さいろく
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2024/05/02
ガロの中でも異彩を放っていたとされるつげ義春の代表的な1作
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気づけば電子版があったので購入。 すんごい昔に読んだけど記憶に残っていたのは読後感ではなく絵画を観たあとのような感覚だけでした。 シュールの権化のような意味のわからない物語展開(そもそも意味とかないのかもしれない)の「ねじ式」を始めとした短編集。 つげ義春らしさがこれでわかるのかは不勉強であまり明確にわからないけど、きっとこういうものなんじゃないかとは思う。 ねじ式の冒頭、海からあがってくるシーンのTシャツを、いかにもギークって感じのヒゲメガネデブな白人が着ていた。 今となってはおしゃれであり、通り越して「通」っぽさが出てしまうであろう。 いずれにせよ本作を読むことで自分なりの感想を持つことが許されるのだ。漫画好きさんは1回読んでみるといいかもしれない。 ちなみにこの短編集ではいろいろな時期の作品が混ざっているようで、試験的なものから初期っぽいものまで(そう感じさせるだけで後期のものだったりしたらそれはそれで凄い)多数のつげ義春が見られる。 水木しげるを彷彿とさせるような背景描写技術に、当時の工夫が見て取れるのでいずれの作品もそういう意味では今読む事で面白さが増していると言えよう。
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2024/05/02
青春漫画で話題沸騰中な作家の新作はサスペンスホラーだった
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バジーノイズが映画化され話題沸騰中(古い?)のむつき潤センセーの新作。4巻が出ました。今から読むけど読む前に3巻までの感想で。。 学校の先生がこんな色気があったらたまらんやろ!っていう高校生らしい感情も持ちつつ、急展開すぎる悪夢が波のように押し寄せてくる不思議な物語。 悪夢の展開は急だけど、主人公の彼の判断もまた急で、そこがとても若くていいなって感じられる。決断を一瞬で出来るやつは強い。 まるで呪いのようなこの波、大人になると理解しないと前に進みづらいところだけど若者らしく感情に従ってぶち当たっていくところが読んでいて応援したくなる。 この愚かさと表裏一体な真っ直ぐさは、前作バジーノイズがストレートで眩しかったあの感じと少し近い。 スピード感のあるコマ展開・テンポを見せておきながらも、急に直面する悪夢のような現実が読み手の時を止めてくる。 「あ、これホラーだ」って思わされるのがとても良い。 3巻のラスト、すごい真っすぐで良かったけど悪い結果が見えてくるとこでもあったので4巻めっちゃ気になるところ。今から読みます。
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2021/02/09
マンガの印象におけるBGMの影響
私はデスクワークで、いつもヘッドホンでお気に入りの音楽を聞きながら仕事してるんですが(作業系のとき)最近ちょっと気になったので、みんなはどうなのかなと思ったので雑談投稿します。 あえてアニメ化されてそのサントラで〜とかで盛り上げるというスレが既にあったのですが、シャッフルで色々な作業用BGMなんかを流してる時にふと短編集やら1冊完結の作品なんかを読んだ時の印象が結構変わってる気がしまして。 極端な例でいうと、バトルもののように感情の起伏が激しいものを読む時に静かなクラシックを聞くとか明るいポップな洋楽を聞くとか(個人的には日本語の歌は何かを観る時には邪魔と感じるので外したい) イメージが湧きやすい例になるかわからないけど、 ①鬼滅の刃・呪術廻戦・地獄楽・チェンソーマンなどの最近のジャンプバトル系を数冊読む間、ずっと「天空の城ラピュタ」とかジブリ系のサントラを流しておく ②からかい上手の高木さん・だがしかし・ゆるキャン△を数冊読む間、激しめのヘヴィメタル(ANGRAとかDragonforceとか)や強面なデスメタル(DimmuBorgirとかLamb of Godとか(※デスメタル注意))を流しておく なんかいい例になってない気がする・・・②は集中できないかもしれない・・・ と、とにかくそういうあまりマッチしまくるような組み合わせじゃない場合に! 初見で読むマンガの印象って変わったりしないかなぁ!?という話です! そういう体験あるとか憶えてる人とか、「それはこうでは?」とかあったらなんか書いてもらえるとうれしいです!