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禍々しいものを集めるのが好きな、勇者だったおじいさん。
若い頃は仲間に理解してもらえず、今も普通の人には理解しづらい趣味らしい。唯一理解してくれたのは魔王。
ちなみに、勇者の剣は魅力的じゃないので扱いがぞんざい。
魔法もうろ覚えになってきて、加齢によるボケを本人も感じてたおじいさん。
とはいえ、老いても勇者としても体力やらなんやら持つおじいさん。
こんな人が完全にボケて興奮して暴れた場合、いったいどうしたらいいんだろう。
若いうちに「魔王がいなくなった今、お前が一番危険なやつだ!」と処分するのはそのせいもあるんだろうか。
「ヒンメルなら…」みたいなセリフを言ってくれそうな仲間もいないので、勇者は人生をいつでも仕舞えるよう、終活することに。
まずは禍々しいコレクショングッズ(不用意に触るとえらいこっちゃ)の処分。
続いて、人間関係もフェードアウトでなく、きっちりおしまいにすることに。
勇者だけあって、めちゃくちゃなパワーがあるものの、根っこは良い人なんだなあ、と読んでいてしみじみ思った。