新たな出会いがミラの世界を鮮やかに彩る第2巻!不安を感じると、人や空間を真っ暗にしてしまう“夜”を呼ぶ少女・ミラ。その病を治すため、担当医レイと森の奥にふたりで暮らしている。病のせいでレイ以外の他人と話ができないミラのもとに、ヤギのぬいぐるみの姿をした客人がやってきた!可愛い見た目にミラの緊張も徐々に解けていき、その客人が話す「ほしうたのいし」の話に夢中になっていく。星のかけらと石が一体化してできた「ほしうたのいし」の魅力とは? さらにその客人にも隠された秘密があって……。他にもミラのお仕事体験「魔法薬のせかい」、ミラが初めて勇気を振り絞った「風邪の日。」や、自分を傷つけることしか知らなかったミラと、彼女を救おうとするレイの出会いを描いた過去編も収録!
【あらすじ】南欧・グラナダ空港のロビーにて、14歳の橘 夏樹(たちばな・なつき)は、不安を抱えていた。身寄りのない彼は、スペイン人の不愛想な叔母・アルバとこれから暮らすのだ。知らない国で、会ったこともなかった家族との、新しい生活が始まる!白い石壁に色濃い影が落ちる、美しい街並み。ガスパチョやトルティージャなどが並ぶ色鮮やかな食卓。スペイン風シェアハウス「ピソ」やバルに集う陽気な人々。これは、日本から1万1000キロメートル離れた異国での、騒がしくも幸福な日々の記録。【舞台となる都市・グラナダとは?】スペイン南部に位置する観光都市。アラブ文化とキリスト教文化が混在しており、多様な人種で賑わう。壮麗な「アルハンブラ宮殿」をシンボルとした旧市街一帯が、世界遺産に認定されている。「グラナダ」はスペイン語で「柘榴」の意を持ち、街灯やマンホールなど、街のあちこちに柘榴のモチーフがあしらわれている。【作家情報】福浪優子(ふくなみ・ゆうこ)ハルタ・コミックグランプリ出身。2019年秋「ノウゼンカズラの家」でデビュー。日常の中にある煌めきを、丁寧な筆致で写し取る。本作が初単行本となる。