遊戯王以外に読むべきカードゲームマンガ3選+1
タカラトミーが展開する『WIXOSS-ウィクロス-』シリーズです。 2014年、初動時点で版元の想像を超える反響を呼んだ「ウィクロス」は一瞬でおもちゃ売り場から消えました。(TVアニメの展開が邪悪すぎん…?と話題を呼んだためです。アニメも見てほしい) しかし商品はすぐには補充できない。そこでタカラトミーはひらめきました。 カードデータが入ったPDFを公式HPで配布したのです。 それって…自分でカード印刷して切り抜いて遊べってコト…!?(僕も刷って切って遊びました) 「ウィクロス」に何があったのか、そして「ウィクロス」とはそもそも何なのか、いよいよ気になってきましたよね? そんな破天荒でアットホームなエピソードが端から端まで充填されているのが『ウィクロスを創った漢たち』。 https://manba.co.jp/boards/102137 名物プロデューサーの山口Pがスク水好きの変態になっていたり、ド派手な脚色が効いているので業界やゲームについての難しい知識がなくても笑いながら読める一方で、その彼方に薄ら垣間見える「これ、ガチだよな…」というドスの効いた真実に思いを馳せることで適度に肝も冷えるという無二の読書体験が可能です。 値段はちょっと高めですが、カードゲームがどうやって作られるのか、巨大なメディアミックスがどのように動いていくのか、業界の「熱」を裏話を交えて味わえる貴重な資料であることは間違いありません。 また、これは「MTG」プレイヤー向けの情報ですが、プロプレイヤー「ヤソさん」こと八十岡翔太も重要人物として登場しているので、ヤソファンにとっても見逃せない一冊になっています。美少女だったんだねヤソさん…。 初手で在庫を切らしてPDFをプレイヤーに印刷させたあともTVアニメや劇場アニメ、もちろんカードゲームの展開も続いたウィクロス、2021年には第5シリーズ「WIXOSS DIVA(A)LIVE」が発表され、3年ぶりとなるTVアニメ放送も実現しました。 そんなタイミングで改めて『創った男たち』を読むと、国産カードゲームのタイトルを新規で立ち上げたこの熱意にほだされてしまいます。以降のシリーズも引き続き展開されることを、そして願わくばまた『創った漢たち』が描かれたりなんかして…そんなことを期待してやみません。