あなたが描いた絵を一億二千万円で買う人がいたら
いつか死ぬなら絵を売ってから ぱらり
いつか自分が描いた絵が一億二千万円で売れたら。
それだけだと、夢だ。
才能もあるのだろうけど、パトロンに発掘してもらい、しかるべき人へつないでもらわなければ、ポンと一億円を出す人には出会えない。
パトロンの嵐山も、早々にその現実を説明している。
主人公はラッキーなのだ。
手すさびに描いているところを、窓越しに見つけてもらえ、販売のためのルートを用意してもらえたのだから。
おもしろいな。
夢と夢のような現実が混在している。
ただ、金持ちの道楽ともいえる、嵐山の行動は狂気も感じる。
ネカフェ底辺暮らしで、ソレ以下に落ちないよう、必死に踏みとどまっていた主人公を、動物を拾ってきたかのようになだめすかして、信頼させ…お金と人脈で場を整えていく様子は、何かのゲームのよう。
主人公に求められていることは描くこと。
より周知されたなにものかになりたければ、まず影響を強く持つ人に見つけてもらわなきゃいけないと訴えかけられている感じがする漫画だ。
考えたら、ペンパイナッポーアッポーペンも発掘されて、世界に広まった。
京都を舞台に、ある日突然火事で家をなくした女子大生・芹が謎の陰陽師・北御門に出会い、衣食住を保証する代わりにかたちだけの婚姻を結ぶという、ちょっと怪しいラブコメという感じです。原作は小説なんですね。
芹は両親も亡くなっていて、親戚にも迷惑をかけたくないためにしかたなく契約結婚を承諾するのですが、はじめから式神の姿が見えたりと特殊な体質は花嫁としてふさわしく、孤独な身のため自分の居場所ができたことが思ったよりいい感じみたいです。鬼嫁というので怒りっぽい子かなと思ったけど聡明で性格良さそうな子です。
亀のまもりちゃんが非常にキュート。
というか陰陽師ってもとは国家公務員だったんだ…!