進まない
たーたん 西炯子
敦が鈴にいつカミングアウトするのか、このマンガの核はこの一点で、それがいつ訪れるのかを楽しみにしながら読んでいる。
当然、そう簡単にその時は訪れない。このカミングアウトに向けて物語を補完する作業が延々と行われている。
それはそれで構わない。登場人物たちの人間性が回を重ねていくごとに深みを増していくのは良いことだ。
だが、月イチ連載がゆえに進むペースが遅い。
もうそろそろ物語が急展開してもいい気がするが、なかなかそうはならないのだろう。
これは我慢比べのマンガだ。
たーたん
あり得るのかもわからないし想像もしづらいけど、ハッピーエンドになってほしい。。
主人公「たーたん」は父。宅配業者をしている。
娘の名前は上田鈴。
15年の刑期を終えて出てくるであろう本当の父親のこと、本当の母親のこと。
自分の娘として、一人の人間として成長していく鈴に言えていない真実が、彼女が大きくなっていくごとに、たーたんの背中に重く重くのしかかる。
西炯子作品は辛いのが多い印象で、ひじょーーーーに不安である。
ただ、仮にこれがハッピーエンドでなかったとしても読まないわけにもいかん、気になって仕方ないもの。。
読者の心をグルグルさせる作品です。
お気持ちは分かりますが…本作がバッドエンドに終わること(ハッピーエンドに終わらなかった漫画の結末を見てしまうこと)を覚悟した上で読んだほうがいいと思っています。
確かに。。
これほんとに覚悟が必要ですよね、色々悪い方向でばかり想像しちゃってゆっくり読めないしw
このキツい読後感からの解放がどういった形になるのか、見届けようとは思ってます。