あらすじ

終末の不自由な世界。カサゴは自分を捨てた父親を捜し、メバルは父親を殺した仇を捜す。父親の死の原因を知ったメバルは、復讐の虚しさを知る。そして一方で、天使だったかもしれない父がメバルに託したという「絵」をめぐって、レジスタンスと天使の対立が深まっていく。
終末の人類に文明は必要ですか? 1巻
人類対神。それは「文明」をめぐる争いだ! 西暦××××年。「神」なるものが統(す)べるこの終末世界で、地を這うように生きる人間たち。数少なくなった人類だが、そんな中、カサゴは「神」を盲信し、上級の人間である「天使」になるため、命じられるままに人間から文明を奪い取っていくという文明回収業に手を染めている。一方、仕事の途中でカサゴが出会ったメバルは、「神」に対する猜疑心・反抗心を隠そうともせず、常にこの世界に対する疑問を呈していた。カサゴは自分を捨てた親を捜し、メバルは親の仇を捜しているという対照的なふたりが、「文明」に触れながら、この世界の構造を次第に知ることになる。ときに漫才か!と見まがうほど軽妙なセリフが飛び交う不可思議終末紀行!!
終末の人類に文明は必要ですか? 2巻
「神」がすべてを支配するこの終末世界。神を盲信し、命じられるままに人類の「文明」を奪い取ってきたカサゴだが、仕事の途中で拾ったメバルの、神を疑問視する姿勢に少しずつ影響を受けていく。豊かな生活を手に入れるため、神の使いである「天使」の地位を手に入れた男、そして幼いころにカサゴと生き別れ、現在はレジスタンスとして生きる弟・アコウたちの存在は、カサゴとメバルの関係にも大きく影響を与えることに……
終末の人類に文明は必要ですか? 3巻
終末の不自由な世界。カサゴは自分を捨てた父親を捜し、メバルは父親を殺した仇を捜す。父親の死の原因を知ったメバルは、復讐の虚しさを知る。そして一方で、天使だったかもしれない父がメバルに託したという「絵」をめぐって、レジスタンスと天使の対立が深まっていく。
終末の人類に文明は必要ですか? 4巻
終末の不自由な世界。カサゴは自分を捨てた父親を捜し、メバルは父親を殺した仇を捜す。父親の死の原因を知ったメバルは、復讐の虚しさを知る。そして一方で、天使だったかもしれない父がメバルに託したという「絵」をめぐって、レジスタンスと天使の対立が深まっていく。
モンスタブー

モンスタブー

学校では優等生を演じている中学生の少女・寿々木マルカはバケモノになった父親に、母親を惨殺された過去を隠していた。ある日、『仇徒(アダルト)』と呼ばれるバケモノに命を狙われたマルカはウサギのような姿をした仇徒のモチヅキさんに命を救われ、一目惚れをする。日常の闇に潜む、仇徒の存在を知ったマルカは様々な少年少女と巡り合う――。アニメ・特撮など数々の名作を担当した、至高の脚本家・高橋悠也が原作を務める予想もつかない究極の放課後バトル! バケモノ×少女の禁断行為の行き着く先は!? 誰も知らないの秘密の開幕――!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
ナナジン

ナナジン

「私は一度だけ約束を破った。親友のイツカとの約束。」祖父の墓石にそう告げる雲類鷲ナナ。その直後、謎の敵に襲われるイツカと再会し、助けを求められたナナは、二度と約束を破らないためにある決意をする――。
6のトリガー

6のトリガー

何者にも属さない孤高の殺し屋。彼について判明している情報はわずか2つ。左手に付けられた機械の腕「メカンド」を取り替える事により、別の人格を超えた「別の人体を」を呼び出す事が出来る。そして目的や状況に応じ、自身の姿と得物を使い分け…どんな依頼も「たった独りで」遂行する。
バババババディ!!

バババババディ!!

「免許により殺人が合法化」された日本。そんな社会で暮らすクズ教師・烏丸は、殺し屋免許の取得をめざし、試験を受けていた。そんな烏丸の前に試験官として現れたのは、教え子である虐められっ子・赤羽だった――!! クズ教師&殺し屋高校生!! ヤバい二人のノンストップアクション!!
終末の人類に文明は必要ですか?
ピュアだが「糞尿垂れ流し」感大ありのカップル
終末の人類に文明は必要ですか? TALI
OsamaBinLaden
長文失礼します。 このストーリーにはなぜか魚の名前がついている「カサゴ」「メバル」の二人が主人公。その登場人物ほぼ全員必要最低限の思考と語彙しかないしゃべり方をしていてぶつ切りでゆるい感じである。だが物語自体はかなり不穏である。まず最初に出会ったカサゴや「天使」の連中は「神」の名のもとに電子機器などの文明を奪い取っていた。その傲慢な姿勢はナイジェリアのイスラム過激派「ボコ・ハラム”西洋教育の罪”」を彷彿とさせる。彼らも「女子供を楽園に行かせる」という名分で自爆テロ要員確保のため誘拐にまで手を染めていた。そのカサゴだが文明を集めるためなら躊躇なく銃を手にする手際の良さから実際に何人か殺めているのだろう。メバルも最初カサゴと会った際に性交と引き換えに食べ物をねだっていた。その手慣れた様子から彼女もすでに何人もの男から(成果)にありつけたことがうかがえる。 そんなモラルもデリカシーも根本からない「糞尿垂れ流し」という言葉がお似合いの二人だが決して下劣ではない。「レジスタンス」という武装勢力と取っ組み合いの場面ではラジカセから聞こえる音楽に二人そろって涙を流し、カサゴはメバルが歌う姿を見て「所詮素人だ」とけなした次の場面ではいきなり崩れ落ちて号泣し「泣いてる…アタイ泣いてる!」と一人称まで変わるほど動揺する。さらに二人の仲にも変化が起きる。メバルがセクハラじみたからかいを言われると「私はカサゴとしか”しない”」と本人の前で言ってカサゴを赤面させていたし、文明(ゲーム機)を奪おうとするカサゴをメバルが泣いて止めたのに対し、父親の死に関係した人間を前に逆上したメバルを今度はカサゴが止めていた。お互い「大切な人に一線を越えさせたくはない」「この人と一緒にいたい」という感情が芽生え始めている。むしろ二人はピュアな方だろう。これからどう物語が進むのか見当もつないが多分バッドエンドでも二人はお互い笑っていけそうな気がする。