サラセニア 九駄礁太
村のしきたりはいつから始まったのだろう
ランド 山下和美
50歳を超えると人は死ぬと伝えられてきた村人たち。
「あの世」だからと山を越えてはならぬの掟。
元気なのに死ななければならないって、しきたりでも逃げ出す人はいなかったのだろうか。
今の日本でも、村社会ってどうしてこうも陰鬱としてんだろうってところが似ています。
不思議な世界観といくつも謎がはりめぐらされていて、何が起こるかわからない展開にドキドキしました。
キャラクターも生き生きしてて◎
最終的にどうなるのか全く分からないところ、期待しちゃいます。
しきたりが支配する不思議な山村で、好奇心から禁忌に触れた少女の物語。特異なアニミズム的宗教世界を丁寧に描いた作品。これだけでも面白いが、この作品はそれに留まらない。3巻辺りから謎が謎を呼び、世界観が予想外の広がりを見せ始める。ページをめくる手が止まらなくなること間違いなしの一作