表紙がもう、なんていうか入ってる感じで、エロ漫画っぽいですが実際はちょっと違います。
母子家庭で下の兄弟の面倒を、一生懸命に見ているお兄ちゃんのお話です。
表紙の男の子。
希という名前がありながら、お兄ちゃんとしか呼ばれない男の子が、自分でいたいのに、自分でいられないジレンマを抱えながら、風俗店の店長と関わることで自分でいてもいい。と思えるようになる、心底心温まるお話です。
誰でもありますもんね、自分は自分だって認めて貰いたい気持ち。
店長は結構ゲスいですが、めちゃくちゃいい人で、もはやワタシが付き合いたいくらいでした。
希くんは純粋で純真ですので、表紙の様なシーンはありません。
いや、最初と最後にちょろっとありますが、希くんの初々しさがとてつもなく可愛らしいのです。
作家の三田六十さんが新連載を始めたのを知り、面白そうだったので、何が読んでみようと思い、最初の作品(?)を買ってみました。

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緊縛パッション

イケメンということが思い出せない顔芸。

緊縛パッション
華子
華子
スメルズライクグリーンスピリットは、思春期の少年達が自分の性に向き合うという繊細なお話でしたが、こちらは完全にギャグ漫画です。 緊縛された男を描く絵師になるという、夢を持った美大生武蔵が、友人のマリオ(キノコ)の勧めで、市役所勤めのDTシチサン(あだ名)をモデルに緊縛絵を描き始める。というお話です。 しょっぱな、武蔵がデッサンの授業でラオコーンの緊縛絵を描くところからテンションが高い本作ですが、このテンションの高さは最後まで途切れません。 元々作者は繊細な線画を描くのですが、その崩しっぷりが尋常じゃなく、登場人物の顔芸が凄い。 あらすじには、イケメンの美大生武蔵と記載ありましたが、武蔵がイケメンである描写の方が少なく、常時狂気に満ちておりとにかく怖いのです。 たまーに、ほんとにたまーにイケメンになります。 ただ友人のマリオの見た目のインパクトが強すぎて、武蔵がどんなイケメンなのかを忘れました。 ちなみにマリオはキノコカットでオネエ言葉で、いつも微妙な丈のシャツを着ているヘソ出しですが、ヴァ◯ナマニアのヘテロセクシャルです。 お色気シーンは殆どありませんので、苦手な方でも読めるかも知れません。 とにかく爆笑必至です。 この本に関係ないですが、スメルズライクグリーンスピリットの登場人物の柳田先生を主人公にした後日談、深譚回廊はシリアスなお話なのですが、そちらも面白かったので読んで下さい。
ウダウダやってるヒマはねェ!

主役でもないのに、いちいちかっこ良すぎる天草銀。

ウダウダやってるヒマはねェ!
華子
華子
ヤンキーマンガと言えば同じチャンピオンで連載されていた、クローズが若手俳優総出演で人気をはくしましたが、ワタシはこちら派でした。 箕輪道伝説が好きだったので、一巻が発売されていると知ったその日に近所の本屋へ走って予約に行った程です。 受け付けたのが凄いおばあちゃんだったので、タイトルを聞き取って貰えず、五回ぐらいレジで復唱した遠い記憶。 二回目くらいから、半笑いでした。 ヤンキーバディと言えばトオルとヒロシが定番ですが、こちらはナオミとアキ。 名前がオシャレ(?)。 かたや硬派で案外真面目なナオミと、ちゃらちゃら軟派だけど、本当は真面目なアキのコンビがヤンキー相手に全国喧嘩行脚(?) というかヤンキーなのか?最後は巨悪と闘うヒーローへとなって行きます。 喧嘩強すぎて。 ちょっと暑苦しい部分はご愛敬。 一番お気に入りだったのはアマギンです。 古いベンツのカブリオレに乗ってるし、ハーレーに乗ってるし、グリーングリーングラスオブホームがテーマソングなところも十九ごときで渋すぎる。 作者が一番思い入れのある登場人物なのかも知れませんね。 最終巻の最後のページは感涙しました。
囀る鳥は羽ばたかない

ヤクザモノは読まんのです

囀る鳥は羽ばたかない
華子
華子
誰も知らない人などいない。 そんなBL漫画のレビューなど、今更要るのか?と、自分でもそう思うのですが、いいえ、書かせて下さい。 最近、読んだんです。 映画化かー、そんな面白いんだったら、読んでみよっかな。って。 そもそもヤクザモノは読まない。という自身の中の決まりによって、ヤクザモノにリミットをかけておったのですが、この作品をついこないだ読んで、読んだ翌日に、慌てて映画まで見に行きました。 もはや虜。 今更、虜です。 あら筋は、あらすじを読んで下さい。 矢代が変態と書かれておりますが、個人的にはあの漫画の登場人物で一番の変態は百目鬼じゃないかと思っております。 ゲイでもないのに、矢代が綺麗だと!? しかも、させ放題。 矢代よりヤバいのは百目鬼じゃないか。 などと思いながら読んでましたが、この漫画、素晴らしいのは、二人の心情も去る事ながら、その背景を彩る男達の物語なわけです。 ただ好きだ嫌いだと言い合う、恋愛漫画でないところ。 ここが味噌。 さらっと舐める程度で終わりません。 二人の葛藤の裏には、男達の生き様が描かれているのです。 どうでも良いですが、ワタシは三角ファン。 まだ読んでないという、ワタシの様な人には絶対読んで頂きたいと、そのように思います。
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コッコとのこと 分冊版

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自分のことを雌鶏♀だと思い込んでいる雄鶏♂のコッコ。コッコには、大きな夢がありました。「卵を生みたい!」 そんなコッコの元へ、立派な鶏冠を持つ、イケメン雄鶏がやってきます。帰る場所がない彼は、コッコに「オットはいりませんか?」とアタックし、2人暮らしを始めるのですが…。【孤独な色男×子供が生みたいうぶな♂ニワトリ擬人化BL】絵本のように優しい、家族の物語。
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表紙は漫画のイメージと若干違うにコメントする