入浴ヤンキース
男子高校生2人の趣味は…銭湯巡り!
入浴ヤンキース 奥嶋ひろまさ
たか
たか
読む前からわかってたけどやっぱ面白れ〜〜…!!新連載のたびに「ヤンキー漫画の名手」と表現される奥嶋ひろまさ先生ですが、今回読んでやっぱりヤンキーをかっこよく描く天才だなとあらためて思いました。 タイガー&ドラゴン(懐かしい)と呼ばれている主人公2人のよく喋る方・竜哉の、畳み掛けるような銭湯レポートがたまらない…!成り飯でファンになった自分は「これだよこれ…!!」と思わずニッコリしてしまいました。奥嶋先生の描くギャグシーンは毎回ボケがいいんですよね…かわいくて優しい。 そして「イケメンが風呂に入ったときにやってほしいカッコいい仕草」と言えばアレしかないと思うんですけど、それをバッチリ見せ場を作ってやってくれて「は〜〜!もう最高…!」という感じ。 しかもそのカッコいいシーンの見せ方がやりすぎてない、自然なところもまたいい。露骨に描きすぎると意図的なサービスシーンになってしまい「媚びてる」と感じるものですが、それがない。あくまでキャラの「カッコいい見せ場」というレベル。その匙加減が素晴らしい…! 2人が次にどんな銭湯に行くのか、今からメチャクチャ楽しみです。 【追記】現在、奥嶋先生が作画を担当しているBL作品『同棲ヤンキー赤松セブン』1巻の表紙も銭湯ですごく素敵です。こちらもヤンキー高校生が主人公ですが、生活描写がとにかく生っぽい実写ドラマのような作品ですのでこちらもぜひ…! https://comic-action.com/episode/13933686331613282934
同棲ヤンキー赤松セブン【電子単行本】
黒船襲来!BL界に本格ヤンキー漫画が殴り込み!
同棲ヤンキー赤松セブン 奥嶋ひろまさ SHOOWA
たか
たか
 電車の中で漫画を読んでいる人がいる。漫画好きなら(おっ、この人何読んでんのかな〜)と、チラリと目をやるだけで、紙面の雰囲気から「何漫画」なのかすぐわかると思う。そしてこの漫画はどう見ても週チャン、ヤンマガあたりに載ってる「ヤンキー漫画」にしか見えない。  でもちゃんとBがLしてるのすごくない…!?!!!すごいぞ!!!  萌えについてはちるちるの素晴らしいレビューの数々に譲るとして、1巻で一番良かったのは、「赤松が1人暮らしをしている理由」が明かされるところ。驚くと同時に、読んでいてそれまで納得いかなかった点が見事に腑に落ちた。 この主人公の過去をドラマチックに見せる技法は、まるで西洋骨董洋菓子店の2巻のよう…好きです(すきあらば告白)  先日の1巻発売記念のサイン会で、SHOOWA先生のネームと奥嶋先生のペン入れ原稿が並べてあった。そこで気がついたのが「BL部分はSHOOWA先生のネームそのままで、ヤンキー部分は奥嶋ひろまさ先生が最適化している」ということ。喧嘩のシーンでのパンチを出す角度や体の向きなどが、奥嶋先生の手でより『本物の動き』に近づけられていた。絵の説得力がめちゃくちゃ高い。  BLのLの部分だけが重視され、ヤンキー部分は記号的に扱われがちなヤンキーBL界隈において、これだけ「本物らしいヤンキー描写」はまさに黒船襲来。  作画はヤンキー漫画に定評のある奥嶋先生。原作はBL漫画家のSHOOWA先生という、公式が最強の最大手状態。「こんな奇跡あっていいのか…?」と、未だに信じがたい。  ジャンルの垣根を越え、夢のコラボならぬ「夢のカップリング」で生まれたこの作品。まだ1巻だけど、とにかく赤松とセブンには幸せになってほしい…!