4.33
star
star
star
star
star_half
祖父の葬式のとき「あそこの火葬場は火力が強くてよく焼きすぎて骨が残らない」なんて話を親がしていたなと、読んでいてふと思い出した。
本作には、火力差どころか、焼き方まで流派があると描かれていた。なんと。
普通に生活をしていたら、人の焼き方なんてお仕事として関わらなければ、焼き上がったあとのことしかわからない。
そんなことが火の中では起きてるのかと、驚きとともに興味深く読めた。
そして、副葬品に果物をいれてほしいと遺言して、悲しみの中、果物の香りをさせたいなとふと思ってしまった。
水分が多いものと、燃えにくいものは入れないでと事前にチェックが入るので、この地域では難しそうだけども。
2chの生活板に存在した「僕らの知らない生活をする人たち」を思い出すような、知的好奇心をくすぐられる漫画だと思う。