あらすじ

奉公入りする幼い薫を引きとめにやってきたのは妹のちづる。しかしちづるはとんでもない阿修羅少女で…!?そして、現在の薫には寅之介の絶望的な病状が告げられる――。
生まれ変わってもまた、私と結婚してくれますか 1
寅之介は、奉公人の薫に恋をする。 22年の間二人は少しずつ愛をはぐくみ、昭和の不器用夫と、おっとりだけど脳筋な妻の夫婦が生まれた。 夫婦は長い時間を共に過ごし、寅之介の病室で薫は懐かしそうに語り始める――。 これは、深い愛を紡いだ夫婦の優しい記憶。
生まれ変わってもまた、私と結婚してくれますか 2
奉公入りする幼い薫を引きとめにやってきたのは妹のちづる。しかしちづるはとんでもない阿修羅少女で…!?そして、現在の薫には寅之介の絶望的な病状が告げられる――。
生まれ変わってもまた、私と結婚してくれますか 3
一時帰宅したが、再度意識をなくし病院に運ばれた寅之介。医師は、「もう目を覚ますことはないだろう」と絶望的な状況を告げる。逡巡する薫は、かつて戦争で別れた家族のことを思い出していた…。
生まれ変わってもまた、私と結婚してくれますか 4
暗い戦争が影を落とした薫たちの幼少期。特攻隊として飛び立った寅之介の兄は、残された寅之介と最後の約束をしていた。そして、目を覚ました寅之介は愛する人と最期を迎える――。
君ノ声

君ノ声

時は大正。人の心の声が聞こえる京極一成は、その力を活かして商社を経営する敏腕社長だ。事業は順調だがその力のせいで人を信じることができず、彼はかなりひねくれた性格をしていた。一成は資産と人脈を目当てに名家である諏訪部家の令嬢に縁談を申し込むが、縁談相手の諏訪部ななからは心の声が聞こえないうえ、彼女は声を出して話すことができなかった。戸惑う一成だが、勢いで二人は夫婦になってしまい…? 不器用で幸せなふたりの結婚生活が始まる。