あらすじ
昭和22年、敗戦後の日本。当時、日本はアメリカの占領下にあり、人々は仕事もなく苦しい日々を送っていた。そんなある日、主人公・麻美はMP(米国の憲兵)に襲われ、レイプされてしまう! 傷モノにされたことを許せない夫が離婚を切り出し、追い出された麻美は妹分のユキを連れ街をさまようが貴重品を盗まれ無一文になってしまう! そんな麻美に「花電車のお初」という老女が声をかけてきた!
あらすじ
戦後間もない新橋では闇市の縄張りをめぐって、昔から露天を仕切ってきた竹田組と華僑の新興勢力との争いが激化していた。一方、“般若の竹”こと竹田組組長・竹田重吉に惚れた“大学の政”こと東京大学の学生・堀田誠は盃をかわし子分となる。だがその矢先、以前から竹田のことが面白くなかった組の古参・“蛇の目の鉄”の裏切りにより、竹田は殺されてしまう。これを機に竹田組と華僑の全面戦争へ突入。親分の仇をとるため、政は鉄を斬りに向かう。宮本幹也の「残侠都市」をベースに描かれたピカレスクロマン。
あらすじ
敗戦で失ったものを武力・財力で奪還せよ…!!死地で抗い窮地で猛る、戦後スペクタクルロマン!!時は昭和21(1946)年ーー大戦時に「狂犬」と呼ばれた傷痍軍人・高村伊知は、新興組織・長門商会を束ねる岡本宇ノ介に見出され、ヤミ資金を護る「番犬」として再び戦いに身を投ずることに…敗戦で失ったものを取り戻すことが組織の責務。海軍上がりの猛者どもが集う長門商会の一員として、陸軍上がりの高村は信を得て、任務を遂行することができるのか!?戦友そして亡妻への想いを胸に、孤高の軍人は奮い立つ!!
書影がかっこよすぎて久しぶりにジャケ買いしましたが、後悔していないです。
第二次大戦後の日本が舞台。
主人公は旧陸軍で「狂犬」と呼ばれた男・高村伊知。
終戦後の東京に戻ると、実家も妻もなくなった状況の中で、新興ヤクザ組織「長門商会」のボス・岡本宇ノ介と出会い、彼の用心棒として雇われるところから始まる。
岡本は元々海軍の主計長(ありていにいうと経理や兵站係)で、その流れから長門商会は旧海軍が集う場所。
海軍と「長門」商会と言う名から推測されるように、戦艦「長門」とも深い関係があって、岡本が戦時中にある目的で手にした「ヤミ資金」が物語の軸となります。
敗戦国としてGHQの支配を受けていた日本で、志をもって暗躍していく様は、読んでいて熱くなります。
そして当然、彼らを邪魔する反社的な組織、それらを裏で糸引く政治家の存在などが障壁として登場してきます。
彼らを相手に、高村や岡本はどう立ち居振る舞うのか?
そして「長門商会」は本懐を遂げられるのか?
大人向けの半フィクションな物語として今後に期待したい作品です。
あらすじ
戦争が終わって四年。おとやんの遺骨が帰って来た――漁港のある街で暮らす広海(ひろおみ)とその母・サキは漁師である父の戦死を受け入れられないでいた。父が帰ってこないからと言って漁船・明日香丸をずっと陸に上げておくわけにはいかない。二人は父の帰還を信じて船の手入れをするのだった。サキはその夜、漁業組合の寄り合いに初めて呼ばれる。夫の遺骨が戻ったことを受け、組合ではあとを継いでサキが正式に漁師になるかどうかの話し合いが行われたが、女を漁に連れて行くのを反対する声は多く、悔し涙を流すサキであった…戦後を逞しく生きる母と子を描いた傑作物語。
あらすじ
75年前“原爆”がもたらした悲劇。昭和邦画界を代表する脚本家・菊島隆三から未発表の脚本「広島の二人」を託された保坂延彦が、脚本の後日譚となる「ミツ子の物語」を、笠間裕之が漫画脚本を担当し、まつやま登が漫画化した。広島への原爆で両親を失った藤田ミツ子は、ある日、脚本家の島谷隆三の養女として迎え入れられる。島谷家の人々に見守られながら、学業や恋を通して成長していくミツ子。一方、島谷はライフワークとして、脚本『広島の二人』の執筆を進めていく。それは、敵味方を越えた日米の友情の物語。同時に、ミツ子の過去に繋がる物語でもあった……。「HIROSHIMA」を舞台に繰り広げられる、日本軍将校と米兵捕虜に芽生えた人間愛を、時に切なく、時に逞しく描く。
あらすじ
戦後まもない昭和24年にタイムスリップした女子校硬式野球部投手の白井球子がそこで出会った仲間と女子プロ野球チーム結成を目指す青春ストーリー。白井球子(タマ)は見世物小屋で出会った早川春子と2人で野球の練習を始め、いつか女子のチームで試合をやろうと決心します。次第に仲間が増え、見世物小屋のマネージャー進太郎の協力の下、東京キスリングスが結成されて程なく、タマは春子にある疑念を抱きます。春子への疑念を胸にタマたちは男子チームを相手に北関東遠征に旅立ちます。史実を元にしたタイムスリップ女子プロ野球漫画第1巻191P。
あらすじ
池上遼一氏、激奨!!! 「その男、時として鋭いまなざしとなって 現在(いま)を生きる僕らを静かに見つめる 追憶の街から……」敗戦直後の東京・下町───、戦中の価値観が粉砕された焼け野原でたくましく生きる復員兵、ヤクザ、博徒、ヤミ商人、ケンカ屋、夜の女。交差するアウトローたちの生き様を一人の少年が見つめ、成長していく…。ジャンル不問の全方位WEBコミックサイト『COMIC MeDu』にて絶賛連載中! 戦後の下街で妖しく輝く男たちを描く伝説の劇画家の自伝的長編新作、待望の単行本化!!
あらすじ
「お母ちゃん! もう身体売るのは嫌だよ!」実の母親に客を取らせられる!? 戦後昭和の売春街で身体を売って生きた母娘の壮絶人生を描いた「赤線母娘~売春街に生きて~」、両親を失った令嬢姉妹、疎開先で奴隷のように扱われ、家の主人からはいやらしい目で見られるようになり…? むごく淫猥な日々をまとめた「疎開の姉妹」、怖いものナシのお嬢様が売られた先は日本人娼館!? 待ち受ける地獄の日々に救いはあるのか…涙なしでは読めない「からゆき」、学校にいきたい! その一心で街に出ようとした小さな村の少女が運ばれたのは金持ちの変態の豪邸だった。少女の絶望と再生を描いた「なみだの運河」。汐見朝子がおくる、身勝手な男の欲望に翻弄された女たちの物語4作品を収録!