終活勇者

終活勇者

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禍々しいものを集めるのが好きな、勇者だったおじいさん。
若い頃は仲間に理解してもらえず、今も普通の人には理解しづらい趣味らしい。唯一理解してくれたのは魔王。
ちなみに、勇者の剣は魅力的じゃないので扱いがぞんざい。

魔法もうろ覚えになってきて、加齢によるボケを本人も感じてたおじいさん。
とはいえ、老いても勇者としても体力やらなんやら持つおじいさん。
こんな人が完全にボケて興奮して暴れた場合、いったいどうしたらいいんだろう。
若いうちに「魔王がいなくなった今、お前が一番危険なやつだ!」と処分するのはそのせいもあるんだろうか。
「ヒンメルなら…」みたいなセリフを言ってくれそうな仲間もいないので、勇者は人生をいつでも仕舞えるよう、終活することに。

まずは禍々しいコレクショングッズ(不用意に触るとえらいこっちゃ)の処分。
続いて、人間関係もフェードアウトでなく、きっちりおしまいにすることに。

勇者だけあって、めちゃくちゃなパワーがあるものの、根っこは良い人なんだなあ、と読んでいてしみじみ思った。

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外伝 一巻 カルエゴ編
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ゆゆゆ
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ストーリー設定は、あの悪魔(人)たらしの入間くんがまだいない世界(もしかすると、産まれてすらいない?)、そして見慣れた大人の面々もまだ初々しいというか若さというか、まだ幼さを感じる年齢の時代。 学校も荒れています。よくあの秩序だった今の学校へ変わったなと驚くばかりです。 登場する、若かりし頃のオペラさんは無茶苦茶というかめちゃくちゃ度合いがフルスロットルで、とてもおもしろいです。大人げない無茶ぶりと思っていましたが、落ち着かれていたんですね。 バラム先生は本編でもあったように、絵本を読む、夢見る子として描かれています。かわらず怪力ですが。そして、しれっと出てくるバラム先生のご両親。他のご家庭と同じく、似ています。 主人公のカルエゴ先生は、真面目というか厳格というか、その性格ゆえに昔から苦労していたことが伝わってきます。 まさか自分が召喚されてエギーちゃんになると、想像だにしないでしょう。 大人になっても「仲が良い」三人組の学生時代。 本編では読むことができない、作者本人によるサイドストーリーは、とてもおもしろかったです。 読み直したら、あとがきに「外伝は基本カルエゴの物語なのですが、他にもお話したい悪魔たちは沢山います」と書かれていて、カルエゴ編続刊も、別の方の外伝も楽しみだなと思いました。 続刊を気長に待っています。
しゅうかつゆうしゃ
終活勇者
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