収録される全9篇から「雪と巳之吉(雪おんな)」の試し読みが公開されましたよ。よろしければ、ぜひ。

その朝も、巳之吉は茂作と共に山に入った。  齢十八の巳之吉は武蔵国に住む木樵で、晦日と正月以外は毎日休まずひたすら木を伐り運ぶ暮らしをしている。奉公先の主人の茂作は厳しく無口な男だが木樵としては申し分のない腕前で、巳之吉も叔父貴と呼んで慕っていた。しかしこの数年で茂作はめっきり老け込んだ。一方...

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