4.0
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料理上手な独身サラリーマン・鳴海が母を亡くした従姉妹ふたりと暮らす物語。
しっかり者だけど料理はまだまだ苦手な姉・えりかと、寂しさや悲しさから鳴海を拒絶する幼い妹・小梅と、食事を通して心を通わせる様子に心あたたまります。
料理が美味しいからいきなり心を開くということはなく、似ているけど母とは違う味に傷ついたり、思い出が消費されるようでさみしくなったり一筋縄ではいきません。
でも、家族の形に決まりはないし、はじめから完璧じゃなくてもいい。そういう優しいメッセージが伝わってきます。
ぶつかって傷ついて、それでも美味しいご飯の記憶を分かち合って家族になっていく3人が愛おしくなる作品です。