十六夜とジェンドとカイとツァルが旅するファンタジー。
4コマだったり、ストーリーだったり、話に合わせて各話の構成は異なっているが、連載誌のギャグ王に合わせ、基本的にはミニキャラによるギャグ展開となっている。
たまにシリアスな感動ストーリーもある。

冒険といえばドラクエ、悪いやつを勇者が倒すものと思っていた私にとって、作者が描くドラクエ4コママンガあとがきやこの幻想大陸の疑問「悪いやつは本当に悪いのか」は衝撃的だった。
個性豊かなキャラクターたちの漫才と合わさって、のめり込んだのを覚えている。
お金がない当時にも関わらず、豪華声優陣によるドラマCDや作者のファンブックもがんばって購入したほどだ。

思い出補正やら当時のドはまりぶりやらなんやらで、私のこの作品に対する評価がめちゃくちゃ高いが、他の方にとって☆5評価の作品かはわからない。

読みたい
ふしぎの国のバード

外国人視点の開国後日本

ふしぎの国のバード
ゆゆゆ
ゆゆゆ
原作となるイザベラ・バードの本は読んだことがある。 でもこれほど情景豊かに想像はできなかったし、イザベラ・バード視点のみなので、やはり周辺情報が客観的に描かれる漫画はやはり違う。 絵があると、それがすべて本当のように引っ張られてしまうのが弱点と何かで読んだ。 でも、自分だけの想像力では描ききれない、田舎の恐ろしいほどのノミやその他虫、そして不衛生さ。 それらが日常の様子として描かれ続けているので、漫画とはすごいものだなと思い知らされた。 そもそも、バード女史、よく行ったな。肉もないのに。 また、環境だけでなく、懐からボトルに入れた筆を取り出し記録をしたためる鶴吉の一連の仕草。 大人になったことを誇りに思う女の子の表情。 細やかな当時の人々の日常が、ドラマの何気ないワンシーンのように描かれていて、今は消え失せた文化を知らされる。 ちなみに、ヨーロッパより難儀な雑草が多い日本で、バード女史が農民が勤勉に働き雑草を刈るから「雑草がない」と表現したコマに、フフとなった。 有名な場面ですね。 キリスト教的な倫理観が根付いている現代の我々が、当時の日本へ気軽にトリップできる、すてきな漫画です。
偽聖女クソオブザイヤー

見た目は聖女、中身はおっさん。ゲスさは心のなかに。

偽聖女クソオブザイヤー
ゆゆゆ
ゆゆゆ
メインヒロイン・エテルナに惚れて買ったギャルゲーが、メインヒロインがほぼ死ぬルートばかり。 そんなゲームにどハマりした、死に至る不治?の病の主人公。 ヒロインが死ぬ原因はクソオブクソの悪役偽聖女が、ヒロインが闇落ちするルートを無数に用意して消えるから。 ヒロインが救われる未来を! 二次創作ですら解消できない思いをこじらせた主人公は、なぜか夢の世界でクソオブクソの偽聖女のほうになっていた! どうや、夢の中は現実のゲームと連動しているようで…?? タイトルの酷さに興味を引かれ、読んでみて主人公の雑さ…もといエテルナラブっぷりがおもしろい。 エテルナラブ。 心の中はとても雑で、とてもゲスい。 でも大好きなヒロインに清らかな聖女の座を譲り渡すため、奮闘&まるで聖女のような言動をとっている。 すべてはエテルナを救うために。 そのギャップだけで楽しくて読み進められる。 バレないものですなあ。 主人公の介入によって、ゲーム内主人公がマッチョになっていたり、ヒロインが自身の存在を疑問に思い始めたり、いろいろ布石は敷かれている。 気づかず、ゲスい心で清らかな偽聖女を演じる主人公。 主人公は、ゲーム内主人公とエテルナのトゥルーラブルートをみることはできるのか! 乞うご期待!!
お求めいただいた暴君陛下の悪女です(コミック)

死に戻り王女の復讐劇

お求めいただいた暴君陛下の悪女です(コミック)
ゆゆゆ
ゆゆゆ
本作の主人公は、死に戻りする前、第1王女でありながら出自が不確かという理由で、ありとあらゆる失敗を転嫁されていた(と、処刑される前に知った)。 処刑前には民衆から、蝙蝠女だの、悪女だの言われ、家族からはスケープゴートとしての存在だったと暴露され。 死に戻ったことに気づいたとき、プッツンと何かが変わってしまう。 第一話に出てくる昔話と比べると、その後の顔つきや行動がまったく違うほど、変わってしまう。 ――悪女になった。 その後は、未来を知っていることと、死に戻り前の戦争以降、さらにひどい扱いを受けていたこと。死に戻り前は必死に守ろうとしていたものがなくなったこと。 色々重なって、とても胆力のある悪女になっている。 やることなすこと、清々しい。 行動も気高い王女から、悪女らしくなっている。 ちょっかいを出してくる奴らには、さらにあくどくやり返す。それも、さらっと。 悪女でなければ生き残れないともいえる。 環境が、昔の昼ドラくらいドロドロしている。 この後、暴君とともに、どのように復讐していくんだろう。 その前に主人公は自身の価値を示して、暴君の心を掴まなければいけないのだけど。
ストアに行く
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
刻の大地

刻の大地

「レヴァリアース」から3年後の世界。ザードの親友であるカイは、ザードの語る「人間と魔物の共存」の可能性を確かめる為の旅をしていた。旅の途中で出会った十六夜やジェンドという仲間と共に、彼が旅の果てに見出すものは……
刻の大地 塔の戦い完結編

刻の大地 塔の戦い完結編

物語が盛り上がりをみせる「塔の戦い編」の完結までを描く。 累計 1,180,000部発行「刻の大地」。 17年前、大人気連載中の最中に惜しまれつつも連載を終了した、正統派ファンタジーの続編。 連載再会を願う多くのファンの声を受け、2017年、CF(クラウドファンディング)にて再始動を決意。 プロジェクトは公開後わずか2日で目標金額を達成し、総勢3,000人を超える支援者を集めた不朽の人気作品。
試し読み
懐かしのギャグ王マンガにコメントする