あらすじ

本を愛する天城 澪は町の図書館司書。コミュ力向上を目指しつつ、日々司書として奮闘中。ある日、桃園しあという美女から「亡くなった夫が遺したメモに当てはまる本を探してほしい」と頼まれる。その出来事をきっかけに二人の距離は急接近するが…。本を通して紡がれる、不器用だけど優しいラブストーリー開幕!
恋をしたのに世界は滅びる気配もない 1巻
本を愛する天城 澪は町の図書館司書。コミュ力向上を目指しつつ、日々司書として奮闘中。ある日、桃園しあという美女から「亡くなった夫が遺したメモに当てはまる本を探してほしい」と頼まれる。その出来事をきっかけに二人の距離は急接近するが…。本を通して紡がれる、不器用だけど優しいラブストーリー開幕!
恋をしたのに世界は滅びる気配もない 2巻
町の小さな図書館で司書をする天城澪は旦那を失くした官能小説家・桃園しあと出会い、共に過ごす中で、彼女に惹かれていく。一方、2人が密会している居酒屋にたまたま居合わせた天城の幼なじみ・空岡は桃園が書いた小説の登場人物に天城と自分を重ね、妄想してしまい、その出来事をきっかけに天城を意識するように。天城が桃園へ特別な感情を抱いていることに気づいた空岡は天城とデートを取り付ける。恋愛初心者司書と夫を亡くした美人官能小説家、そして幼なじみの三角関係が絡み合う恋物語第2巻!
恋をしたのに世界は滅びる気配もない
本に救われた青年とふたりの女性 #1巻応援
恋をしたのに世界は滅びる気配もない 東雲
兎来栄寿
兎来栄寿
東雲さんの初連載・初単行本……なんですが、画力的にもそれぞれ魅力的過ぎる女の子たちもそうであると感じさせない作品です。 図書館の本に救われ読んでいるときだけ自由でいられて生きてこられた原体験から、人と接するのが極端に苦手でありながらも司書をしている主人公の青年・天城。もう、その設定だけで深く共感せずにはいられませんでした。 その上で ″「好き」を手離さずいてくれたら…って この先どんな人生を歩んでも 「好き」をお守りに揚々と立ち向かってほしいから 俺も本が楽しみで生きれてるとこあるし…″ なんていうセリフまで出てきたら大好きにならざるを得ないではないですか。あまつさえ、ふたりのヒロインがどちらも非常に良いんですよね。 片や、天城が勤める図書館に夫の遺言を携えてやってきた謎多き美女。1話終盤でその謎の一端が明かされ、3話や巻末のおまけで更なる魅力が明かされます。綺麗さとかわいさを併せ持つだけではなく、食に貪欲なところや表情豊かで感受性も高く世界観を持っているところも非常に良いです。 一方、天城の幼馴染の空岡も、登場から僅か3ページで好きになる要素しか出てこないと思わせてくれる人物。3話では、そのかわいさが爆発します。何と言っても幼馴染ですので。幼馴染からしか摂れない栄養があります。 マンガなのでどちらか片方のルートしかないわけですが、これがゲームならどちらのシナリオも楽しみたい。甲乙つけ難い。 決めゴマの大胆さや表情の繊細な魅力も素晴らしいです。 それにつけてもやはり、根底に流れるのが冒頭1P目で描かれるような″想い″であるところに一番強く惹きつけられます。 巻末のおまけを見るだに、東雲さんはグルメマンガの才能もおありのようで。けんさ焼きは近々作ってみたいです。