ゆゆゆ
1年以上前
プン山プンプンの成長
主人公のプンプンが過去のトラウマと向き合い、歩んでいくというお話です。 と説明すると、この漫画の重要な要素をほとんど削り取ってしまった感じがする。 宗教やら恋愛やら人間関係やら、複雑に絡んでいる上に、登場する他のキャラクターサイドの物語もあり、非常に複雑になっている。 そして第91話で、南条幸の漫画持ち込み時に言われていた内容がまるで、いにお先生作品に対する講評に思えて驚いてしまった。 いわく、 「雰囲気でゴリ押しているだけで、中身は薄っぺら」 「サブカルというかサブカル風味?」。 さらに今後の伏線を張るかのような 「(同級生が自殺していたことを知り)主人公が勝手に自己完結して面白みに欠ける」 というセリフ。 どういうかんじで終わるんだろうと期待値がものすごく上がった。 こんなことをいうからには、死亡エンドはないのか。それとも敢えて死亡エンドなのか。 もしかしたら死ぬのはプンプンだろうか、他の人だろうか。 最終話が迫るに連れて、ドキドキしながら読んでいた。 また、主人公のプンプンは、変わった名前にくわえて、「リサとガスパール」みたいに変わった見た目の主人公一家なんだなと思っていたら、主人公一家の本来の見た目は人間だと判明するうえに、最終話を読むに名前も本当はプンプンではない気がしてきた。 どうして母親性は「プン山」的なものでなく、「小野寺」だったんだろう。 全編を通して「信じる」ということを描いたとあったけど、そもそも我々は架空の主人公の存在を信じることから始めないと、物語が始まらないのかもしれない。 なんてことを思ってしまった。
おやすみプンプン
浅野いにお
5
わかる