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健気な四十路OL・樹里と12歳年下の爽やかなイケメン配達員・柏木さんが結ばれる、優しい童話みたいなハッピーエンドのお話。表紙で胡散臭い笑顔をみせている柏木さんがいつ本性を表すのかとビクビクしてたので、杞憂に終わって拍子抜けでした。
最後に1億円が消えちゃうところがすごい童話っぽい。
「現金は失われたけど1億がきっかけで仲良くなった同僚たちや、妹、柏木さんとの関係は失われず、今までずっと1人ぼっちだった樹里は周囲からの温かい愛情を手に入れ幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」って感じ幕引き。
容姿の優れた妹に見下されないし、同僚にイジメられないし、イケメンに裏切られないし、カネに目がくらんだ人間の醜悪さが描かれているわけでもない。
カタルシスがないな…と感じてしまった自分は心が汚れてますね。レディコミのゴシップ作品や女性向けなろう作品に毒されすぎ。
もっと素直に人を信じなくては…。