WORST外伝 グリコ 髙橋ヒロシ 鈴木リュータ 高橋ヒロシ
【アマプラ】「映画ドラえもん」40作品どれ見るべき?
大長編ドラえもん 藤子・F・不二雄
藤子・F・不二雄原作による「映画ドラえもん」シリーズ40作品が、3月4日よりAmazon Prime Videoで一挙配信される。
一挙配信は「映画ドラえもん」の最新作「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」が、3月4日に公開されることに合わせて行われるもの。1980年公開のシリーズ第1作「映画ドラえもん のび太の恐竜」から、同作のリメイク版で2020年に公開された「映画ドラえもん のび太の新恐竜」までが揃えられた。
【元記事】
https://natalie.mu/comic/news/467394
https://twitter.com/PrimeVideo_JP/status/1499565348496068609?s=20&t=MaGBUrFBP9N-0EL41S_B1A
大長編ドラえもんのシリーズ14作目となる、三銃士をモチーフとした編。
日々の現実がイヤになったのび太は、ドラえもんに懇願し、思い通りの夢を見ることができる道具「気ままに夢見る機」を未来デパートから取り寄せてもらう。自分の思うがままに夢を楽しむのび太だったが、現実世界に謎の使者トリホーが現れ、『夢幻三剣士』という夢カセットを見るようすすめられる。その夢の内容は、RPGゲームのような剣と魔法の世界だった。そこでは”ユメミル王国”を侵略しようとする妖霊大帝オドロームと戦うことになり…。
一見すると、小説『三銃士』を題材とした冒険活劇かと思いきや、一気にシリアスな流れへと変わってゆく。
この作品、他の大長編と特徴を比べてみると、かなり異色であることに気付かされます。
例えば、
・夢の中が舞台なので、現実世界の動きがほとんど無い
・ジャイアンとスネ夫の影が薄い(のび太の夢の中に出てくる人格に過ぎない)
・しずかちゃん本人も夢の中の人格として現れる
・仮想世界でも死ぬと本当に死ぬ
・トリホーの目的、ラストシーンの意味が謎のまま終わる
などなど。
非日常が日常を侵食する怖さ、みたいな不気味さは今までのシリーズでもありましたが、読み終えたときの拭い去れない違和感みたいなモノは、子どもの頃からずっと残っています。
此処ではないどこか違う世界へ行きたい、別世界で活躍してみたい、という願望は誰しもが抱くものですが、それを仮想現実という舞台で時代を先取って見せてくれたのが、この無限三銃士であると思います。
子ども向けとはいえ、現実と虚構の境界をまざまざ見せつけられたようで、その境界線とは何なのか?うなされるように悩んだことは忘れません。
ラストシーンを読み返すたびに、江戸川乱歩の「うつし世はゆめ 夜の夢こそまこと」という言葉が浮かぶのでした。