六文銭
1年以上前
近未来なのに、懐かしい
表紙から見ると居酒屋グルメ漫画みたいにみえるんだけど、 SFも交じって混沌とした感じが、すごく自分好み。 第三次内戦?が勃発した未来の話なんだけど、 戦後の昭和感がスゴイ。 荒廃した世界に、人情だけが残って、 見ず知らずの隣の人ともスグに馴染んで笑い、辛いことがあれば一緒に泣く。 古き良き昭和のかおりがします。 出てくる食事も、場末の飲み屋のソレで、 本当に未来なのか? というか未来って設定いるか? と思って読みすすめるんですが、 客としてくる登場人物を通して、少しづつ世界観が明らかになっていき、これが妙な緊張感を与えてただの酒飲み漫画で終わらない凄みがでてきます。 先が気になるというか、一体どういう世界なのか惹きこまれるんですね。 酒屋で出るB級グルメも含めて、おっさん好みなものが、詰まっている作品だと思います。
陋巷酒家
丸岡九蔵
7
わかる