立ち飲みご令嬢 松本明澄
乾杯あそばせ!
「立ち飲みご令嬢」は、美味しそうな立ち飲み屋のメニューと雰囲気がページから伝わってくる、お腹もすくし飲みにも行きたくなる作品。
料理の紹介とお酒の描写、飲み屋における人間模様の比率もちょうどよい。
立ち飲み屋を疑似体験している気持ちになれる。
これまで読んできた「酒飲みマンガ」と違うのは、主人公がご令嬢という点。
息抜きに入った居酒屋がたまたま立ち飲み屋で、以来、自分を知る人がいない環境での美味しい食事(とお酒)にはまっているという。
ご令嬢なので「乾杯あそばせ」という、野蛮さなどない乾杯ワードが、主に物語の締めに使われる。
「ごきげん酔う」は音声だと伝わらない可能性があるので、ご令嬢ごっこをしたいなら「乾杯あそばせ」だろう。
さて。お酒をテーマにしたマンガはやっぱりおもしろい率が高い。
そして完結でなく連載中の好きなマンガが増えて嬉しい。