あなたが描いた絵を一億二千万円で買う人がいたら
いつか死ぬなら絵を売ってから ぱらり
いつか自分が描いた絵が一億二千万円で売れたら。
それだけだと、夢だ。
才能もあるのだろうけど、パトロンに発掘してもらい、しかるべき人へつないでもらわなければ、ポンと一億円を出す人には出会えない。
パトロンの嵐山も、早々にその現実を説明している。
主人公はラッキーなのだ。
手すさびに描いているところを、窓越しに見つけてもらえ、販売のためのルートを用意してもらえたのだから。
おもしろいな。
夢と夢のような現実が混在している。
ただ、金持ちの道楽ともいえる、嵐山の行動は狂気も感じる。
ネカフェ底辺暮らしで、ソレ以下に落ちないよう、必死に踏みとどまっていた主人公を、動物を拾ってきたかのようになだめすかして、信頼させ…お金と人脈で場を整えていく様子は、何かのゲームのよう。
主人公に求められていることは描くこと。
より周知されたなにものかになりたければ、まず影響を強く持つ人に見つけてもらわなきゃいけないと訴えかけられている感じがする漫画だ。
考えたら、ペンパイナッポーアッポーペンも発掘されて、世界に広まった。
戦争による自国の危機を回避するため、敵国であるロートフェルゼからの縁談に応じ、16歳の誕生日に嫁ぐこととなったエイラ。
ロートフェルゼには、歴代の嫁いだ娘の姿が見えなくなるど悪い噂があり、エイラの双子の兄エリアスは猛反対したが、覆ることはなく泣く泣くエイラを見送った。
エイラの結婚相手の王子アロルドは見惚れるほどの美しい容姿を持っていたことでエイラは結婚に少しの希望を持てた。
実際に王子と対面した際には、肖像画よりも何倍もイケメンだったことを喜んだ。
しかし、このロートフェルゼの王家の様子は明らかに普通ではなく、気になるワードがたくさん出てきますが、全貌はまだ明らかになってません。
例えば、アロルドを偏食だと言ったり、普通の人のエイラにはいずれ仲間になってもらう、血が足りない、化物の巣窟、王家の女はうまい、など…え、これってもしかして吸血鬼…
果たして、エイラはこの先どんな運命を辿るのか…
嫁ぐ時に一緒に連れてきた獣人(黒猫)のロロンの活躍も楽しみですね。