あらすじ

中世末期ヨーロッパでは、キリスト教の信仰と秩序を守るための“異端狩り”の厳しさが増す一方だった。特に秘密結社<薔薇十字団>で行われている錬金術は、神を冒涜する行為とみなされ激しく弾圧された。錬金術により創り出した“賢者の石”を使い不老不死の身体となったレオンは追っ手から逃れ、師(マイスター)ローゼンクロイツのもとに戻る。しかしながらレオンは、結社の中でも危険視されていた禁忌である人造人間(ホムンクルス)を創りだそうとしていたのだ!!レオンの閉ざされた記憶の秘密が、今明らかに――!!
ミステリオン(1)
物語の幕開けは、1879年のシドニー。船乗りのレオンの前に、突如ヴォルフと名乗る男が現れた。初対面のはずなのに、ヴォルフはレオンに対して妙になれなれしい態度でこう語った、「私は人を探して旅をしてるんだ、世界中。気が遠くなるほど長い年月、探し続けているんだ―…」。さらに、乗組員全員が死亡していた謎の漂流船唯一の生き残りの美少女ラピスと出会い、自らの存在に疑問を抱き始めたレオン。疑ったこともなかった自分の記憶。しかしその記憶はすべて作り変えられたものだった!!真の覚醒の時が彼に訪れる……!?
ミステリオン(2)
中世末期ヨーロッパでは、キリスト教の信仰と秩序を守るための“異端狩り”の厳しさが増す一方だった。特に秘密結社<薔薇十字団>で行われている錬金術は、神を冒涜する行為とみなされ激しく弾圧された。錬金術により創り出した“賢者の石”を使い不老不死の身体となったレオンは追っ手から逃れ、師(マイスター)ローゼンクロイツのもとに戻る。しかしながらレオンは、結社の中でも危険視されていた禁忌である人造人間(ホムンクルス)を創りだそうとしていたのだ!!レオンの閉ざされた記憶の秘密が、今明らかに――!!
ミステリオン(3)
薔薇十字団の秘法、師ローゼンクロイツの生命をつかさどる“究極の賢者の石”を使い、ついにホムンクルスを完成させたレオン!!両性具有体(アンドロギュノス)が2つに分離し、少年と少女ふたりのホムンクルスが誕生、彼らにレオンはラピスという名を授ける。しかし師の生命を奪った裏切り者であるレオンを許さぬ秘密結社の同胞(フラ)に追われ、少年体ラピスを連れたレオンは、炎の中に姿を消した―…。ヴォルフは、残されたラピス(少女体)と共にレオンの行方を探し続けていたが…。
ミステリオン(4)
19世紀、ロンドン。レオンはヴォルフと400年ぶりに再会し、平穏な別の人生を求め自ら封印していた記憶をすべて取り戻した。記憶の戻ったレオンは、ラピス(少女体)との対面を喜び、ホムンクルスの完成を心に誓う。しかしそれは、自らの心の闇と再び向かい合うことに他ならないのだった…。また、400年経った今、薔薇十字団の中では伝説と化していたレオンの存在だったが、「裏切り者への制裁」は彼らの大儀でもあったのだ。再び追っ手の掛かったレオンが向かった、その先に在るものとは一体――!?
ミステリオン(5)
逃走したレオンは、ヴォルフたちと共にもうひとりのラピス(少年体)が眠っているアイスランドへと向かった。その途中、老人になってから“賢者の石”を飲み、長い人生を歩んできたレオンの息子・バルタザールが永遠の眠りについた。同じ頃アイスランドでは少年体のラピスが目を覚まし、地元の少年・ヨーンに助け出されていた。偶然、街でヨーンに出会ったレオン一行は、彼と共に氷河麓のラピスのもとへと向かおうとするのだが、秘密結社のショルター大佐にラピス(少女体)を奪われてしまう!!ホムンクルスは完成するのか?そして、最後に“賢者の石”を手にする者とは……!?
獅子の如く

獅子の如く

はるか昔、北方の地では、覇権をめぐり肉親間でも血で血を洗う争いが繰り広げられていた。戦国乱世の時代を駆け抜けた、ノルウェー王オーラブ・トリュグヴァソンの物語。時は少年を戦士に変える…。
パイラザーダ

パイラザーダ

光と闇の魔術が織り成す世界…パイラザーダ。そんな世界に、「世界の調和」を人間に具現化した存在である、レガとイリアーが目覚める。しかし、その2人には、邪悪なナルド教の魔の手が忍び寄っていた…。
天涯宮殿

天涯宮殿

表題作で、限りがある命の重さを説いた「天涯宮殿」の他に「輝きの都」、「生命の花」、「選ばれし者は独り」、「嵐の夜の物語」を含めた全5作品を収めた、あずみ椋の魅力が詰まった傑作集。
にぎやかな晩餐

にぎやかな晩餐

主人公は18歳のオルガ・オルブライト。12歳で大学に入学するなどの頭脳明晰な天才少年であるが、なぜか「トラブルマスター」の異名を持っている。見かけによらずナイーブな弟のスパージと力を合わせて、次々と彼らの身に降りかかる事件を解決する姿が、読者を爽快な気分にさせる作品。
ミステリオン

ミステリオン

「異端狩り」が熾烈を極めた時代、秘密結社「薔薇十字団」が行う錬金術は、神への冒涜行為とされ弾圧対象にあった。己の記憶を作り変え、別人としての人生を歩んでいた錬金術師レオン。賢者の石、ホムンクルス、そして過去。彼の秘密が今、明かされる…!
神の槍

神の槍

9世紀、ノルウェーには「神の槍」と名づけられた少女がいた。彼女は婚礼の宴の最中にヴァイキングに襲撃され、そのままさらわれてしまう。やがて海の上で目覚めた彼女だったが…。
ディース…!

ディース…!

ディース―魔性の女、神性の女―彼女こそ、この世のすべての人々がひざまずく精霊(デーモン)なのだ。彼女に魅入られた者は、みな黄泉への道をつきすすむという…。あずみ椋が白夜の国北欧を舞台に描く、悪の華で彩られたヒロイック・ロマン。
緋色い剣

緋色い剣

生まれてすぐ父に捨てられたリュー。アース神のロキに拾われ、育てられたリューは、13年ぶりに生家に戻ると、彼の生誕にまつわる秘密が判明する。彼を待ち受ける運命とは? 北欧神話を舞台に若きヴァイキング「リュー」を描いた壮大な物語。
戦士の宴 -ミッドガルド・サーガ-

戦士の宴 -ミッドガルド・サーガ-

戦いを繰り返していたレギン一族とグラーシーザー族。そんな折、両軍の将であるゲイルとラグナルは死闘の結果、共に重体となる。そこに現れた謎の女・シグルーンがラグナルの魂をゲイルの肉体に移してしまう…。北欧神話を舞台に繰り広げられる、愛と悲しみの復讐劇がここに幕を開ける!