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第6回カクヨムWEB小説コンテスト「キャラクター文芸部門 特別賞」を受賞した宮城こはくさんの原作小説を、『野良猫と便利屋』や『青春ランナウェイ』の乙津きみ子さんがコミカライズした作品です。 最近も追放モノが流行っていますが、本当は優れた稟質を持っているのに理不尽によってそれが生かされず逆襲を果たしていく物語というのは古今東西に存在します。ある種、人間社会の普遍的な不合理が生み出すものなのかもしれません。そして、王道ではあってもそうした不遇に置かれた主人公が八面六臂の活躍をする様は良いですよね。 本作のヒロインは、大人気イラストレーターIrodoriでありながら、憧れのゲームを作った人がいる会社にお忍びで入社した夜住彩(やすみあや)。ブラックな労働を課せられ全力でこなしていましたが、欲深く無能な上司によって窓際部署に飛ばされてしまいます。しかし、彩は自分で自分の限界を決めることを是としてしまうような会社の空気を覆す神ゲーを作るため、同期の真宵学と共に決起します。 彩がいなくなることにより元の部署には当然歪みが生まれるのですが、後の祭です。ただ、現実的にはその皺寄せが無能な上司ではなく残った同僚に行くのが辛いところですね(遠い目)。 そうした理不尽に対するカタルシスもありながら、どちらかというと新しく始めるゲーム作りのワクワク感が大きいです。 個人的に、リアルな今の小学6年生男児3人の反応をマーケティングするシーンが好きです。何をダサいと思い、何をカッコいいと思うのか。ちょっとセクシーな絵にはどう反応するのか。どういうものなら、問答無用で彼らを引き込めるのか。机上の空論ではない、生の反応を掴むことの大事さはモノ作りにおいてとても大事です。ただここ数年はコロナもあってそういったことがやり難くなっていたのは見えない部分で想像以上に損失を生んでいそうだなと思いました。 モノづくりはアニメでもゲームでも「好きが人を繋げる」というのもいい言葉です。一番の本質は、やはりそこにあると私も思います。そうした熱を帯びながら、一度は諦めてしまった人が冷え切っていた魂に再び火を灯して再起していく姿もたまりません。今後、彩たちのチームがどれだけのことを成し得るのか楽しみです。 余談ですが、毎回サブタイトルがゲームタイトルのもじりになっており、それになぞらえた扉絵が入るのもゲーム好きとしてニヤリとします。
兎来栄寿
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『え、神絵師を追い出すんですか?』のクチコミ投稿
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え、神絵師を追い出すんですか?
え、神絵師を追い出すんですか?
乙津きみ子
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宮城こはく
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あらすじ
大手ゲーム開発会社のデザイナーとしてデスマーチな現場を支えていたのに、無理解な無能上司のせいでチームを追放され、自主退職に追いやるための『追い出し部屋』へと異動させられた主人公・夜住彩。途方に暮れつつも、仲のいい同期と意気投合し、オリジナルのゲーム企画を作ることに。彩を追放した上司たちは何も分かっていなかった。――優秀すぎる彩にチームは支えられていたことを。――そして彩自身が、実は超人気の有名神絵師だったことを。
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野良猫と便利屋

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人生に絶望して自殺を試みた中年・柴は通りすがりの青年・玄野に命を救われる。玄野とともに便利屋ネコノテで働くことになった柴が見たのは、有償で行われるさまざまな形の“人助け”だった。「失せ物探し」「対ハラスメント雑務」「町内会の役員」「不登校児の預かり」etc.世相を映す依頼の数々と“人を助ける”ことの本当の意味とは------!?
青春ランナウェイ

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とある大学農学部の研究室に集まるクセの強い面々。大学生なのになぜか学ランでやってくる時生は、つるんでいた仲間の悪行を知り抜けようとしてボコられてしまったユキを、憂さ晴らしに連れ出す……。普段から飄々として周囲に真意を掴ませない時生だが、ユキに対しては何か訳ありのようで…。その他、同じ研究室に出入りする恋する乙メン・那積と変人・達弘のマイペース、スローラブも収録!