あらすじ

25歳の若さで亡くなった異端の画家オーブリー・ビアズリー、その栄光と破滅の生涯を描いた第2巻。『サロメ』の挿画で一躍有名となったビアズリーだったが、オスカー・ワイルドの逮捕によって悪評がつき、『イエロー・ブック』から追い出され、仕事を失ってしまう。そんなある日、姉・メーベルが新雑誌の仕事を持ってくる。その新雑誌『サヴォイ』の立ち上げにより、パトロンがつき、新しい依頼も舞い込んできた。順調に進んでいくビアズリーに対し、女優として伸び悩むメーベル。その明暗がふたりの関係に変化をもたらすことに――。
インク色の欲を吐く 1
生誕150周年。25歳の若さで亡くなった異端の画家オーブリー・ビアズリー、その栄光と破滅の生涯を描く。19世紀末のイギリス。21歳の青年ビアズリーは小説家オスカー・ワイルドのもとを訪ねてこう言った。「是非ボクの絵を『サロメ』に使って欲しいのです」ワイルドは突然の申し出に驚いたが、彼の大胆不敵な態度、妖しい魅力、そしてたぐいまれなる才能に溺れていく。同性愛疑惑、実姉との近親相姦などスキャンダラスな噂が飛び交う一方で、肺病に苦しみながらも、ただひたすらに作品を描き、芸術にすべてを捧げた。地位も名誉も手に入れたビアズリーが、死の直前に求めたものとは――。
インク色の欲を吐く 2
25歳の若さで亡くなった異端の画家オーブリー・ビアズリー、その栄光と破滅の生涯を描いた第2巻。『サロメ』の挿画で一躍有名となったビアズリーだったが、オスカー・ワイルドの逮捕によって悪評がつき、『イエロー・ブック』から追い出され、仕事を失ってしまう。そんなある日、姉・メーベルが新雑誌の仕事を持ってくる。その新雑誌『サヴォイ』の立ち上げにより、パトロンがつき、新しい依頼も舞い込んできた。順調に進んでいくビアズリーに対し、女優として伸び悩むメーベル。その明暗がふたりの関係に変化をもたらすことに――。