少年画報社マンガの感想・レビュー364件「横浜黄昏咄咄怪事」感想横浜黄昏咄咄怪事 吉川景都ニーナ怪異がうじゃうじゃ出てくる割に、ポップ(笑)な描かれ方なのでそこまで恐怖を感じず気楽に読める。 とはいえ、東條リアムの身に起きた都市伝説に纏わる出来事はわりと深刻な事態なんだよな。加賀美先生のまだ明かされてない過去も気になるわ。臨場感がすごいベアフェイス 狛犬はやとstarstarstarstarstar漫画大好き元公安の刑事物。 絵のタッチも好みで、サクサクと読みやすい。 VIVANT監修の元公安、勝丸円覚氏の協力も仰いでいるそう。 今後の展開にも期待が持てそう! PS)作者の狛犬はやと氏はファブルの南勝久先生の元アシスタントをしていたとのこと。いじめのないディストピアの可否 #1巻応援いじめ撲滅プログラム ピエール手塚 藤見登吏央兎来栄寿最近GACKTさんにも絶賛されて話題の『ひとでなしのエチカ』や『ゴクシンカ』のピエール手塚さんが作画、『枕営業の眠さん』の藤見登吏央さんが原作を担当する作品です。 電子では1週間前に発売済みですが、本日紙の書籍が発売となりました。 内容はタイトル通りのもので、人間が人間である限りなくならないいじめに対してAIによりいじめを検知して対処する「いじめリアクター」が開発され、システマティックな統制を行なっていこうとする社会を描いた物語です。 いじめっ子に対しては、物理的な対処を行った上で脳に機械を埋め込み「優しい人間」になってもらうという処置までセットになっています。 『時計仕掛けのオレンジ』や『PSYCHO-PASS』などを髣髴とさせる設定で、ディストピア感もあります。いじめに苦しめられた経験のある人や現在進行形でいじめに苦しんでいる人の中にはこのシステムの実在を望む人も多いのではないでしょうか。 人類史を紐解いていくと、狩猟採集の時代から人間は誰かへの陰口を叩くことによって仲間と結束してきた歴史があるそうです。その時代は弱い者を排斥しないと、直接的に自らの命が脅かされる危険性があったことも影響しているのでしょう。 強い者も弱い者も皆で支え合って生きていく社会というシステムが高度化しても、いまだに弱い者や異なる者を排斥したり、それによって結託したりしようとするのは人類がアップデートすべきバグです。 現実的には人権の問題があるので、個人の脳に機械を生み込んで思考を統制するようなことは禁忌ですが、どうしても起こってしまういじめひとつひとつに対して対症療法を行うよりは根本的な原因を取り除きたいという心理は理解できます。 個人としては堪え難い辛苦を受けた先で、それを再び生み出さないためにどうすれば良いのかという問への回答を自分なりに出した牧人。それ自体は法的にさまざまな問題があるとしても、その大元の気持ちは否定できません。 現実にこれからも存在し続けるであろういじめという社会問題。倫理道徳の境界線上で、考えさせられる物語です。ラノベっぽい中ニ感と美しいエンディングクロノクルセイド(新装版) 森山大輔starstarstarstar_borderstar_border瀧ストーリーは正直置いてけぼり感あるけど決して戻ることのない今までの人生と残された時間をどうするかというテーマが一貫してるのが好感もてる 最近流行りのループ物だったり、展開に困ったらとりあえず過去に戻ったりする作品よりは全然好き 絵も安定してるし、ダンス踊るとこやラストなどやたらエモいシーンを描くのが上手いので刺さる人には刺さると思う厳選!読んでほしいこのマンガ夏目アラタの結婚著者:乃木坂太郎完結全12巻作品情報はこちら作家さんの思いに寄り添うからこそ真剣に正直に死後出版 田中現兎starstarstarstarstar_borderPom 死後に本を出版する編集者・栞田さんが主人公のお話。 栞田さんの真っ直ぐ瞳が先ず好きです。 出版出来るか出来ないか、作家さんのことを想うからこその厳しい言葉もはっきりと真正面から言うのが素敵で好きで、読んでる側としてはスッキリとした気持ちになりました。 面白いの言葉が適切かは分からないけど、心に響くものがありました。 人それぞれ、本当に色んな物語がありますね。 死と逆の生についても自然と考えました。新進気鋭(40歳)なIT課長兼漫画家の商業誌2作目ひとでなしのエチカ ピエール手塚starstarstarstarstarさいろく40歳にもなると酸いも甘いも噛み分けられるようになってくるもんなのです。 そして漫画家だけでなく社会人経験が(現役の課長でもあるのが)マンガにも活かされてるのかなぁと思わされるストーリーや台詞回しが良い。 でも彼の作品全部裏社会ばっかりなのが気になる _人人人人人人_ > ヤクザ漫画 <  ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ 3巻になって絵柄が安定してきた+女の子が可愛くなった(表情・身体の書き分けがすごくわかりやすい)っていうところで非常に期待値が上がりつつ、モブが全員同じ顔に見えて誰が誰かわからんという難点もあるのでそこら辺は次回作とかでは最初から解決されていくであろうと。PDCAサイクルを持ってそうな漫画家さんに期待。セリフの重みがすごいひとでなしのエチカ ピエール手塚かしこコミックビームの姫乃たまさんの連載コラムでピエール手塚先生にインタビューされていました。先生は大家族の長男で自分が働き始めてからは兄弟達の学費や生活費を稼がなければならず大変だったらしいです。それが終わったので子供の頃から好きだった漫画を描いてみた…というエピソードに興味を持ったので読んでみました。 闇金のケツ持ちのヤクザが主人公なんですが、ジャンルでいえばアクションではなく人間ドラマ。もっといえば会話劇のような感じです。ただ前述の豊富な人生経験がベースになっているであろう言葉の重みがすごいので飽きずに読んじゃいました!主人公が自分を捨てた母親に再会する話のベースになった作品でちばてつや賞の佳作を受賞してるんですね。面白かったもんなぁ〜!弁当で垣間見える温かい人間関係至極のお弁当 佐々木善章starstarstarstarstar_border六文銭主人公が勤める会社の先輩・佐野は、仕事ができるが弁当にも人一倍こだわりがある曲者。 「弁当の質は、仕事の質」 という格言まで飛びだすほど、弁当にこだわりまくる。 たかが弁当、されど弁当という感じで、弁当1つでめちゃくちゃ話が広がるのがすごい 大きなくくりではグルメマンガなのだろうけど、弁当のおかずに対するうんちくやその調理法だけでなく、作り手やどういう思いで食べているかにもフォーカスしてて、何ともいい話が多い。 佐野も変わりものだが、弁当の存在価値に共感する人への愛情の深さがすごい。 特に定年退職する人の話に、全部もってかれました。 弁当を見る目が少し変わる・・・かもしれない作品です。本筋と関係ない紅の流れ星さんメイン回のほうが面白い漫画だったジオブリーダーズ 伊藤明弘starstarstarstarstar_border瀧中盤までのドタバタアクションモノから一転、鬱漫画になることでファンがちょっと荒れた作品 個人的にはあの展開もアメリカン・ニューシネマ的でわりと好きだけどまあドタバタ劇のほうが楽しかったのも分かる 「紅の流れ星」こと梅崎真紀ちゃん回のガンアクションはマジでスゴイ ちなみに今は作者が身体を壊して第二部完で止まっている、MOONLIGHT MILEも同じ状態だったけど連載再開したしこちらもそうなることを祈る阿呆な男女が千変万化する世界で、想い人を探す旅に出る……も、そこにいたのは!?パラレルリープ・シンドローム タカハシノブユキstarstarstarstarstarナカタニエイト<ログライン> パラレルワールドを何度も行き来する男女の物語。 <ここがオススメ!> 様々なパラレルワールドが描かれており、妄想が捗る広がる。 「もしも、あの時あの選択をしていたら……」 きっと誰もが一度は考えたことがあるであろう、その思い。 ふとした瞬間に自分の過去も一緒に旅してしまうような。 でも、複雑な設定に対して適宜いい感じの説明を入れつつ、コメディ仕立てに仕上げているので、おかげで読みやすくて、わかりやすい。 漫画として、めちゃくちゃ上手い。 何よりも絵柄から物語からヒロイン(黒髪の方)から世界観全てが、超絶私好みでたまりません…… <この作品が好きなら……> ・夜は短し歩けよ乙女 https://manba.co.jp/boards/75236 ・山本和音作品集「夏を知らない子供たち」 https://manba.co.jp/boards/142268 ・ホテル・ローレルの渡り鳥たち https://manba.co.jp/boards/159466つまらない異世界狙撃手は女戦士のモフモフ愛玩動物 いのまる 光永康則名無しただエロを使っただけの一発屋の漫画です。 女性が読むこともお忘れですか?ただ気持ち悪くて不快なだけの漫画でした。エロを出さなくても面白い漫画はたくさんありますよ?見習って勉強してから漫画を描いてください。 女性の体を馬鹿にするあなたに描いてほしくありません、がっかりです。自分の大切な人に気づく旅。の様なパラレルリープ・シンドローム タカハシノブユキstarstarstarstarstarPom もし別の世界線に行けたなら、何するかな〜何を変えたいと願うかな、自分なら。 この物語は、結末は同じでも世界線が一つだけじゃない、のが興味深い。 何となく、”別の世界線”、”パラレルリープ”ってそう言うことか。と理解できてきたところで次巻、3巻なので気になるな〜 表紙の春呼さんがすごく可愛くて、読み進めたけど色々と想像とは真逆だった、結論、読んで正解でした! 春呼さん、フワフワして不思議ちゃんな様だけど芯はしっかり通ってそうな、夢路浪くん振り回されないでーって思ってしまう。近くにいるのになぁ〜。。 面白かったです。秘境・奇祭・ミステリーニッポン秘境紀行 佐藤啓名無し前にも読切として載っていたらしいですね。何号に載っていたんだろう、読みたい。もしくはシリーズ化してコミックスになって欲しい。夜明け前に死ぬ夜明け前に死ぬ 大北真潤starstarstarstarstar寸々男女間でのスワッピング有りのヴァルキリードライヴマーメイド。 血縁関係が敵対してくるあたりは王道の少年漫画っぽいか。 男男、女女ペアで最終的な決着を描いていたのは好感が持てた。 夜子・キング間の「能力の評価と純粋な好意の非対称性」を、エトワールの最後のセリフが救ったのも良かった。 いわゆるメリバなので評価分かれそうではあるが、九々・ベルトリーニの過去編などまだまだ読んでみたい要素はあった。 最初からキャラを絞っていたのであまり広げるつもりはなかったのかな…?とも思うけど。続きはよドリフターズ 平野耕太starstarstarstarstar山下真司現世で死んだ有名武将や哲学者、陰陽師などがファンタジーの世界に召喚される系のストーリー。織田信長、那須与一、ジャンヌダルクや土方歳三などが敵味方に分かれて戦う。これだけ見るとありきたりでスッゲェつまんなそうだけど超面白いからどうぞ。主人公は最強のおっさんドンケツ たーしstarstarstarstarstar_border山下真司破天荒ヤクザ・ロケマサが暴れ回る任侠漫画。 基本クズだけどごくごくたまに優しい。 パッと見つまんなそうだけど読み始めたら結構ハマるよ?水上作品読むならこれ!惑星のさみだれ 水上悟志starstarstarstarstar山下真司水上作品の空気感を味わうのにオススメな作品。10巻でしっかりまとまっていて能力系の漫画の中でも上位に入るくらいには好き。アニメはコケちゃったので残念だったよ。グルメ×大人の青春ワンナイト・モーニング 奥山ケニチstarstarstarstarstar_border山下真司毎回食事と付随した大人なエピソードが面白い作品。オムニバス形式で色々な恋愛模様を味わえます。二人で一緒に同じものを食べるっていいよね。ワンナイト・モーニング 奥山ケニチ干し芋甘酸っぱい恋愛の始まりのドキドキしながらの朝ごはん。 食べている人たちは、本当に美味しそうに羨ましいくらい良い顔してます。 幸せってこういうことの積み重ねなんだなぁ、と改めて思ったり。 読者もほっこりできる漫画。ここまでギャグな百合久々に読みましたサチとユーカ 詩原ヒロstarstarstarstarstarnyaeなんとなく絵柄が好きだな〜しかも百合なんだ!と気になり読みました。 初っ端からしっかりエロくてうおお、と思いましたが同じくらいギャグも強くて鈴菌カリオさんの「当て馬カノジョ」とか好きなので、そういう自分にはドンピシャでした。一方で、同性愛が存在として無いものとされたり変なモノ扱いされる描写もありますが、そういうのもただの百合ラブコメにとどまらない面白さだなと思います。もっと広く知られてほしい漫画です!ふたりはキャバ嬢!の感想 #推しを3行で推すふたりはキャバ嬢! ゐなり名無し・カズサとひよりの2人がとにかく可愛いー! ・キャバ嬢の話って言ってもドロドロしてなくてオモシロ可愛い! ・「ふたキャバ」ヤンキン連載化!?これから楽しみ!食うか食われるかのガールミーツガール #1巻応援狂狼は繭を喰む 中原開平starstarstarstarstar_border兎来栄寿表紙とタイトルだけを見たら獣のような男と、かわいい女の子の物語だと思うでしょうか。 我峰組の組長の娘で、敵対していた粟津組の組長との縁談を余儀なくされた16歳の絹姫(きぬひめ)。彼女が、許嫁の粟津組の組長・義典から護衛として付けられたのが野獣のような風貌と体臭、そして圧倒的な″暴″の力を持つ紫安(しあん)。 そんなアンドーグラウンドな世界でのガールミーツガールを描いた作品です。ええ、表紙の絵では男性に見えるかもしれませんが「狂った絆で結ばれたシスターフッドアクション!」と公称されている通りで紫安は女性です。筋骨隆々バキバキのデカい体の女性が好きな方は読むべきです。 本作は何よりもキャラクターの魅力が突出しています。特に、メインの片割れである紫安のキャラクターがバリバリに立っていて良いですね。圧倒的な強さという華。初登場シーンでは絵のインパクトもあり強い印象を最初から与えてくれます。特に1巻で最高なのは、4話で見せる大立ち回りのワンシーン。なかなか見られないものを見せてくれます。 一方の絹姫は女を道具としか思っていない家に生まれてしまったことにより運命を縛られ半ば隷従するように生きてきた少女でした。しかし、紫安との出逢いによって少しずつ変化していきます。アンコントローラブルな危うい存在、でもすべてを壊してくれる可能性を持つ紫安と常に行動を共にする。絹姫には16歳の女の子が背負うには過酷な試練が次々と襲いかかりますが、その中で変わっていく彼女は見ものです。個人的にはシンプルにキャラデザインが好きです。 サブキャラクターの金藤なども良い味を出しています。おまけマンガの金藤はかわいそう過ぎて笑いました。 常に一触即発のテンションで、綱渡りしていくようなハラハラ感を味わえます。裏社会系の物語や、圧倒的な個の武力に惹かれる方は読んでみてはいかがでしょうか。「蝉は胎児に寄生する」感想蝉は胎児に寄生する Dr.Poroニーナあ、コレは読んだら精神が破壊されちゃうヤツじゃん。特に後半から衝撃のラストまで、圧倒的な表現力と強烈なメッセージにより、かなり心が削られてしまった。読んだ人への影響力を考えると、うかつに薦めて良いものやら(笑) でも、凄い作品には違いない!こういう女の子すき先輩の彼女が元カノだった 五十嵐恭平名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<12345>>