角川コミックス・エースの感想・レビュー337件<<1112131415>>あの衝撃作の、文句なしのコミカライズFate/Zero TYPE-MOON 真じろう 虚淵玄(ニトロプラス) 虚淵玄(ニトロプラス)/TYPE-MOONmampuku「タブー・タトゥー」もだいぶエグかったですがこちらも相当ヤバいです!(グロ的な意味で) 伝説の「人間オルガン」のシーンもがっつり作画されていて、シリーズや外伝含めた中で絵に関しては最高の出来になってます。※人間オルガンでググってはいけません 絵は文句なしですが、ゾディアック・ゲームやタブー・タトゥーなどで少し弱かった「ストーリー」の部分もそこは偉大なる原作がついているので心配は無用です。インフレが凄いのはDBリスペクトなのか…?ブラッドラッド 小玉有起mampukuソウルイーターやデュラララ!!初期のブリーチなどを彷彿とさせる、現代的かつ独特のポップさを持ったファンタジー。 吸血鬼の主人公、幽霊のヒロイン、狼男のライバルなどなどメジャー感のある顔ぶれで大変取っつきやすいです。私の一番のお気に入りは空間魔法を使うレジャーハンターのベルちゃん。可愛くてセクシーなだけでなく自分の実力にプライドを持っていて、可愛いところを挙げればキリがないです。 主人公のスタズのサブカルかぶれっぷりもキャラ立ちしてていいですね。覚醒して有り余る魔力でかめはめ波を撃とうとしてみたり、東京喰種に出てきそうなアシメの優男を見て「誰だよこのUkロック聴いてそーな奴は」と言い放ったり。機動戦士ガンダムの製作現場のマンガ「ガンダム」を創った男たち。 大和田秀樹 矢立肇 富野由悠季善玉菌機動戦士ガンダムの監督、富野由悠季こと富野ヨシユキが主人公で、相棒に安彦良和こと安彦ヨシカズが中心になってガンダムの製作現場が描かれている。 アニメーションの地位がかなり低くて、ロボットアニメはおもちゃを売るために作るというのが業界の中で一般的な風潮だったのを、熱意と作品の面白さでひっくり返していく痛快なストーリー(これが実話に基づいているんだからすごい) 基本的に少年漫画風に描かれていて、富野ヨシユキの普段はダメなんだけど大見得切って無茶を実現していくところがかっこよく描かれていて、ガンダム見たことなくても楽しいし、ガンダム見たくなると思う。 ガンダム製作現場での逸話、声優の池田秀一や当時アニメーターだった板野一郎の才能が光った瞬間なんかも描かれていてそっちも面白かった。ガンバレ蜘蛛ちゃん!蜘蛛ですが、なにか? かかし朝浩 輝竜司 馬場翁starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)女子高生が、気づいたらダンジョン内の最弱モンスターである蜘蛛に転生していて弱肉強食の世界で何度も死にかけながら強くなってサバイブしていく話。 生まれた時から家族が共食いしてるハードモードでスタート。 一難去ってまた一難すぎる。 異世界転生ジャンルはすべての障害を難なく順調にクリアしてストレス無く読めるものが多いが、この作品は一安心したらやばい死ぬ・・!の繰り返しなので、それがいい。 ある能力特化型のスーパー雑魚キャラが、工夫で毎回キワキワで生き延びるの見てるの楽しくない? 糸と毒(あと素早さ)だけで、絶体絶命切り抜けるのいいよね! ていうか、ちゃんと絶体絶命になるのいいよね!と思うのはこのジャンルがみんなチートすぎてそうならないからだろう。 そういう展開は少年漫画にあてはめればわりとベタなのだけれども。 そして着実に実力をつけていく蜘蛛ちゃん。 そういえばジョジョのストーンオーシャン編も主人公徐倫の能力が糸で、まじかよって絶望した記憶ある。 一見弱そうな能力ほど応用が効いて使い勝手があったりする。 5部ブチャラティのスティッキーフィンガーズというジッパーの能力然り。 ゲーム的世界観なので、ピロンッとレベルも上がるしスキルもあって、強くなれば技や能力を獲得するので、目に見えて強力になっていくのが楽しい。 同時に周囲のレベルが高いところにどんどん突き進んでしまうので依然常に危機には変わりない。 常に危機には変わりないが、獲得していくスキルの中に妙なものが混じっていて何か不穏なことが裏でゆっくり進行しているのがとてもナイス。 生きていくうえでの食事が描かれているのもよくて、これがあるのと無いのとじゃキャラクターの説得力が全く変わってくるし、目の前に死ぬほどの危機がゴロゴロ転がっているのに「地上に出て美味しいご飯が食べたい」っていう欲求があって頑張れてるのが女子高生的でかわいい。 ついつい応援してしまう。 ガンバレ蜘蛛ちゃん!!厳選!読んでほしいこのマンガカムイ伝全集 第一部著者:白土三平完結全15巻作品情報はこちら僕はヒモになりたい理想のヒモ生活 渡辺恒彦 日月ネコ 文倉十starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)準備万端で行く異世界は快適だった。 ブラック企業で働く主人公が異世界へ転移させられるというところまではベタな流れで、そこから元の世界に戻るかこの世界で暮らしていくか考える時間を元の世界で考えてしっかり準備できる期間を設けられるという。 異世界で暮らすなら美人な女王と結婚でヒモ生活待ったなしなので即決。 元の世界に戻り、発電機やら電化製品やら生活費需品を詰め込んで異世界へ。 そこからめちゃくちゃ快適な異世界生活が始まった、と思いきや、王族としての生活は意外とやることがあって政治的にも重要なポジションにいたため、ただのだらだらヒモ生活とはいかない。 現代の快適さと、王侯貴族による権謀術数の渦巻く政治、そして普通の現代人かと思ったら特殊な力(チート)まであった主人公の話が思ったより良くて読み進めてしまった。 奥さんである女王様もバリバリにセクシーで賢くていい。 やはり主人公が社会人として働いていたことがみそで、これが高校生では上手くいかないだろう。 こういう生活が送れるのであれば異世界へ行くのも悪くないな、というか最高。 大量の漫画と映画を持ち込んで浸りたい。設定を掘り出していく過程が楽しい異世界迷宮でハーレムを 氷樹一世 蘇我捨恥 四季童子starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)異世界転生とかそういうジャンルをあんまり読んでこなかったので、意を決して売れてそうなあたりからいくつか読んでみて、その中で良かったなと思ったのがこの作品。 同ジャンルでわりと雑な漫画描写が多いなか、すごく丁寧に描かれているのでそれだけで評価が高い。 原作はどうか知らないが読んだのが3巻までなのでまだハーレム展開になっていないのと、主人公がバカみたいに強すぎてイケイケで無双するパターンはあまり好みではないので、そうではないのがいい。 ゲーム的世界観に転移し、主人公だけがゲーム画面のコマンドのようなものが見えて、各パラメータにステータス振りをいくらでもし直せるということで試行錯誤していじくってダンジョンに挑んでいくのが面白い。 持てる能力で何ができるか、のような設定を細かく試行錯誤していくのが好きなので僕は楽しかった。 丁寧に描いているのでテンポ感はいまいち良くなくて、どういう話になっていくのかはピンとこない部分はある。 ストーリーが進んでいく気持ちよさが好きな人には向いていないと思う。 あと、絵のクオリティが素晴らしくて、ヒロインの女の子がめちゃくちゃかわいい。 エロい展開にもなるが、女の子があほみたいに主人公にメロメロでべたべたしてくるわけではないので、他人を受け入れるという行程を経て行う情事で互いの緊張感が伝わってきてとてもよかった。 ゲームの世界観に来てしまったということで非現実的なことや倫理的にどうなの、ということも、その世界での常識なら受け入れるという柔軟な姿勢は、郷に入っては郷に従えスタイルで致し方ないのかなと思う。 許可された殺人や奴隷制がそうなのだけど、積極的に受け入れ楽しんでいる。 そういう状況になった場合、自分はどうなんだろう、と悩んでしまう。 現実でのスタイルを貫くか、移動先の風習に従うか。 そこの葛藤を描かないための手段として上手く言い訳が効いているなと思ったのが、転移後すぐに盗賊出現、VRのゲームかと思って退治(殺害)、のちにゲームではないと知る。 要は殺人を犯したと知るのは事後なのだ。 殺人は最初のハードルこそおそろしく高いが、一度やってしまったのだから、一人殺すのも十人殺すのも大差はない、という描き方、もしくは、ゲームっぽいのでどこか現実として捉え切れていない部分があるのか。 そうなると、勝手な話だが一度瀕死のダメージを負って命の危険を目の当たりにしてほしくなってしまう。 遊びじゃないんだと。 ただ、読んでる感じ、ゲームのごとく順を追ってぬるぬる強くなっているのでそんなことにはならなそうだ。 ハーレムになっていく過程でまだ読みたいと思えるかどうかはきっとコミカライズ担当の漫画家の手腕なんだろうなと思うとそこが楽しみ。クイズにはやり方があるナナマル サンバツ 杉基イクラ名無し早押しクイズで問題文の途中なのに答えられるのは、こういう世界があるからなんだな。マンガから教わることは多い。褒められたい人におすすめ異世界居酒屋「のぶ」 ヴァージニア二等兵 蝉川夏哉 転名無し異世界系+グルメものってなんかありふれてる同士だな~って思って、で読んでみたら出てくるメニューもすごいありふれてて、大衆感すごくって、それを異人さん達がものすごい絶賛しながら食すわけ。自分がいつも食べてるものをそんなに褒められたら悪い気はしないっていうかずっと読んじゃう。 世界間の移動自由だし、装備そのままでニューゲーム的な融通の利き方、つまりうまく言えないけど自分が褒められてるかのように錯覚できるので良い漫画です。「不死者」を巡る中世バトルファンタジー終末のノスフェラトゥ 真じろうmampuku「Fate/Zero」「タブー・タトゥー」の真じろう先生、圧巻のダーク&グロ&ファンタジー。相変わらず絵がめちゃめちゃかっこいいです。 「ノスフェラトゥ」といえば一般的には吸血鬼のことを指しますが、本作に出てくる不死者はまさかの○血鬼!?という意外過ぎる設定で、1話目からどんでん返しで楽しませてくれます。 さて表紙の主人公。赤髪で、少女性をギリギリ残した感じのバトルヒロイン、激しくツボです。「終末のイゼッタ」「Re:CREATORS」「天元突破グレンラガン」少し大人ですが「戯言シリーズ」の哀川潤もいいですね。日記でデスゲーム未来日記 えすのサカエにわか一巻発売時にたまたま手にとって、ワクワクしながら読んでいた作品。 そんなに昔のことじゃないのに、主人公の未来日記がガラケーなのに時代を感じてしまう.... 異能力デスゲームものの中でも強烈な個性のキャラが立っていた。伏線も色々と張っていて、展開を予想するのが楽しかった。いま考えても日記を題材にして、デスゲームをやるという発想はスゴイ。繊細な作品とは言えないかもしれないが、発想と新規性をのある漫画だったと思う。魔王とか勇者とか村人とかの話LV999の村人 岩元健一 星月子猫 ふーみmampuku 冒頭のカラーページに出てくる「役割:村人」って表示にどうしても笑ってしまいます。どう考えてもシュールですよね、なろうを読みなれてる人にとってはそうでもないのでしょうか?最初シリアスギャグなのかと思ったのですが、その直後に世界の人々に役割がどうたらと説明があったのできっと狙ってるわけではないんですよね。 内容はタイトルそのまんまですね。単純明快に豪快で型破りな主人公なのでスマホの力でチヤホヤされたり現代知識で料理したりするよりよほど好感を持てます。素直に面白いです。 絵はリゼロや異世界ハーレムと比べると見劣りしますね。被写界深度っていえばいいのか、背景とキャラのメリハリがないのでせっかくのファンタジー世界なのに臨場感がイマイチ。デッサンも発展途上感。ただ表情のデフォルメが良いので話には入り込みやすいです。「トリアエズナマ」飲みたい…異世界居酒屋「のぶ」 ヴァージニア二等兵 蝉川夏哉 転mampuku「トリアエズナマ」、飲みたいーーーーーーー!! 異世界人が「トリアエズナマ」を見て「冷えたエール」って表現してたけど、日本の居酒屋で出るのは冷えたラガーだよねw中世ヨーロッパが舞台のモデルならラガービールは無かったはずなので「こんなんビールじゃねぇ!」って言われてもおかしくはない気はする。 今となってはありふれてしまった「未開の異世界に文明を持ち込んでちやほやされる」ラノベだが、「のぶ」はグルメ方面では草分け的ですから十分偉大かな、とも。普段何気なく食べている日本食の素朴な魅力を再発見するにはいいマンガだ。 アフリカや南米に100均商品を見せびらかしに行くみっともない番組みたいにホルホルが先に立ってしまうと途端にシラケるので諸刃の剣感はあるけど…イキリオタクの充足した日常治癒魔法の間違った使い方 ~戦場を駆ける回復要員~ 九我山レキ くろかた KEG KeG KeGmampuku序盤、都合の良いだけのイタいなろう小説なのかなと思いきや、異世界側のキャラが強烈で思ったより楽しく読めます。ただし設定はベタベタ。 ディテールの部分に作者の人間関係の経験の希薄さや歪さが目に付きます。一緒に異世界に召喚されたクラスメートのカズキくん。あんなに気のいいイケメンが、モテるからといって友達がいないというのは余りに不自然。「クラスの人気者」をリアルに想像できないのかなという感じです。学校一の美女の犬上先輩も、オタクという属性をつけることで無理やり「理解できる存在」に収めてるように見えます。 一方で、現実世界でぬぼーっとしてた主人公が異世界で努力に目覚めるというのは、すごくありうる話だなと思いました。やりたいこと、向いてる仕事と出会えた人間ってこういう風になるよなってのは某の経験談。ブス版「君に届け」!ブスに花束を。 作楽ロク少女漫画博士うららか地味でブスと言われている田端ちゃんと、爽やかな同級生・上野くんが少しずつ距離を縮めて恋愛関係に発展していくお話。 話の内容を説明しようかと思いましたが、 みんな知ってる?「君に届け」で代用できました。 ・田端さん→爽子(地味主人公) ・上野くん→風早くん(爽やかイケメン) ・鶯谷さん→くるみ(ライバル) ↑で、だいたいあってます。 「君に届け」よりは、コミカルが強めです。 主人公が自虐的で自尊心低いですが、少しずつ変わろうと努力しているところに好感もてます◎(あと主要人物みんな山手線の名字w) ▼ここで数話無料で読めるのでぜひ♪ https://comic.pixiv.net/works/2784意外と文豪ストレイドッグス 朝霧カフカ 春河35大トロBLっぽいタッチだけどそれより女の子が可愛い! 話はよくわかりませんが、文豪ネタ?がたまに笑えます擬女化ブームの走り?織田信奈の野望 青刃時雨 春日みかげ みやま零mampuku トップページで明智光秀特集してたんで、私は真っ先にこいつが思い浮かびましたw 高木さんに負けず劣らずのデコ可愛さ。 アニメも漫画も6年くらい前の作品ですが、デザインは結構レトロに感じますね。でもクオリティは十分高いですなんやかや長々書いたがぶっちゃけ表紙の女の子が可愛いから買ったマヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合 佐伯淳一 地雷原 UGUMEmampuku 近所のツタヤで推されてたので手に取ってみた。ゲーム中に異世界へ飛ばされる話。流行りか。FPSの装備(銃とか)でファンタジー異世界に紛れ込んでしまい、魔力がないので他の冒険者たちにバカにされるが銃があるので結局無双できてしまう。女の子にちやほやもされる。 この手の作品に対して設定のオリジナリティのなさを残念がることは、現実の馬が空を飛べないことを嘆くぐらい意味のないことで、見るべき見どころは他にある。 作画の人が意外とベテランで、奥行きを感じる多彩な構図、昔のガンガンみたいなクールな空気感、キャラクターの息遣いが感じられるような仕草や日常芝居が素晴らしい。話の方も、モンハンよろしく斃した敵をナイフでさばいて魔石や毛皮などを文字通り剥ぎ取って見せる美少女ヒロインに主人公が面食らったりなどコミカルな描写で世界観を教えてくれるので、淡々とゲームのチュートリアルみたいな説明されるよりよほど楽しく読めた。 続きが気になって仕方がないというタイプの漫画ではないが、気持ちよく入り浸れるのでそういう意味で続きが読みたくなる。こういうのがウケるのもまぁ解るんだが回復術士のやり直し 羽賀ソウケン 月夜涙 しおこんぶmampuku 小説家になろうで1位を取った作品が鳴り物入りでコミック化とのことで気になって読んでみましたが、これは、まさしくポルノですねwKTCがアンソロジーとかで出してるやつw 勇者のパーティで高慢な女たちに家畜の如く扱われてきた主人公が、ある拍子に一発逆転を可能にする超絶なスキルが発現させ、すべてを投げうって復讐へと向かう。タイトルからも察せられますが、よくあるMMORPG風世界をベースにしているのでオリジナリティは欠片もありませんが説明する手間が省けすんなり世界観が呑み込めます。 まぁしょうもないストーリーではあるんですけど、復讐のカタルシスと征服感を同時に与えてくれるので娯楽としてテッパンといえばテッパンと言えそうです。 ただ、ここまで(第6話現在)ひどい目に遭った→すごい能力手に入れた→復讐してスッキリしたったの骨組み以外の何も描かれていないので、このままですとポルノの域を出ないかな、と。意外なことに「深夜のダメ恋図鑑」を読んで抱いた感想とちょっと似てました。「未来日記」えすのサカエによる能力バトルビッグオーダー えすのサカエmampuku※ネタバレを含むクチコミです。さすおに石鹸枠ロクでなし魔術講師と禁忌教典 三嶋くろね 常深アオサ 羊太郎mampuku よくできた優秀なラノベ漫画です。一見ダメな感じの主人公(新任講師)が実はものすごい力を隠し持っていて、悪い輩から命がけで美少女を守り、最終的にちやほやされる話です。「劣等生」に少し近いかもですが、1話目から早速ラッキースケベしているので「石鹸枠」とも呼べそうです。 http://honeshabri.hatenablog.com/entry/soap_anime こういうのってよく「テンプレ」だの言って揶揄されますけど、楽しく感じるツボやスカッとする話が無駄なく組み上げられてきちんと面白く成立してる時点で凡百の作品より上ですよね。原作は「第26回ファンタジア大賞大賞受賞作」だそうで、まぁだからと言って必ずしも漫画になっても面白いとは限らないんですけど、ストーリーも奇をてらわず王道だし、何より良い漫画家を引き当てました(笑)シコ方面ではそれほど強くないものの、見せ方が上手いしなにより表情や個性豊かな女の子が可愛いです。 個人的に気に入っているのが、何かにつけて「覚醒」したりして不思議なパワーで敵をボッコボコにするのではなく、教え子の「成長」と周到な「下準備」で不利を覆す展開が気持ちいいです。丁寧に張られた伏線(というよりは布石)なんかも小説原作らしくて良い感じです。あくまで読み易くそれでいて安っぽくならず、可愛いけど過度にエロくはならず、いい塩梅だと思います。一見普通の高校生(普通とは言ってない)ヒニイル 加藤雄一mampuku 「エウレカセブンAO」漫画版の人のオリジナル作品。エウレカの影響を色濃く感じる。エウレカ自体ポストエヴァに数えられるかもしれないが、これなんかはエウレカ系って呼んじゃってよさそうな感じ。 敵対的侵略者に人類が滅ぼされそうになっている、そんなアポカリプスの中心には一人の少年と少女が…っていうベタなやつ。彼らの運命はこれでもかというほど残酷で、傷ついて傷つけあって引き裂かれて引き裂かれてまた求めあって、そのすべてに地球の命運が懸かってて… アレですよ。「世界を取るか、彼女を取るか」っていう究極の二択。美しきかなセカイ系。 半ばあたりまで読み進めないとわかりにくいことも多くて、 ・大好きな人がぶっ壊れたと思ったら、実は最初からぶっ壊れてました ・なかなか面白くならないなと思ってたら、実は最初からかなり面白いことになってました みたいな感じで、伏線でぶん殴られるのが好きな人にはオススメかも。主人公ら二人以外の感情同線が薄いので展開はが色々突拍子もなく見えなくもないが、画力が高いから情報密度が担保されてるし。 戦いはしだいに困難と混乱を極め、主人公もヒロインもぶっ壊れてくし誰が敵か味方かわからなくなっていくなか、悪意の在り処とヘイトの矛先が巡り巡って最終的にある一箇所に集まっていく。これぞまさにラスボスの中のラスボスといった「悪者」の完成である。光と闇の狭間で揺れ動く悲壮系ダークヒーローの煮え切らないバトルも嫌いじゃないですけど、やっぱり最後はヤな奴ぶっとばしてスカッとしたいものです。 ともあれ良いところもあればツッコミどころもある漫画ですが、ラストの数頁はすごく好きです。嗚呼これが描きたかったんだなって。好きのツボが個人的にすごく近いと感じたので、台詞回しなどが洗練されてくると尊さ5倍増しになるなぁと、読んでて思ったのでした。次回作が楽しみ。プロフェッショナル・コミカライザー琴音らんまるRDG レッドデータガール 荻原規子 琴音らんまる 岸田メルmampuku 原作イラストを岸田メル氏が担当し、アニメ化もした作品。純和風ファンタジーで、巫女とか神楽とか山伏とか陰陽師とかそういうのがオンパレード。とはいえわかりやすいモンスターが現れてそれを退治するとかではなく、現実に在るとしたらこんな感じかもなという「ありそう」感や「地続き」感、目には見えないけどなんかヤバいのが近づいてきてる的なジャパニーズホラー感が独特の雰囲気を醸しています。 作画担当の琴音らんまる先生は数多くのコミカライズを手掛けていますが、「君の名は。」と比べてこの時は制作時間や人手が充実していたのか、非常に美麗で見ごたえのある漫画作品になっていると感じます。作品によって描き方を変えるというのも、きっと誰にでもできることじゃないですよね。リアルな人間関係僕だけがいない街 三部けいとしと御都合主義やお涙頂戴がない、リアル寄りの人間関係がいい! 犯人の頭の良さがヤバすぎてはらはらが止まらない!UR(ウルトラレア)の漫画幼女戦記 東條チカ カルロ・ゼン 篠月しのぶmampuku 人気のなろう系の小説が書籍化→漫画化→アニメ化と出世していくにあたって、好条件に恵まれるかどうかが売上をかなり左右することをさして「絵師ガチャ」「漫画家ガチャ」「制作会社ガチャ」なんて揶揄されたりしますが、この『幼女戦記』が漫画家ガチャで引き当てたのは最高レアの類でしょうね。勿論肝心の元々のストーリーというのもSSレア級であるのは間違いなく、実際に読んでみれば生半可な作画では表現できない苛烈で緻密な世界であることがわかります。 最近、現世で苦労したオッサンが転生して美味しい目に遭う話がなろうで流行ってるみたいですが、オッサンの転生という意味で幼女戦記はそれらの先駆けと言えなくもないものの、来世でさらなる苦役を強いられるという点で真逆ですね。 神を信じない少女(おっさん)が神から授かったを振い、可愛らしい容姿の奥に冷酷さを秘め、安定生活を夢見ながら戦場の最前線を駆け回る。皮肉が受肉して軍服を纏った姿それがターニャ・デグレチャフ少尉。可哀相でかっこよくて可愛い主人公です。<<1112131415>>