あらすじ

コップを割ったり注文の品を出し忘れたりと、店でミスを連発するせつは、お客さまを不快な気持ちで帰らせてしまったことに落ち込む。安本に相談しても「自分で考えること」だと言われ、溜まったグチを聞いてもらうべく次に岩下本家酒造を訪れる。そこで真剣に酒を造っているクロードを見かけ…!?
蔵人 1巻
島根県の出雲空港に、ひとりの日系米国人の青年が降り立った。彼の名はクロード・バターメイカー。自分のルーツである、曾祖父の酒蔵を探し求めてやって来たのだ。松江で実家の居酒屋「あやか」を手伝っている小野寺せつは、英語が大の苦手なのに、何の因果か彼を出迎えることになり…!?
蔵人 2巻
岩下本家酒造場では、ヒロの造る純米酒が順調に発酵を続けていた。新米ながら醪(もろみ)のテイスティングをさせてもらったクロードは、必死でその味と香りを覚え、あらためて酒が生まれる過程に感銘を受ける。そんな中、クロードとヒロは社長から、「一会クラブ」という松江の文化人が集う飲み会に誘われて…!?
蔵人 3巻
クロードのビザ問題が解決し、結婚話はなくなったせつ。日本酒の素晴らしさを知ってから「あやか」の経営にも熱が入るが、逆に熱がありすぎて、客との距離を感じ始めていた。そんな話を聞いた安本酒店の店主は、自分が主催するあやめ亭での「日本酒の会」に参加してみないかという。
蔵人(4)
安本酒店を訪ねたせつは、おかみさんの代わりに、店主の安本が戻ってくるまで店番をすることに。初めて体験する酒屋の店番だったが、日本酒マニアのお客に振り回されてイライラ。そこへ日本酒ビギナーのお客さんが「焼肉に合う日本酒」を求めてやってきた。せつは、ある日本酒を「燗」にして飲むことを勧めたが…!?
蔵人(5)
いよいよ始まった酒造り。収穫したばかりの米を蒸し、「荒息を抜く」と言われる作業に精を出す蔵の男たち。初めての酒造りに、クロードは刺激的な毎日を送っていた。一方、今年は大吟醸の製造を行なわないと決めたヒロと、それに反対する社長は、方針の違いから争いが絶えなくて…!?
蔵人(6)
コップを割ったり注文の品を出し忘れたりと、店でミスを連発するせつは、お客さまを不快な気持ちで帰らせてしまったことに落ち込む。安本に相談しても「自分で考えること」だと言われ、溜まったグチを聞いてもらうべく次に岩下本家酒造を訪れる。そこで真剣に酒を造っているクロードを見かけ…!?
蔵人(7)
「クロードと一緒に生(き)もとを飲む会」開催まであと1か月あまり。当初、山陰デイリーとの共催だったが、宏のたっての希望で、岩下本家酒造のみでの開催となり、参加費が4千円から8千円に。さらには定員120名中、まだ30余名しか集まっていないという。真奈美から会の現状を聞いたせつは、相談すべく安本のもとへ。
蔵人(8)
「あやか」で、本格焼酎と「梅干し」を一緒に注文してきた客に、異を唱えたせつ。そのまま飲むのが一番美味しいとおすすめしているつもりの彼女だったが、「押し付けはやめてよ」と言われてしまう。思い悩んだせつは、閉店後「あやめ亭」を訪ねるが…!?
蔵人(9)
新潟の蔵から帰ってきたクロードが見たのは、疲れ果てたせつの姿だった。せつの母・あやかが腰を痛めてしまい、せつがひとりで満席の「あやか」を回していたという。翌日から蔵に入るつもりだったクロードは、予定を変更し、あやかが快復するまで店を手伝うことにしたが…!?
蔵人(10)
クロードの酒造りは、沙織たち仲間の助けで、生(き)もとの仕込みを無事に終える。クロードのよきライバルである刈谷から、自分が造った生もとの利き酒に来て欲しいとの連絡を受け、久々に岩下本家酒造を訪れたクロードだが…!?クロードは「神在」を蘇らせることが出来るのか!?蒼い瞳の蔵人伝説、堂々完結!!
奈津の蔵

奈津の蔵

昭和3年、18歳の若さで蔵元・佐伯酒造に嫁いだ奈津。義兄の遺児である菊江との難しい関係や厳しい蔵のしきたりに苦悩する。そんな中、奈津は酒造作りに興味を持ち始め――…。
善人長屋

善人長屋

ここの店子は悪党揃い!? 江戸の町中に、店子も差配も皆善人と評判の、人呼んで「善人長屋」ここにあり。しかし本当は、店子が皆、裏の稼業を持つ悪人揃い……!? ある時、手違いや勘違いから正真正銘の善人が越してきたからさあ大変!! 笑いも人情もとびっきり!! 『どうらく息子』『夏子の酒』を描ききった名手・尾瀬あきらが挑む珠玉の江戸粋物語!!
夏子の酒

夏子の酒

お日様みたいなお酒――。太陽の光がプリズムを通すと七色に輝くように、酒の透みきった無色の液体の中には、きめ細かなたくさんの味がひそみ、息づいている。そんな日本一の酒を造り出すことを目標としていた兄・康男の言葉が、夏子の心を占めてはなさない。だが今、夏子は、コピーライターとして大きな仕事にかかわりだしたばかり…。「酒」をめぐる情熱と夢。大いなる夢をめざす夏子たちの辛口人間ドラマ。
どうらく息子

どうらく息子

『夏子の酒』『蔵人-クロード-』など、日本酒を扱った漫画作品を描き続けた尾瀬あきらが、新境地にチャレンジした意欲作です。「寿限無」など子供でもおなじみの楽しい噺から、「子別れ」「文七元結(ぶんしちもっとい)」など人情噺も落語を知っていても、知らなくても楽しめる内容となっています。この作品の生命線・落語の監修についているのは、落語愛好家にはもうおなじみ、柳家三三師匠です。当代きっての名人・柳家小三治師匠の弟子として修業を積み真打となり、落語界トップクラスの評価をされている実力者です。落語家の世界では30歳代はまだまだ若手なのですが、柳家三三師匠は人気・実力ともに「今おもしろい落語家」としてもっとも注目を集めている次代のホープです。落語って何?古臭い江戸時代の話でしょ?という方でも落語の世界に引き込むコミックです。もちろん落語好きの方も、数十人の現役噺家から取材した修業逸話が随所にちりばめられているから楽しめます。「平成の落語ブーム」として注目度抜群の落語の世界を『どうらく息子』から覗いてみてください。
ぼくの村の話

ぼくの村の話

「ぼくの村」、それはどこにでもあった日本の村のひとつだった――。1966年6月、少年たちは暗闇のなかで、青白く輝く馬が飛ぶように駆ける姿を見た。その日は、彼らの村がつぶされる決定が下された日でもあったのだった……。新しい空港を建設するため、20年かけて開墾してきた自らの土地を、突然奪われることになった農民たち。彼らの長きにわたる戦いが、今、幕を開けた!!「成田闘争」を題材としたフィクション第1弾!!
みのり伝説

みのり伝説

弱小出版社を辞めてフリーライターになったみのり。ところが仕事もないし、お金もない、おまけにアパートまで追い出されるはめになってしまう。そこに、みのりが結婚すると勘違いした母フサから婚礼家具が届く…。大作家を夢見てひたすら頑張るライター、杉苗みのりの奮闘記!!
光の島

光の島

照屋光、6歳。小学校入学を間近に控えたある日、東京に住む照屋一家を、伯父の洋平が訪ねてきた。洋平の住む沖繩の唄美島では、ただひとりの小学生が転校することになり、島民たちは廃校=廃村かと危ぶんでいるという。小学校を存続させて島を守るため、光を島へ連れていきたいと頼む洋平だが…。