あらすじ

中高一貫校に高校から入学し、疎外感を覚えていた宇野せいかは、ある日迷い込んだお屋敷で一人の青年と出会い、彼の手引きでギターに触れる。無垢な少女と謎の青年を取り巻く、音楽と愛憎の物語が幕を開ける。
ドミナント 1
中高一貫校に高校から入学し、疎外感を覚えていた宇野せいかは、ある日迷い込んだお屋敷で一人の青年と出会い、彼の手引きでギターに触れる。無垢な少女と謎の青年を取り巻く、音楽と愛憎の物語が幕を開ける。
ドミナント 2
話題沸騰!恋する少女と空っぽの青年、ギターで繋がるラブサスペンス第2巻。お屋敷に住まう先輩にギターを学ぶ少女、せいかは少しずつ覚えていくコードとともに初めての感情が芽生えていく。そして、先輩こと越郎とその恋人美羽の過去を知る人物が動き始め、物語は不協和音を奏で始める。
ドミナント 3
ギターで繋がるラブサスペンス。それぞれの過去が紐解かれていく第3巻!お屋敷に住まう先輩にギターを学ぶ少女、せいかは彼に恋人がいることを知り、自分の感情に整理がつかなくなる。一方、先輩こと越郎の恋人である美羽は、せいかの学校の教師である田邊と接触していた……。
ドミナント 4
数学教師で軽音部顧問の田辺に理不尽な暴力を受けるせいか。恐怖と後悔から屋敷を去る彼女は、越郎に最後のお願いとして学園祭のライブに来てほしいと告げる。そしてそれぞれの思惑が交錯する学園祭が始まる……。
揚揚と

揚揚と

ちょいと近未来、フシギな少年が高層ビルの森を浮遊する。そう、揚々と。/ 第4回 四季賞新人戦 good!アフタヌーン 2018年5月号掲載
試し読み
ドミナント
JK×アコギの青春……に留まらない物語 #1巻応援
ドミナント 五十嵐純
兎来栄寿
兎来栄寿
good!アフタヌーンやハルタに読み切りを掲載していた五十嵐純さんの初商業連載作品です。 何と言ってもまず絵が良いですね。透明感のある表紙のカラー絵も良いですが、フリーハンド多めで描き込まれた線が生み出す人物や背景が特に魅力的に感じられます。 内部生が多くいる高校で新生活のスタートを上手く決められず、孤立してしまった外部生の少女が主人公。彼女が彷徨った末に辿り着いた謎の屋敷の謎の青年からギターを教わっていくところから物語がスタートします。 全くの未経験者がギターを始めるにあたって、持ち方や指の使い方など基本の基本から学んでいく様子がかなり本格的で、これを読んでギターを弾いてみたいと思う方もいるかもしれません。 ギターを始めたことでクラスの中でも友達ができていき、「ああ、ギターを題材にした青春ストーリーなのかな」と思っていたら……何やら違う気配が漂ってきます。個人的にはそこに非常に惹かれる作品です。色々な意味で目が離せません。 説明しようとするとネタバレになるので、とにかく読んでみてくださいと言う他ないのですが……。タイトルの「ドミナント」は音楽用語であり、不安定性を暗示させる言葉でもありますが、それに加えて本来の言葉の意味合いも強いタイトルなのかなと思います。 幕間のオマケマンガや、筆者がちょくちょくTwitterにアップする落書きも面白いです。