あらすじ

オーラブは過激なキリスト教化政策により、王権の強化を図る。一方で王都ニダロスを建国。しかし、彼に権力を奪われ追放された者たちは、エリクのもとへと集まりだしていた。また、親友ハルフレズはオーラブの強引なやり方に相容れず、彼のもとを去った。そんな折、ノルウェーの支配権奪還を目論むスヴェンは、オーラブに恨みを抱くスウェーデン女王シグリーズと、エリクはスヴェンの娘と結婚。こうして反オーラブ三国同盟が成立した。
獅子の如く(1)
十世紀末、ヴァイキング時代の北欧・ノルウェーでは統一君主ハラルド美髪王の死後、王族による覇権争いが続いていた。ノルウェー東部ヴィーケンの王トリュグヴィは、従兄弟のハラルドとその母グンヒルドによって謀殺され、王妃アストリーズは逃避行の途中で、嫡男オーラブを生んだ。オーラブ3歳の時、アストリーズの兄でロシアのノヴゴロド公国の高官であるシグルズを頼ってバルト海を渡るが、洋上でエストニアの海賊クレルコンに襲われ、母子は別々に奴隷として売られてしまった…!!
獅子の如く(2)
18歳になったオーラブは、祖国の王となる野望を胸に秘めて、ロシアを離れヴァイキング“海王オーレ”として名を馳せる。当時ノルウェーに王はなく、ラーデの候ホーコンと隣国デンマークの王スヴェンが事実上支配していた。その頃、オーラブは偶然にもスヴェンの妹姫ティレと出会い、オーラブとスヴェンはロンドン襲撃のための同盟を結ぶが、戦いは長びきふたりは袂を分かつ。その後オーラブは、予言者でもあるカンタベリー大司教に「キリスト教徒になり、王となる」という予言を受けるが…。
獅子の如く(3)
イングランドで洗礼を受けたオーラブは、ラーデ候ホーコンが民衆の支持を失っていることを好機と見て、焦がれて止まなかった美しき故郷ノルウェーの地を踏む。ホーコンは殺害され、長男エリクはオーラブへの復讐を誓いスウェーデンに亡命した。またオーラブは、生き別れとなっていた母アストリーズとの再会を果たす。そして民衆たちは、オーラブこそが真のノルウェーの王であると承認した――!!
獅子の如く(4)
オーラブは過激なキリスト教化政策により、王権の強化を図る。一方で王都ニダロスを建国。しかし、彼に権力を奪われ追放された者たちは、エリクのもとへと集まりだしていた。また、親友ハルフレズはオーラブの強引なやり方に相容れず、彼のもとを去った。そんな折、ノルウェーの支配権奪還を目論むスヴェンは、オーラブに恨みを抱くスウェーデン女王シグリーズと、エリクはスヴェンの娘と結婚。こうして反オーラブ三国同盟が成立した。
獅子の如く(5)
自分の進むべき道を確信したオーラブは、新しい船を建造することにした。オーラブが捨てた北欧の神オーディンは、彼が海に沈むことを願っているようだ。そんなオーディンに敬意を表して、この巨大な軍船にオーラブは“長蛇”と名づけた。西暦1000年、完成した長蛇号は大艦隊を率い南下した。ノルウェー南端からヴェンドランドへ向かった一行が帰路に着こうとしていたその時、最後の戦いが始まった――!!
獅子の如く

獅子の如く

はるか昔、北方の地では、覇権をめぐり肉親間でも血で血を洗う争いが繰り広げられていた。戦国乱世の時代を駆け抜けた、ノルウェー王オーラブ・トリュグヴァソンの物語。時は少年を戦士に変える…。
パイラザーダ

パイラザーダ

光と闇の魔術が織り成す世界…パイラザーダ。そんな世界に、「世界の調和」を人間に具現化した存在である、レガとイリアーが目覚める。しかし、その2人には、邪悪なナルド教の魔の手が忍び寄っていた…。
天涯宮殿

天涯宮殿

表題作で、限りがある命の重さを説いた「天涯宮殿」の他に「輝きの都」、「生命の花」、「選ばれし者は独り」、「嵐の夜の物語」を含めた全5作品を収めた、あずみ椋の魅力が詰まった傑作集。
にぎやかな晩餐

にぎやかな晩餐

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ミステリオン

ミステリオン

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神の槍

神の槍

9世紀、ノルウェーには「神の槍」と名づけられた少女がいた。彼女は婚礼の宴の最中にヴァイキングに襲撃され、そのままさらわれてしまう。やがて海の上で目覚めた彼女だったが…。
ディース…!

ディース…!

ディース―魔性の女、神性の女―彼女こそ、この世のすべての人々がひざまずく精霊(デーモン)なのだ。彼女に魅入られた者は、みな黄泉への道をつきすすむという…。あずみ椋が白夜の国北欧を舞台に描く、悪の華で彩られたヒロイック・ロマン。
緋色い剣

緋色い剣

生まれてすぐ父に捨てられたリュー。アース神のロキに拾われ、育てられたリューは、13年ぶりに生家に戻ると、彼の生誕にまつわる秘密が判明する。彼を待ち受ける運命とは? 北欧神話を舞台に若きヴァイキング「リュー」を描いた壮大な物語。
戦士の宴 -ミッドガルド・サーガ-

戦士の宴 -ミッドガルド・サーガ-

戦いを繰り返していたレギン一族とグラーシーザー族。そんな折、両軍の将であるゲイルとラグナルは死闘の結果、共に重体となる。そこに現れた謎の女・シグルーンがラグナルの魂をゲイルの肉体に移してしまう…。北欧神話を舞台に繰り広げられる、愛と悲しみの復讐劇がここに幕を開ける!