ぼくは誰とも関わりを持つのがイヤだった…でも隠者として生活することに挫折した。生命維持には思ったよりカネが必要だったのが敗因。そして、ぼくはジリに飼われる犬になった。自分で外せる首輪をぼくは外さない。鎖があってもここから出て行ける。…けど僕は、ここにいる。

晩秋のよく晴れた日、奴は突然やってきた！拓也のところに訪ねて来た銀髪・碧眼の男の子・月野。月野は以前、拓也に命を助けられ、「受けた恩は必ず返せ」という一族のしきたりにより、恩を返しに来たのだと言う。仕方なく、アパートに月野を置いてやることにした拓也だったが…

コピーしたかのような双子、CHILCAとチルカ。しっかりしたCHILCAとは対照的に、チルカはいつまでもまるで子供のようだった。チルカを愛し続けるため、そのためにCHILCAは存在していた…「君はぼくでぼくは君だよ」――『NewRoseHotel』ほか読切３編を収録。

ハヤタの在籍する国立養護施設「B･B・ハウス」では、国家プロジェクト“ブルー・バード政策”のもと、B･B基金により、身寄りのない孤児を収容し、保護・育成していた。そして、B･B政策には、隠された別のプロジェクトがあった。警察が孤児の中から有能な人材を育てて作った特殊部隊、もうひとつの「B･B」――ブラック・バードがそれである。ある日、施設の子供ジンが行方不明になり、その現場には「MAD2」と呼ばれる非合法ドラッグが残されていた……。ジンを救い出すために、ハヤタはブラック･バードのメンバーとともに動き出す――！

小諸はある日、同級生の柿内から「左肩のあたりにカメの霊が見える」と言われる。除霊してやると言われ、柿内にノコノコついていく小諸。実は小諸を入学式で見かけて以来、虜になってしまった柿内は、想いを遂げることが出来るのか!?カメの霊を呼び出すと言って小諸に目隠しをして手錠をかけた柿内だったが…

俺と透は自他共に認めるラブラブなカップルだ。だが、最近それを妬む奴がいるらしい。どこのどいつか知らねーが、俺と透の間に入ろうとするなんざ絶対許さん!!てなわけで広瀬は科学部にどなり込みに行ったが、飲まされたコーヒーに痺れ薬が…実はヤツの狙いは透ではなく広瀬だったのだ。「お…俺は受キャラじゃねーんだよ――っっ!!」他、読み切り２話。

オレのいとこはヤクザの組長の息子だ。弱者を助け仁義を守る、オレが一番尊敬している男。だからオレは中学を卒業したら兄ちゃんの舎弟になって…オレもヤクザになるんだ！だけど舎弟になるためには、兄ちゃんに絶対服従、体を求められても逆らえない…!?――『（ヤ）極秘面接』ほか読切３編収録。

俺、湯浅紺。俺が軍司和臣とつきあい始めてもう半年になる―はじめて会ったのは放課後の教室で、軍司がひとりでタバコふかしてて…怖かったけど男の俺から見てもおそろしく格好よかった―お前“犯して下さい”って顔してるぜ―…何がダメなんだよ？ん？…足開きな……それ以来俺はあまり学校に来ない軍司にマンションに呼び出されては…