんじゃねーよ」という熱い気持ちに満ちた、勢いのある読切でした。

漫画アクションNo.6(2019.3.5発売)掲載
雑誌のアオリすごい好き

この読切が言いたいことはただ1つ。「(恋とか)気持ち悪いんだよ、死ね」ということ。

めち...
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恋愛は過剰に美化されがちだけども、同時に「気持ち悪さ」を孕んでるものっていう考えが伝わってきた。押し付けるものじゃない。
挿入された過去回想から考えると幼少期に「好かれて嫌な人はいないよ」って言った女の子に主人公は告白して「気持ち悪い」って言われたのかなと思った。

あの少女漫画シーンは、「恋は素晴らしいもの」という「読者や世界の共通認識の象徴」かな〜思う

セフレの関係だろうと恋愛関係だろうと、本来優劣などない(人間が勝手に恋の方が尊いものだと決めつけてるだけ)。

なのにみんな「恋は素晴らしいから免罪されるとばかりに、キモチワルイ想いを身勝手に押し付けてくるから死ね」とマミは怒り、世間にその思想を植え付けている象徴的存在の少女漫画を最後にビリビリに破いてEND

恋愛脳の人たちの描写がすごく面白かった。
桐生先生は恋愛がわからない。』あたりではマイルドにしか取り上げられていなかった、アセクシャルという問題にざっくり(攻撃的に)切り込んだ感じ。
ヒロインのような人にとって、まさに少女漫画は地獄なんだろうな……。

たしかにそう考える方がスッキリしてますね! なるほど。そんな気がしてきました。個人的に幼少期の主人公が笑顔で「恋は素晴らしいもの」という考えに同意しているような描写だったので、どこかでその認識が一転して、いまのスタンスになったんだろうなぁという考えていました。その転換点が描かれていないので、ココなのかなと。

大変残念ながら、現在この読切が掲載された「漫画アクション No.6 2019年3/19」の電子版配信は終了してしまい購入ができません…。

そのため
・紙の雑誌を古本として購入する
・バックナンバーを置いている漫画喫茶を探す
・国会図書館へ行く

くらいしか手段がなさそうです😭

最近web再掲されて読めるようになりましたよ~

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