あらすじ
ベアトリーチェに崇高な片思いを抱く青年ダンテは、彼女の死により生きる希望を見失ってしまう。気がつくと暗い森の中をさまよっていた。ダンテは古代ローマの詩人・ウェルギリウスの助けのもと、自らの進むべき道を探し出すために「死後の世界」を旅する決意をする。イタリア文学最高の古典とされる長編叙事詩を漫画化。
異世界ものにも古典文学にも詳しくないのでこんな例えが乱暴なのは百も承知なのだが、あまりにもそれっぽくて驚いた。
ダンテは生きたまま死後の世界を見に行く。ゲームや他の漫画などで何となく知っている神話の登場人物や怪物、偉人が出てくるのが面白い。辺獄、地獄、煉獄なども聞いたことはあったが、どういう違いがあるのかは知らなかった。天国って具体的にどういうもの?とか。そういうキリスト教的な世界観についてもイメージが掴める。
話としては納得いかない部分も多いが、想像力は刺激されるし、ダークツーリズム的な旅行気分も楽しめた。自分は煉獄でダッシュさせられそう。
あらすじ
ネロ・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス。西暦54年、ローマ皇帝・クラウディウスは暗殺され、16歳にしてネロは皇帝に即位する。家庭教師で哲学者であるセネカの補佐のもと、元老院、民衆を味方につけ確固たる地位を築く。しかし、ネロに執着し、政の場にも顔を出す母・アグリッピナの存在を次第に疎ましく思う。時を同じくしてゲルマニアでは、ドミティウス・コルブロがゲルマン人の騒乱を鎮圧し、勇猛な闘いぶりから「レヌス(ライン川)の狼」と呼ばれたカウキ族の少年が、奴隷として買われようとしていた。いまここに、数奇な宿縁で結ばれた2人の少年の物語が始まる!!謀略と暗殺、怠惰と背徳……欲望のままに己が権勢を振るい、全盛を極めた暴君ネロの生涯を名匠・安彦良和が描く!!
あらすじ
舞台は古代ローマ!「紙(パピルス)」は、パピルスという植物からつくられていた。そこに記された「法」や「思い」は長い時を超え人々に根付いていた。史上初の「編集者」と呼ばれるアッティクスが、2年ぶりにローマへ戻ると、独裁官スッラの圧政により市民が苦しめられていた。法を無視したスッラの行いに、親友キケロとカエサルと共に裁判で戦うことに!弁論を担当するキケロは、パピルスがローマ市民に運んできたものを信じろと言われる。パピルスが運んできたものとはいったい――?そんな折、エジプトからアッティクスを訪ねてきた不思議な子ども・ピッパと出会う…。パピルスとは「紙」なのか「神」なのか?3人は、ローマに正義を取り戻せるのか――!
あらすじ
賢帝が治むる「人類が最も幸福であった時代」から数十年が過ぎた紀元3世紀。世界最強の帝国・ローマは、政治の腐敗、蛮族の進入、続く外征で疲弊し、ゆっくりと、だが確実に、その力を失い続けていた。そして東方にて起こった皇帝・カラカラの暗殺により、全ては大きく変わり始める――。
中世ダークファンタジー「ピルグリム・イエーガー」の実力派が、幻想とロマンに満ちた古代世界を描く!
“良き死出の旅を――”紀元217年、皇帝カラカラの暗殺を機に、世界最強の帝国ローマは大きく揺らぎ始める。帝位を簒奪した新帝マクリヌスは、東方の要アンティオキアで地位を安定させるべく、街を闇から牛耳る軍士官、Cn・D・ポリオを逮捕せんと画策するが‥‥? 爛熟と退廃そして神秘と幻想に満ちた古代地中海世界を、美麗なビジュアルで描く、歴史ロマン幻想譚、堂々の開幕!!
あらすじ
リリアン・ケインズは、今売り出し中のグリーンバード歌劇団の花形スター。恋というものをした事がなくて、恋する気持ちがわからない。だが、むしろ知らないままでいたほうが幸せだったかも知れない、そう振り返るのだった。その頃彼女は、歌劇団の公演でローマに来ていた。そこで、ジュリアス・カーロと言う、小説家志望の風変わりな眼鏡青年と出会う。彼は恋愛経験の無さから物語後半を仕上げる事が出来ずにいて…。表題の悲劇の恋物語他、短編3編収録。
あらすじ
「プルターク英雄伝」とは、ローマ帝国の著述家プルタルコスが著した古代ギリシャ・ローマの著名な人物の伝記である。『対比列伝』の日本語訳で、古代ギリシャ・ローマの著名人たちを、人となりや言動の似た者で二人一組のセットで対比させていく伝記22編と、セットだが対比ではない単独伝記4編からなる。“プルターク”は、プルタルコスの英語名である。本巻には、テセウス・ロムルス・テミストクレス・ペリクレスの4名の伝記を収録。
あらすじ
臨月だった母と幼い息子が殺害された夜、シュザードは母の死体から産まれ落ちた。彼女は隣人の家で実の娘のように育てられたが、彼女がよく懐いていた長男のジョーがお守りを嫌って家を空けたある日、その家の娘・マリエルと共に誘拐され…シュザードは行方不明、マリエルは遺体で発見された。二人の娘を失ったショックで母は死に、実父・ジャックもどこかへ消えてしまった。あれから14年。刑事となったジョーは今もシュザードの行方を追い続けていた。
あらすじ
戦国時代末期、セミナリヨに通うジュリアンは、優等生のマンショ、我が儘なミゲル、大人びたマルチノと、ローマ法王に謁見することに…!少年たちは自分の信じるもののため海を越えた――天正遣欧少年使節の物語!