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『[グラフィック版]アンネの日記』のクチコミ投稿
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[グラフィック版]アンネの日記
[グラフィック版]アンネの日記
アンネ・フランク
アンネ・フランク
アリ・フォルマン
アリ・フォルマン
デイビッド・ポロンスキー
デイビッド・ポロンスキー
深町眞理子
深町眞理子
あらすじ
「隠れ家」での2年間の雑居生活。異常な環境で思春期を迎えた13歳の少女の不安、恐れ、怒り、愛を書きつづった「アンネの日記」。500ページ近い大著を、アンネ・フランク財団監修のもと、150ページのグラフィック版で刊行。
[グラフィック版]アンネの日記の情報の提供お待ちしてます!
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おすすめのマンガ

ムチャチョ―ある少年の革命―

ムチャチョ―ある少年の革命―

芸術、愛、革命―― 深く胸を打つバンド・デシネ! えすとえむ氏絶賛!! 「自然が創りだす光と影、人の手が作りだす光と闇、その美しさ残酷さを描き切ったルパージュの手は私の心臓をわし掴んだまま離してくれない。」(えすとえむ【漫画家】)1976年、ニカラグア。独裁者“タチート”ソモサとその軍隊がこの中米の小国を支配している。首都マナグアの良家の息子で若い修道士のガブリエルは、キリストや聖者、“キリストの受難”など宗教画を描くのに長けており、その才能を見込まれ、山岳地帯の小さな村サン・フアンのルーベン神父のもとに送られる。最初は権力者の側近の裕福な家系ということで村人から疎まれていたガブリエルだが、次第に村人たちと深く係わり、彼らのことを知り、愛するようになる。そこに至るまでにはルーベンの励ましがあった。ルーベンはガブリエルに村人を血の通った肉体を持つ生身の男や女として描くことを勧めたのだ。「ものの表皮をめくる」ことにより、ガブリエルは徐々に農民を迫害する軍隊のことだけでなく、自分に重くのしかかる自身の欲望と官能をも発見することになる。彼にとっても村人にとっても、抵抗の時が目覚めつつある革命とともにすぐそこまで来ていた…… 芸術、愛、革命―― 『ムチャチョ』は、若き修道士の複雑かつ波乱万丈な運命を通して描かれる情熱の物語だ。作者エマニュエル・ルパージュは、熱く率直な思いを込め、その才能と豊かな人間性を駆使して普遍的なテーマの作品を造り上げた。深く胸を打つのみならず、愛と政治参加についても考えさせられる作品。
ねこのミシェル

ねこのミシェル

ネコ本のスペシャリスト推薦!! フランスで大人気! 知的系ぽっちゃり猫による、憎たらカワイイ、ねこ啓発コミックエッセイ! 「彼ら手のうちを知るために人間は読むべし! ※ただし、うちの店員(ねこ)にはゼッタイ読ませません(笑)」 ――安村正也(キャッツ ミャウ ブックス) 「ねこが図太く生きるためのアドバイスは飼い主にとってはあまりありがたいものではない。でもかわいいから許す。現代版『猫語の教科書』!」 ――小張隆(ひるねこBOOKS) 「『うちの子(猫)はどうしてこんないたずらするの?』この本を読めば、行動の理由が分かります。」 ――丸山裕子(紀伊國屋書店新宿本店・ネコシェルジュ) 「そうか、私が飼い慣らされていたのか。ミシェルのツンデレ感がたまらない」 ――アネカワユウコ(猫本専門/神保町にゃんこ堂) ボクら飼いねこが幸せに生きる秘訣とは…… 一、手段を選ばず、とにかく腹を満たすべし。 二、飼い主にひと泡吹かせて爽快感と自信を得る。 三、小言はすべて聞き流すこと。(だってぜーんぶ遺伝子のせい) 四、日々の手入れを大切に、美しい毛並みを保とう ガマンなんて必要なし! ワガママに生きるからこそ、ボクらは心から愛される! ――ミシェル ■CONTENTS PREFACE:ボクの生い立ち INTRODUCTION:太く長く生きる LESSON 1:食べるシアワセ LESSON 2:なめられないこと LESSON 3: 楽しい遊びを考えよう LESSON 4:ねこの魅力でイタズラしよう LESSON 5:飼い主の限界とは LESSON 6:小言はやり過ごそう LESSON 7:ねこのお引っ越し LESSON 8:子どもとのつきあい方 LESSON 9:獣医に診てもらう LESSON 10:去勢 LESSON 11:ねこのための夢占い LESSON 12:ねこの子育て LESSON 13:子ねこのトラウマ LESSON 14:ニャーニャー学 NNG LESSON 15:催眠術に挑戦 LESSON 16:毛づくろい LAST LESSON:ヒトに似るネコ AFTER WORD ボクの結論
Les carnets de Cerise

Les carnets de Cerise

【アングレーム国際漫画祭2013 子供向け作品賞選出】 チェリーは母親と一人暮らしの11歳の少女。彼女は小説家になることを夢見て、ノートを書き始めました!お気に入りの主題は、人々、特に大人。彼らはとても複雑なので、彼女はそれらをよりよく理解したいと思います。彼女は、彼らが彼らの奥深くに隠れている秘密を推測しようとするものを観察するのが大好きです。
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アリスク

アリスク

ある暗い夜、アリスクは墓場で目覚めた。なぜそこで寝ていたのか分からないアリスクは、恐怖におびえながらも道路をめがけて駆け出す。ところが、通行人は誰も彼女に気付いてくれない。そう、彼女はすでに死んでいて、生きていた頃の記憶をなくした「霊」と化していたのだ。そんな孤独なアリスクも、墓場で「仲間」や気になる「彼」を見つけ始めた。しかし、その矢先、彼らの墓場全体が取り壊される計画が進められていて……。 ※本作品は左開きです。
偃師(えんし)―禁じられた指物師―

偃師(えんし)―禁じられた指物師―

紀元前十世紀。商人たちと旅をし、自らを「指物師(さしものし)」と名乗る偃師(えんし)は不思議な能力を持っていた。旅の途中通りかかった砂漠で泉を発見し、水を求め近づいた瞬間、商人と偃師たち一行は神秘的な力で水底に引きずり込まれるが……。彼が水底で見たものはいったい!?――樹木を自在に操る偃師の壮大な冒険物語。三千年前の遥か昔に誘う中国古代ファンタジー!
グレイ&ジンガ

グレイ&ジンガ

「愛してる」って、たったひとことが言えたら、めんどくさいラブストーリーなんてないのに……。どうして恋愛って、こんなにあいまいで難しいの? 同じ大学に通うグレイとジンガが、彼らのラブストーリーを通して、その理由を教えてくれます。インドネシアで大人気の恋愛物語が日本にやってきました。文化の違い、人間としての共通点を感じながら、キュンキュン、ドキドキしてください!※本作品は左開きです。
巧藝奇縁(こうげいきえん)

巧藝奇縁(こうげいきえん)

日本の美大で油画コースを卒業した名家の令嬢・梅兎(メイトゥ)は、芸術の都パリへの留学に憧れていた。ところが、祖父の「廟を修築しないなら嫁に行け!」という脅迫と学費援助のエサにつられ、仕方なく媽祖(まそ)廟修築の棟梁となる。石獅子を彫り、門神を描き、草花や吉祥獣の剪粘(せんねん)を作る…。ため息が出るほど美しい廟宇建築に、素人のお嬢様が立ち向かう! 西洋芸術と伝統的な廟建築がぶつかり合うと、どんな火花が散らされる!? 台湾廟を研究し、その美しさを精緻に描く台湾作家LONLON渾身の作品!
私と恋するナマケモノ

私と恋するナマケモノ

だらしないことを見るといつも不機嫌になってしまうキレイ好きな女子高校生・アリン。ある日、アリンのお母さんが管理している下宿にアルファンという男子高校生が入居することに。見かけはさわやかで好青年のアルファンだが、実は怠け者の上に甘えん坊でとってもだらしない人だった!? その上、アリンとアルファンは同じ学校の生徒で、彼は学校中の女子の人気者ということが分かり、ますます事態は複雑な状況に…キレイ好きの女の子と怠け者のイケメン――この正反対の性格を持つ二人が同じ学校に通い、さらに同じところに住むことになったら、一体どうなる――!?※本作品は左開きです。
仙曲Divine Melody

仙曲Divine Melody

仙人族に生まれた秦采生(チン・ツァイシェン)は、妖狐の群れの中で成長し、狐族を繁殖させる責務を背負わされた。幼い頃、外出を厳しく管理されていた秦采生は、一度だけ群れを抜け出し、麓の村に遊びに行った。この時、人間の多喜(ドーシー)とすずめに出会い、二人に危険から守られ、深い友情を結んだ。それから200年後、多喜とすずめの生まれ変わりである韓雲拾(ハン・ユンシー)と蘇蘋(スー・ピン)に、偶然再会し、かつての恩を返すため、采生は二人を守ると決意した。自分らしく生きていくため、人間とともに暮らすことを選んだはずだったが、采生は韓雲拾と蘇蘋との間で、感情のすれ違いに悩み、さらに加えて「仙」と「魔」の戦いにも巻き込まれ……。
水神祈絵巻

水神祈絵巻

伝説によると、隆恩川(りゅうおんがわ)には白龍が棲み、洪水を防ぎ、恵みの雨を降らせていた。人々は伝説を信じ、その龍を「河伯(かはく)」と呼び、敬っていた……のは昔のこと。かつて、ふもとの村で毎年行われていた「河神祭」は、遠い過去の風習と軽んじられ、河神をまつった祭壇もホコリをかぶっていた。ある日、退屈しのぎにぶらり俗界に遊びに来た隆恩川の河伯こと「煥夷(かんい)」が、この事実を知ってしまい惨事が起こる。気性の荒い煥夷は、神を敬わぬ隆恩村の人々に怒りを止めることができず、長い間「干ばつ」という重い罰を与えてしまう…。だがしかし、突然、神殿の蓮池に現れた謎の少女により、誰も予想しなかった変化が訪れて……!?
綺譚花物語

綺譚花物語

日本時代と現代、二つの時代を描く 台湾発 至上の百合漫画  昭和11年。「高等女学校」「日本への進学」「職業婦人」といった「新しい未来」が少女たちの前に輝かしく提示され、それでもその未来への扉を開くか否かの選択は決して少女たちの自由意思にはゆだねられていなかった時代。
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サブリナ

サブリナ

グラフィックノベル初のブッカー賞ノミネート! ある女性が失踪した。その後、彼女に関する衝撃的な映像を収めたテープが新聞社に送られてくる。その映像はインターネットを席捲し、噂や憶測、陰謀論が湧き上がる。ゼイディー・スミス、エイドリアン・トミネ絶賛。現代社会を映し出す傑作グラフィックノベル
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アンカル

アンカル

夢見ることは生きること――。奇才ホドロフスキーと天才メビウスが結びつき、生まれた衝撃のスペースサーガ! 世界中のクリエイターを陶酔させ続ける伝説のフランスコミック謎多き本編を紐解く解説集『アンカルの謎』を併録し、再起動! これを読まずしてSFは語れない。カルトの帝王アレハンドロ・ホドロフスキーとBD界の天才画家メビウスによる壮大なスペース・オペラ『アンカル』。ウイスキーと人造娼婦とドラッグをこよなく愛するR級探偵ジョン・ディフールの日常は、謎の生命体“アンカル”を手に入れた日から一変する。クローン手術を繰り返す大統領、ミュータント、異星人、化学兵器、階級間の争い、陰謀…… ジョンの行く先にはさまざまな試練が待っている。宇宙と人類の運命を懸けた果てしない大冒険の先に、ジョンが見たものとは? アンカルとは何なのか? 人はどこから来て、どこへ行くのか? ホドロフスキーの哲学とメビウスのアートが生み出した、世界的ベストセラー!
年上のひと

年上のひと

姉で、友達で、恋人。 天才、バスティアン・ヴィヴェス最新邦訳作品。 【受賞歴】●2008年「アングレーム国際漫画祭 新人賞」…『塩素の味』 ●2011年「ACBD批評グランプリ」…『ポリーナ』 ●2011年「BD書店員賞グランプリ」…『ポリーナ』 ●2013年「文化庁メディア芸術祭新人賞」…『塩素の味』 ●2015年「アングレーム国際漫画祭 最優秀シリーズ賞」 ●2018年「ケベック書店賞 コミック部門グランプリ」…『年上のひと』
完全版 マウス ――アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語

完全版 マウス ――アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語

30以上の言語に翻訳された名著 ピューリッツァー賞を受賞した最初のグラフィック・ノヴェル 本書は、マンガ家アート・スピーゲルマンの代表作『マウス』と『マウス II』を一体化させ、翻訳に改訂を施した“完全版”。 ホロコーストのユダヤ人生存者ヴラデックの体験談を、息子のアート・スピーゲルマンがマンガに書き起こした傑作。独自の手法と視点で、これまでに語られてこなかった現実を伝え、世界に衝撃を与えた。本書の一番の特徴は、ユダヤ人をネズミ(=マウス)、ドイツ人をネコ、ポーランド人をブタ、アメリカ人をイヌとして描いていることだ。斬新かつ親しみやすいアプローチで、読者をホロコーストの真実へと引き込んでいく。 語り手の父ヴラデックはポーランド出身。大戦後は妻とともにニューヨークに移住した。第1部では、ヴラデックの青年時代から結婚、過酷な逃亡生活を経て、ナチの手に落ちアウシュヴィッツに収容されるまで。第2部では、アウシュヴィッツでの悲惨な体験、解放、そして故郷ソスノヴェツへの帰還までが綴られている。全編をとおして、著者が父の体験談を聞くニューヨークでの場面が織り込まれている。それにより、生存によってもたらされた罪悪感を背景に、いつまでも消えない恐怖と闘うヴラデックのその後と、両親がホロコーストで負ったトラウマが、息子にどのような影響を及ぼしたのかまでを描ききっている。また、本書の第1部である『マウス』発売後の予想外の反響に、アート・スピーゲルマンが心のバランスを崩した様子も第2部に盛り込まれている。 ひとり、またひとりと家族が減っていく悲しさ、徐々に普段の生活が崩壊していくやるせなさ、迫害、飢餓、虐待、死……言葉ではなく視覚に訴えるグラフィック・ノベルだからこその恐ろしさが伝わる。全人類必読の「ある父親の記憶」。
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見えない違い 私はアスペルガー

見えない違い 私はアスペルガー

マルグリット、27歳。 本当の自分を知ることで、私の世界は色付きはじめた。 アスペルガー女子の日常を描く、フランスでベストセラーになったアスペルガー当事者による原作をマンガ化! 「アスピー」たちの体験談と、医師による日常生活へのアドバイスも収録。 大好評『マッドジャーマンズ』に続く、欧州発社会派コミック第2弾! ●内容紹介● 専門家による解説(キャロル・タルディフ、ブリュノ・ジェプネ) 巻末解説「自閉症って何?」「アスペルガー症候群って、何だろう?」 ・自閉症の歴史を少し… ・自閉症への理解が遅れているフランス ・フランスにおける現状 ・アスペルガー症候群とは ・「アスピー」であるということ ・強いこだわり ・社会的インタラクション(相互作用)の困難 ・感覚過敏 ・その他の特性(自閉症の人たちの性的特性) ・適応するための戦略 ・アスピーの強み  ●著者紹介● 原作:ジュリー・ダシェ(Julie Dachez) ナント在住の社会心理学博士。27歳のときにアスペルガー症候群と診断された。自身が運営するブログとYouTubeチャンネルは、累計で150万ビュー以上を誇る。現在、さまざまなメディアに出演し、講演活動を行なっている。他の著書に、『あなたの殻の中で──自閉症者の言葉に耳を傾けよう!(Dans ta bulle: Les autistes ont la parole: écoutons-les !)』がある。 作画:マドモワゼル・カロリーヌ(Mademoiselle Caroline) パリ生まれ、現在オート=サヴォワ県在住のイラストレーター、バンド・デシネ作家。 他の作品に、自伝的作品『パリを離れる(Quitter Paris)』、『私は月曜日に反ダイエットを始める(Je commence lundi, le régime anti-régime)』、三度にわたる鬱の体験を描いた『自由落下──深淵日記(Chute libre, carnets du gouffre)』、『妊娠って大変!(Enceinte ! C’est pas une mince affair)』や『BDで読むバカでもわかる結婚(Le Mariage pour les Nuls en BD)』、『ツーリスト(Touriste)』(作画、ジュリアン・ブラン=グラ原作)などがある。 訳者:原 正人(Masato Hara) 1974年静岡県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科フランス文学専攻博士前期課程修了。フランス語圏のマンガ“バンド・デシネ”を精力的に紹介するフランス語翻訳者。フレデリック・ペータース『青い薬』(青土社、2013年)、ジャン・レニョ&エミール・ブラヴォ『ぼくのママはアメリカにいるんだ』(本の雑誌社、2018年)、アレックス・アリス『星々の城⑴1869年:宇宙の征服』(双葉社、2018年)など訳書多数。監修に『はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド』(玄光社、2013年)がある。
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Lost Children

Lost Children

身分制と民族差別が支配する連邦王国で革命軍の戦士として生きるランと、信仰の里で隠れるように生きるユリ。親友だった2人は過去、王国を揺るがす重大事件に関連し、離れ離れになってしまった。襲い来る悲劇的な運命に、全身全霊で反逆する2人の、壮大なる本格レジスタンスドラマが開幕!! Copyright(C)Tomomi Sumiyama / Ki-oon
ワイン知らず、マンガ知らず

ワイン知らず、マンガ知らず

過酷な有機農法によるワイン醸造家と バンド・デシネ作家たちの出会い  本作品はワイン造りの約一年を追ったドキュメンタリーで、小さなエピソードを積み重ねるように描かれている。本書のタイトルの直訳は「無知なる者たち」。これはワインに無知な漫画家の作者と、漫画には縁遠いワイン醸造家という二人の主人公が念頭に置かれている。副題には「相互教育の物語」とあるが、漫画家はワイン造りの現場を、ワイン醸造家は出版の現場を知ることにより感化を受け、世界を広げることを示唆している。  フランス北西部のロワール地方。ワイン造りに興味を持った漫画家のエティエンヌ・ダヴォドーは、ワイン生産者のリシャール・ルロワに、一年間の密着取材を依頼する。エティエンヌがワイン造りを学ぶ代わりに、リシャールには出版界を案内するという代替案を提示。それが「相互教育」の道を拓くことになる。  言うまでもなく、フランス・ワインの品質は世界最高峰を誇り、伝統の製法が今も息づいているが、一方で中小の生産者は、安価な新世界のワイン(チリ、アメリカ、オーストラリアなど)の台頭に苦戦を強いられている。大量生産するためには除草剤と農薬を大量に必要とするが、すると土地は荒れ、ワインの質は年々劣化する。それを補うためにワインに細工をする、という悪循環を生んでいる。  そんな中、リシャールが実践するのは「ビオ・ディナミ農法」という有機農法の中でも過酷なもの、言わば自然との共存を図る農法だ。化学肥料も除草剤も一切使わず、瓶詰めの際に必要な保存料もゼロにする徹底ぶり。だがその現場は、まさに自然との格闘の場だ。エティエンヌは冬の剪定に始まり、春の棚づくり、夏の除草作業、夜中の肥料まきなど、葡萄栽培の熾烈な現場に身を置きながら、次第に自然、そしてワインを敬う気持ちが芽生えてくる。  一方のリシャールは、エティエンヌから大量のBDを読むことを要請される。BDとは「バンド・デシネ(Bande dessinée)」の略称で、いわゆるフランス・ベルギーを中心とした地域の漫画のことである。日本語のニュアンスで理解される「漫画」とは異なり、フランスでは「9番目の芸術」と認識されるほど、社会性、芸術性に富んだ作品も多い。様々なBD作家たちとの出会いの機会を得ることで、リシャールもまた、抽象的な概念を具体的な絵で描く作業と、土地の様々なファクターをワインという生産物に仕上げることの共通性に気づくなどして、ワインが芸術であることの認識を深めていく。  自然派ワインの巨匠と社会派バンド・デシネ作家、異質な二人の交流と発見を描く実録マンガ。フランスでは累計27万部を売り上げ、およそ14言語で翻訳出版された話題作が待望の邦訳化。
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