不憫可愛いという新ジャンル
姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い 安田剛助
負けヒロインの不憫さがこんなに可愛いく描けるなんて思わなかった。
幼馴染みは負けフラグなんていいますが、そんないわゆる「負けヒロイン」の要素をすべてもった姫ヶ崎櫻子。
何やっても想い人・三森夏樹には届かず、真剣に扱われず、むしろコミカルになってしまう。
ラッキースケベも、見飽きたレベル。
ぽっと出の転校生である榊雪菜は、黒髪清楚で、謎な親の都合で夏樹と同棲することになるといった、正ヒロイン感がむんむん。
姫ヶ崎の空回りっぷりも面白いのですが、
どこかズレている榊雪菜との二人のやりとりがとにかく面白い。
姫ヶ崎が究極的に何もわかっていないのが(何がわかってないかは本編1巻で出てくるので確認してほしい)、より面白い。
不憫可愛いというのも、よく分かる感じ。
もうすでに負けているのか、勝っているのかわかりませんが、ラブコメとしては好きな部類でした。
ラブコメのドタバタした感じが好きな人はハマると思います。
『姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い』が読みたくなりました、ありがとうございます。