あらすじ

自由気ままに楽しんだもん勝ち! やりたい放題のポリスマン・八王子春透。そんな春透の周りには不思議と変わったヤツらが集まってくる!? ブクロの平和を守るため破天荒ヒーローが今日も大暴れ!!
ゲスのポリス(1)
正義なんてクソ喰らえ! 俺様主義で、勤務態度も素行不良、超絶フリーダムなお巡りさん・八王子春透。でも交番がある池袋では意外と愛されキャラ…!? ニュ―ヒーローお騒がせポリスコメディ登場!!
ゲスのポリス(2)
自由気ままに楽しんだもん勝ち! やりたい放題のポリスマン・八王子春透。そんな春透の周りには不思議と変わったヤツらが集まってくる!? ブクロの平和を守るため破天荒ヒーローが今日も大暴れ!!
初恋心中

初恋心中

「生きたい理由」が見つからない水川シンジ(高3)。それならいっそ死のうとビルの屋上に立ったシンジはそこで、彼が通う高校の教師・八重樫京子と出くわす!「一緒に死のうよ!」1年間楽しいことしながら旅をして、来年のクリスマスが来たら一緒に死のう。そう約束したシンジと京子は、学校も親も友達も…すべてを捨てて、2人だけの心中の旅を開始する!!
暴虐のコケッコー

暴虐のコケッコー

自分を捨てた父、私利私欲にまみれた施設園長など、大人の全てにウンザリしている児童養護施設の最年長・猿児 悠。そんな彼の夢は、施設を買い取り、みんなと幸せに暮らすこと。その目標に向かい就職を決め、迎えた高校卒業式。だがその日から世界は一変、大人達が巨大ニワトリに姿を変え、子供達を襲い始めたのだ! 悠は子供達を、夢を守り抜けるのか!?
ゲスのポリス
ゲスでベタだがベタベタではない
ゲスのポリス 須崎洋輔
名無し
タイトルを見ただけで 「ああ下衆極まりないようで実は人情深い警官が  色々な問題を解決する話なんだろうな」 と想像した。 それは殆どは当たっていたと思う。 だが想像が外れた部分もあって、それが良かった。 予想に近いベタな設定だったが、 違う意味でベタではない部分があった。 ベタ(ありきたり)な設定だったが ベタべタした薄甘いストーリーではなかった。 それが良かった。 警官なのにそんなことしていいの、という漫画には 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」という 先駆者にして大御所が存在する。 先駆者なので当然、当時にその設定は斬新だった。 そのうえ「こち亀」は下町人情話的な温かい部分もあった。 「こち亀」の両さんはオ下劣な面を出すこともあったが、 時に人間くさい面もだし、人情味を醸し出していた。 そして「こち亀」が40年の連載を経た今では そういう設定の漫画はベタな設定ということになるだろう。 「ゲスのポリス」の主人公・八王子は題名通りに ゲス(品性が下劣)だ。 それでいて実は思慮も人情も深そうなところは 垣間見せる。 このへんは「こち亀」と共通する部分があると思う。 だが、八王子は基本的にはゲスであることを貫く。 ゲスであり続けるので人間関係は湿っぽくはならない。 だから問題が解決してハッピーエンドになっても ハートウオーミング過ぎて湿っぽくなりすぎることはない。 ゲスなままでやりぬくから。 なのでストーリーの途中やラストなどで人情味を 感じる部分は結構あるが、全体的には 殆どベタベタしたイメージを感じることがない。 むしろゲスだからこそ爽やかだとも感じた。 第一巻の後半なんかは、それこそ 「踊る大走査線」の青島と室井の話か、というような ストーリーが出てくる。 良く言えばオマージュされた、 悪く言えば焼きなおした、みたいな話。 青島や室井ほどの熱さは感じないが、 ゲスな面が混じると、暑苦しく感じることがない。 その方が良い、とまでは思わないが、 こういうのも良い、とは思った。 ゲスな部分が適度に爽やかさを演出する漫画だと感じた。