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江島絵理
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江島絵理
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3件
迸る「体液」作家・江島絵理! #1巻応援
対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~ 江島絵理
あうしぃ@カワイイマンガ
『対ありでした』の内容については前のクチコミを見ていただくとして、ここでは本作の作者・江島絵理先生の過去作を引き合いにして、本作の魅力を別角度から見たいと思います。 まず『対ありでした』の1巻表紙、カワイイ女子の「涙」が印象的です。結んだ口、溢れる大粒の涙。強い感情がもう、そこにはある。 江島絵理先生の前作『柚子森さん』でも、小学生女子の柚子森さんの「涙」が、印象的でした。女子高生の主人公・みみかに惚れられる柚子森さんは、普段はクールです。いつもテンパっている年上のみみかを、表情を崩さずにリードする役割。 そんな柚子森さんが、遂に涙を流す時というのは、感極まった想いと怒りが溢れる瞬間でした。思わずもらい泣くような、強い感情の大粒の涙。 一方みみかは、柚子森さんの前では常に紅潮しながら、汗をかいている。そして柚子森さんに気持ちをぶつける時、やはり大粒の涙を流す。二人の流す、ここぞという時の「体液」に、心を持っていかれるのです。 さらに前前作『少女決戦オルギア』では、例えば殺される間際の女子高生の、震えと共に汗・涙。今際の際に流れる体液が表現する恐怖に、同調してしまう……それは殺す側の主人公・水巻舞子の、汗ひとつかかないクールさとの対比で強調される。 さらに致命傷の傷から噴き出す血液は、瞬く間に怪物となって、敗者を喰らい尽くす。死の刹那の、黒い奔流。 ここぞという所、極まった瞬間に迸る体液の生々しさに魅せられる、江島絵理先生の創る画面。 『対ありでした』でもそれは、遺憾なく発揮されます。皆の憧れのお嬢様「白百合さま」は、普段は汗などかかない。湿度0%のさらっさら。それが人知れずアケコンに向かう時……汗をかき、負ければ涙し、噛んで血すら吐き……熱すぎる感情剥き出しの、度を越したゲーマーが湿度100%で表現されます。 そこにはやはり、熱く飛び交う、過剰な感情表現としての「体液」があるのです。 そんな白百合さまを、たまたま見てしまった主人公の綾。お嬢様を目指して格ゲーを捨てた綾に、その姿はどう映るか。綾は白百合さまに心動かされるのか、白百合さまに煽られて、体液を迸らせる時は来るのか……。 ○○○○○ 『対ありでした』を楽しまれた方は、江島絵理先生の「体液」と熱い感情のある旧作も、どうぞご覧下さい! 少女決戦オルギア https://manba.co.jp/boards/17564 柚子森さん https://manba.co.jp/boards/73510
降神×魔術×武装…殺戮ゲームの果ての百合
少女決戦オルギア 江島絵理
あうしぃ@カワイイマンガ
20年に一度、魔術団体が大いなる力を求めて争う「ゲーム」。参加者の一人、水巻舞子は、所属団体の思惑とは別に「親友の命」を守るため、命懸けの戦いに挑む。普段の大人しさと裏腹に、強い意思と冷静さで他を圧倒する力を身につけた彼女は、優勝候補「七柱(ななはしら)」と、次第に関わり合ってゆく……。 ▲▼▲▼▲▼ スピード感と力感、冷静さと恐怖に歪む顔、そして恍惚。圧倒的な戦闘描写に引き摺り込まれる。特に主人公・舞子がスピード重視の戦闘スタイルなので、読み合い、一手先を争うギリギリバトルが熱い! 戦闘を離れれば、親友との日常……これほぼ愛し合ってるよね?なやり取りから、「七柱」の連中との様々な関わり……勝者が一人しかいない戦いをする彼女達の、生きる意味・戦う理由・戦う運命を甘受するのか等々の、ゲームへの根本的な問い。それに直面する舞子の心の揺れと、大切な事へのブレなさには、切なく大きな百合感情がある。 暗く・重い世界を、ひたむきに「愛」に生きる舞子の限界バトルから、目が離せない!残酷さから、目を逸らすな。
JSvsJK、魂のどつき愛!
柚子森さん 江島絵理
あうしぃ@カワイイマンガ
公園で出会った小学四年生の柚子森さんに、心奪われた女子高生のみみか。友達になるも、これは恋?変態?と揺れ動き、挙動不審のみみかに対して、常に無表情の柚子森さん。この二人、どうにかなるの、この先? —— 当初は、友達になれて舞い上がるみみかが、柚子森さんに過剰反応して赤面し、震え、発汗する変態的な画面が続く。柚子森さんと友情を結びたい一方で、恋情や欲情じみた感情が溢れ出すのを、何とか止めようとするみみかが、切なくて泣ける。 柚子森さんは大人びていて、家庭でも学校でも、つまらなそうにしている。しかし、みみかに対しては、次第に色々な感情を見せ始める。 絆が深まり、柚子森さんがとうとう気持ちをぶつける、その時の目力と、大粒の涙に、こちらも涙が溢れてしまいそうになる。 想いが生まれ、堪え、溢れ出し、どうしようもなく、相手にぶつける。そこから逃げ出せば、相手とすれ違うし、臆せず立ち向かえば、強い絆が生まれる。そういう場面を何度も描き、突きつけてくるこの作品。 大人も子供も関係ない。強い感情を持ってしまった者同士、拳(と書いてハート)を交えなければ、何も始まらない。 そう、恋をするなら、きちんと戦わなくてはいけないのだ。 ……そんな意外と熱い、年の差百合のお話。
江島絵理
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