少女マンガの感想・レビュー3623件<<12345>>ゆるくて面白いなでるだけのお仕事です! あんまりひどいstarstarstarstarstar斎藤※ネタバレを含むクチコミです。10年以上経ったが、今でも性教育漫画の金字塔ないしょのつぼみ やぶうち優starstarstarstarstar斎藤※ネタバレを含むクチコミです。ただの癒し漫画じゃないぜはぴはぴクローバー 竜山さゆりstarstarstarstar_borderstar_borderあいざっくまず、少女漫画の目をしたうさぎ達に驚きますが、 そこはさておき、 ただ動物が可愛い癒し系の漫画かと思いきや、 ピンチもあり、恋愛もありと、 主人公達の日常&成長物語となっております。 人間の年齢でいうと、小学校中学年くらいの子達の感覚ですかね、読んでいた当時私も小学生でしたので、結構共感もしながら読んでた記憶があります 新たなる恐怖の幕開け! 連作ディストピアホラー #1巻応援終末の箱庭 岬かいり兎来栄寿バズりにバズった「笑顔の世界」を始めとするホラー短編で『ちゃお』読者にたくさんのトラウマをもたらしたホラーの名手・岬かいりさんの新作です。 今回も、1話ごとに恐ろしい世界をたっぷりと見せてくれます。あたかも『世にも奇妙な物語』の怖い回のような、さまざまな設定がなされた世界における恐怖の数々。本作の特徴としては、単話ごとに楽しめるように描かれているのですが、それぞれのお話ごとの繋がりが明確に描かれておりやがて収斂していくことを仄めかす構成が挙げられます。 短編としても楽しめながら、大きな設定がもたらす謎やサスペンス性により1粒で2度美味しい作品です。 『笑顔の世界』のクチコミにも書きましたが、岬かいりさんの描く歪んだ世界はただ露悪的なだけではなく現実世界と地続きなのが印象的です。 さまざまなディストピア感が描かれますが、それらは決してファンタジーではなくややもすれば現実で人間の愚かさや弱さが引き起こしてしまいそうなものでもあります。逆に言えば、人間が愚かであるからこそこうした物語による警鐘が必要であり、それを浴びて生きてきた血脈がこうした物語に対して悍ましくも目が離せないという感情を抱かせるのかもしれません。 岬かいりさんは、個々のシーンにおいても「通常であれば読者はこういう感情を持つから、こういう反応を期待するだろう」という部分をそのまま描かず、たくさん裏切ってくれるのもまたホラーに合っています。 終わったときには近年のホラー系作品の中でも一際名作として聳え立っていそうです。厳選!読んでほしいこのマンガデキる猫は今日も憂鬱著者:山田ヒツジ9巻まで刊行作品情報はこちら不思議さんと上下くん、とってもお似合い。やぶさかではございません MaritastarstarstarstarstarPom まず、絵がとても好みでした。 サイレントカフェ(こんなカフェあったら行ってみたい!)不思議さん、上下くん(イケメンくんすぎる)の恋愛模様が最高です。 過去の恋愛のトラウマを乗り越えて上下くんと一歩進めた様で良かった。 サイレントカフェならではの喋らない告白も素敵。 二人の醸し出す雰囲気がとても良くて、全てが初々しく見えるし、可愛い。 息がしやすい相手ってどんだけ居心地良いんだ〜。近すぎず離れすぎず、学んだ。ごちそうは黄昏の帰り道 志村志保子starstarstarstarstar_borderPom 婚約破棄した娘を”勘当します。借金返してね。”から始まった物語でしたが、読み応えありました。面白かったです。 両親が勘当と言ったのも親としての愛情の裏返しだったのかと後々色々分かってくるので、しんみリとした気持ちになりました。 主人公の、ましろちゃんも親元から離れ一人で生活して分かったことが多かった様。人生山あり谷あり。 もちろん大家さんがいたから、全くの一人ではなかったけど、大家さんがいい感じに手を貸さないのが上手かったなと思う。 2巻完結なのでギュギュッと詰め込まれていましたが、楽しく読ませて頂きました。私のミューズは俺様モデル美獣とランウェイ【マイクロ】 相庭名無しファッションデザイナーを夢見てファッションのを学ぶ学校に入学したぬいは、早速2週間後に行われる新入生のファッションショーに向けてモデルを探すことに。そんなときに目を奪われたのは完璧なスタイルを持つ有我ロゼ。絶対に過レに着て欲しい!と出会ったときのドキドキを服に込める!どこまでも服作りにまっすぐな主人公がまぶしい。 俺様なロゼくんとぬいのコンビがどんな化学反応を起こすのか楽しみです。王子の恋を応援していたら、恋を知ってしまった話こいしか!~恋はしかく?~ 森田ゆき名無しあのシカのキャラクター、めちゃくちゃかわいい。典ちゃん天才! 王子は白鳥さんが好きで、主人公のれんが王子を好きで、きっとこのあと連のことが好きな子と、白鳥さんが好きな子が出てくるってことか。ワクワクする!引っ越してきたおとなりさんは私のヒーローおとなりさんはキスより甘い 咲良香那名無し主人公のなおは、かわいいものも、かっこいいものも好き。そんな自分の好きを貫いていたらいじめに遭ってしまったけど、いつも助けてくれたのが同級生の一ノ瀬くん。しかし彼に好きと言われても返事ができないまま彼は転校。そして学校に彼がいなくなった瞬間、いじめがエスカレート。それから時が経ち高校生になったいま、まわりに溶け込んで変に目立たないように「好き」を封印して過ごしていたなおだけど、なんと隣の部屋に一ノ瀬(現・高木)くんが引っ越してきて…!?というドキドキな展開。 彼に再会したことで少しずつ本来の自分を取り戻してゆくなおを応援したくなります。伯爵令嬢主人公の境遇がかわいそうすぎる。あなた!私、ストライキします Ko eun chae Yeseul Toyou's Dreamstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ美しい外見と伯爵令嬢という身分。帝国一の花嫁候補と称賛された主人公のご令嬢が王命で嫁がされたのは、武功で平民から男爵に成り上がった傭兵の、偏狭なド田舎の土地。 それでも、領地に身も心も尽くして10年、亡くなる間際にやってきた夫へ言いたいことを言い尽くし、亡くなる。 何故か新婚初夜翌日に死に戻り、10年間で得た人間関係、領地の情勢、歴史、いろんなものを盾に、言いたい事をいい、だらだらのんびり暮らすことを決意する。 ハッキリと嫌なことは嫌と言えるようになったおかげで、少しずつ、死ぬ前の人生とは変わってきているように思える。 城に勤める人たちは良い人ばかりなのに、夫がひどすぎる。 男爵としての教育を、誰も受けさせていないんだろうか。 まだ序盤で、高嶺の花を与えられて戸惑う夫側があまり描かれていないにしても、ひどすぎる。 夫とすれ違ってしまった前世をやり直す系なんだようけども、、、読んでいて、この男は!!と思ったら第一話をみるとすっきりしそう。 主人公、前世でがんばったよ。うん。まだ子も誕生していないのだから、ゆっくりしたらいいよ。アニメも見てました!OPが忘れられないですアニマル横町 前川涼starstarstarstarstar_borderあいざっく絵が可愛いのですが、結構バイオレンスなギャグが多いので、そこのギャップが癖になります。 (アニメ版はちゃんとマイルドになってた気がします笑) 前半はノリとかボケがThe昔のりぼんって感じで、ついていけない人はついていけないかもしれませんが、個人的には懐かしいノリで好きです湿度の高いちょいエロラブコメ身体だけはドストライクです しらやま琴名無し球児の汗の匂いが誌面から感じるような湿度の高い話でした。筋肉フェチだったけど、それと恋愛とは別!というオチが良かったです。不器用な大人可愛い!200m先の熱 桃森ミヨシあいざっくメインキャラクターみんな違った方向性で不器用で可愛いです! キュンポイントが結構あるのですが、犬系の歳上男子いいなぁとか、ご近所さんの三角関係いいなぁとか思いながら読んでいます。 主人公の仕事が着物の仕立てというのも、珍しくて、その業界のことが知れるのも面白いところだなと思います。ストーリーもイラストも好きですチャームエンジェル もりちかこstarstarstarstarstar_borderあいざっく登場する女の子達がとっても可愛いのですが、ギャグ要素多めなのが、ギャップがあり好きなポイントです。 基本はふざけて(?)いるのですが、テーマは意外とシリアスで、主人公が試練を乗り越えたり、キュンとする恋愛要素もあり、読み応えのある作品なのではないかなと思います!可愛い!面白い!ミルモでポン! 篠塚ひろむstarstarstarstarstarあいざっく魔法が使える妖精と暮らすという、とってもファンタジー要素強めな作品なのですが、日常ドタバタコメディとして楽しめます! ミルモをはじめとする妖精達も含め、登場人物みんなしっかりキャラが立っていて、ストーリーだけでなく、キャラクターも魅力的な作品です。 可愛くて面白いので、ぜひおすすめしたい作品です!「トーマの心臓」初読感想トーマの心臓 萩尾望都starstarstarstarstartoyoneko私は、自分では漫画オタクのつもりなのですが、結構読んでない作品はあります。特に萩尾望都作品。 大学の漫研で萩尾望都を知って、いろいろ人に勧められましたし、私の嫁も萩尾望都が大好きですし、以前在籍していた職場の上司も萩尾望都が好きでしたし、その他にも、業界での圧倒的な評価とか、「漫勉」のときのTwitterの盛り上がりとか、そういういろいろがあって、知識としては、凄いというのは分かってました。 でも、ほとんど触れてこなかった。 以前、「ポーの一族」を少しだけ、あと「半神」を読んで、良いには良いのだけど、それほどのものかな…?と感じて、それっきりでした。 「百億の昼と千億の夜」は好きでしたが、でもこれはどちらかというと光瀬龍作品でしょうか。 ところで、最近、「トーマの心臓」のプレミアムエディションが発売されました。 https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784091793799 雑誌サイズでカラーも完全収録の凄いやつですが、これを嫁が買ってきたんですよね。 ということで、いい機会だから、遂に「トーマの心臓」を読んでみた、という話です。 そのうえで、感想ですが… 凄かった。これは凄かったです。まごうことなき名作でした。 まずストーリー展開やキャラクター造形が上手い。単純に面白い。 しかしそれ以上に、「愛される資格」とか、「愛に殉ずること」とか、重すぎるけど一方で青臭くもあるテーマを、 ギムナジウムという世界観を中心に据えることで繊細に描ききるという手腕が衝撃でした。 今読んでもこんなに衝撃なのだから、直撃世代がどれほどの衝撃を受けたのかがわかります。 やはり萩尾望都作品はいろいろ読まなけばならないと思い知らされました…。読みます!とりあえず一度ポーの一族を読みます! 読んだことない方もこれを機に是非…! でも幾つか注意点があります。 1 絵は大変綺麗ですが、さすがに古いです。最初は面食らうかもしれません。 2 この時代の少女漫画はみんなそうだと思うのですが、少年愛(BL)は「当然のもの」として描かれます。 これはもう、そういうもんだと思ってください。 3 プレミアムエディションはとても良い本ですが…これでもかというくらい、でかくて重いです。百科事典みたいです(それでも一気に読み切ってしまうほど面白かったのですが。)。 正直、コレクション用です。最初に読むなら、電子版とか文庫版をおすすめまします。親子の絆に涙。僕のおとうさん アキヤマ香starstarstarstarstarPom お父さんも、息子のコーも愛おしすぎて、泣けました。 設定のコーは高校生ですが、時折幼い頃のコーを挟んであって、より物語に感情移入して更に涙が。。 お父さん、お父さんの元生徒のお花屋さんの女性(現30歳)、コーが三角関係になる物語。 私は恋愛よりも、お父さんとコーの心の葛藤が繊細に描かれていて、本当にグッとくる場面ばかり。 皆んな思いやりの心があって優しくて、だからこそ心に秘めた想いが辛くて苦しくて、、ですが最後は良かったと思える納得の最後で、良かったです。ハラハラする!やんごとなき一族 こやまゆかりstarstarstarstarstarこめつぶ身近にはない一族の話で、とてもひきこまれます。 セレブの世界に放り込まれた佐都。 夫が妻を守って誠実な姿勢を見せ、妻も夫の期待に応えて頑張って問題解決をはかるお話です。 ドロドロもありますが、立ち向かっていく姿が見ていて気持ちよく、こちらもすっきりします。サクサク読み進めちゃいました。 ドラマも凄く好きだったので、また見ようと思います 嘘が"見える"少女の法律ミステリーがコミカライズ法律は嘘とお金の味方です。~京都御所南、吾妻法律事務所の法廷日誌~ 浜心汐里 永瀬さらさ名無し※ネタバレを含むクチコミです。世界観が少女漫画の枠に収まりきっていない7SEEDS 田村由美名無しSF小説顔負けの構想に読み応えがありすぎるコメのセンスが良すぎるラブコメ #1巻応援星の謳歌 りべるむstarstarstarstarstar兎来栄寿『三十路とレディ』や『そうしそうあい』のりべるむさん最新作。 たまにいらっしゃるんですよね。ただの日常会話だけを延々と描いていてもひたすら面白いという類稀なセンスをお持ちの方が。りべるむさんは正にそうです。 本作は、都会で青春を謳歌していた女子高生の星野逢架が両親の離婚により田舎の祖父の家で暮らすことになり新たな学校生活をスタートしていく物語。 スタバもアイスクリームショップもなく、制服もダサく、ショッピングするには3駅離れたところまで行かねばならない土地でやっていけるのか。不安に駆られる逢架ですが、幸いにしてどんどんと友達ができていきます。 この友達たちが皆キャラが濃く、楽しいわちゃわちゃ感にまみれます。 目がぱっちりしてかわいい白石夏鈴は、一人称「かりん」。優しくて明るいけどドジで、一緒にいると水難に遭いやすい。 尾崎天真(てんま)は初対面で「胸鎖乳突筋が素敵だね」と言ってくる変態。自称「人のいいところに気づける才能」。 関岡山登は名前に反して海が好き。小学生のころに学校に生えてる木の実を全部食べても何ともない強靭な胃腸持ち。道に落ちてるピザは食べるし「マーマレードおにぎり」や「そばレタスおにぎり」、「たくあんレーズンサンド」など奇妙なものをよく食べている。 古川実智加(さねちか)は、動物が寄ってくるディ◯ニープリンセスのような体質。水族館に行くとスナメリに求愛されるレベル。人の色恋沙汰が好き。 松枝十夢(トム)は、逢架から見てもイケメン。顔面国宝だけれど、顔が浮腫むと美術工芸品くらい。 生活委員の牧野千由紀さんは真面目な普通の子で、この面子の中にあってはひと匙の清涼剤的存在です。 この愉快な仲間たちが、ただ駄弁ってるだけで既に面白くてずっと読んでいたくなります。 「見てみこのほどよい腓腹筋及びアキレス腱と覗くヒラメ筋」 「わかんないけど今イギリスの正式名称言った?」 とか 「出た食物連鎖の頂点としての自覚ある態度」 などのような、どこから出てくるのだろうと思うような面白いセリフの数々は中毒性があります。 制服アレンジによる教師との攻防など女子高生あるあるも散りばめられており、人によっては懐かしく思ったり共感したりすることでしょう。 コメディ色は強いですが、逢架と祖父の心温まる交流であったり、かりんの訳アリ感やそれを陰ながら支えていそうな天真であったり、ハートフルな部分も見え隠れしておりそこも美点です。 そしてラブコメのラブの部分もばっちりで、コメが強いこともあって落差でキュンがまた引き立っているようにも感じました。見ていて幸せになる組み合わせなので、掛け合い漫才をしながら仲睦まじい姿をずっと見せて欲しいです。 総じて大好きな作品で、2024年のラブコメでは一押しです。『別マ』で異彩を放つ蛍の光 #1巻応援 #完結応援鳴かぬ蛍の眠る場所 清水奏良兎来栄寿『君に届け』以来、椎名軽穂さんの18年ぶりの新作となる「突風とビート」が始まり話題となっている『別マ』。最近の『別マ』の中では一際異彩を放ち、それ故に印象的な作品です。 高校生になる前に亡くなってしまった姉・蛍の代わりに、新たに始まる高校生活を楽しもうと心に誓う主人公・照。入学初日から運命を感じるイケメン・颯太朗との出逢いがあり、彼の所属する写真部に入って楽しくドキドキに溢れた高校生活が始まる―― そんな予感がしたのも束の間。周囲では何やらきな臭い噂が流れる颯太朗から「俺が蛍を殺した」と衝撃の事実を告げられ、物語は急転直下。甘い学園ラブコメかと思ったら、サスペンスの様相を呈していきます。 真相は、真意はどこにあるのか。姉を殺したという相手とどう向き合っていくのか。他の『別マ』作品にはなかなかないドキドキがあります。 個人的に、一番好きなのは蛍の回想です。タイトルにもなっている通り、蛍はこの物語のキーパーソンでありフィーチャーされていきます。照は照でかわいくて明るくて面白い魅力的な黒髪ロングヒロインなのですが、彼女の人格形成にも多分に影響したであろう蛍というキャラクターもまた良いです。彼女の良さがその言動から溢れてくるシーンに感じ入ってしまいます。清水奏良さんの絵の良さもあいまって、とても魅力的です。 とある名作少女マンガのある場面を思い出すような大きな展開にも驚かされながら、物語は1冊で完結します。 全体を通して生じた感情を述べることもネタバレになってしまいそうなので伏せますが、ただひとつ言えることは間違いなく良い作品で好きということです。 後書きの焼肉の件は、本編との落差で笑ってしまいました。ピュアっすなあ。ゆびさきと恋々 森下suustarstarstarstarstar_borderゆゆゆふたりがまっすぐだから、読んでいて照れてしまいそうになる。 アニメ放送を知らず、タイトルからエッチな話だったらどうしようと一瞬警戒したものの、手フェチ要素以外は普通の少女漫画だった。 手話をする指先の動きにも感情が宿っているという表現はとても新鮮だった。 ストーリーは、聞こえないということが大きなハードルになっているはずなのに、それを感じさせない。 雪にとって、聞こえないことはハードルでなく当たり前だからだろうか。 少し違う当たり前が、二人の関係が前に進む理由の1つにもなっている。 かわいらしい。 何かで聞いたのだけど、手話は世界共通のものでなく、国ごとに違っているらしい。 言葉は生活に根ざしたものだから、同じ日本でも地域独自のジェスチャーもあるそうだ。 さらにろう者全員が手話をマスターしているわけでないらしい。 ここまで考えると、なんで手話を覚えるの?と聞かれたら、趣味でなければ、「今目の前にいるあなたと話したいから」がとてもシンプルで誠実な答えになると思う。 逸臣はそれを全面に出していて、とても好感を覚える。少女漫画らしく、キザだけど。彩り豊かなこの一皿 #1巻応援バードランドの皿 勝田文兎来栄寿『風太郎不戦日記』や『マリーマリーマリー』の勝田文さん最新作。 20代半ばの主人公サラが、仕事と家族を一度に失ってしまった日に出逢った男性と共に人生を再起動させていく物語です。 現在ではサラの住む家となっている車の整備士をしていた祖父の仕事場は、普通の家とは違った構造は秘密基地感があってワクワクします。 コックとして働いていたサラが謎多き青年アキオとケータリングの仕事を始めて行くことになるのですが、サラの作る料理の数々はとても美味しそうです。大人の恋愛マンガに、グルメマンガの要素も載っている贅沢ぶり。クレープシュゼットが食べたくなりました。 また、サラもアキオもそれぞれの家庭の事情を抱えていて、ケータリング先で出逢う人々との交流を通して生じるものも含めて恋愛のみならないヒューマンドラマとしての味わいを楽しませてくれます。それらに加えてひとつまみのファンタジー要素もあり、盛りだくさん。 それでもメインの恋愛部分もしっかり描かれており、1巻後半のシーンなどは口角が緩みます。何者かもわからないアキオですが、サラの作った料理をクールな外見を崩しながらとても美味しそうに食べるところが好感を持てます。 なおタイトルの元にもなっているサラ・ヴォーンの「バードランドの子守唄」や、エラ・フィッツジェラルドの「チーク・トゥ・チーク」など有名女性ジャズシンガーが随所に出てくるので好きな人はより楽しめるでしょう。世代的に馴染みのない方も、本作をきっかけに聴いてみると意外とどこかで聞いたことがあるかもしれません。 家族やアキオとの関係は、今後どうなっていくのか気になります。人によって特に楽しめる部分があるであろう、バラエティに富んだ一皿です。 https://x.com/ktstbn/status/1772108391542088045?s=46&t=S5wm4E-TmT39NBg4BgQsPA 余談ですが、電子だとカバー下が見られないのはもったいないので集英社さん対応をお願いします!<<12345>>