ナベテツ
1年以上前
2021年、最初の宝物。(完)
連載終了の知らせを知った時、深い喪失感に包まれました。何故という思いとともに、緊急事態宣言下での売上の厳しさによるものだと容易に察することが出来て、コロナを憎む気持ちがまた強くなったものです(それはコロナが影響した自分の失業よりも強かったかもしれません)。 連載で読んでいた時から毎号楽しみにしていましたが、最終回も含めて宝物と呼べる作品であり、この作品を届けてくれた増村さんに感謝をしています。 この作品には、「悪人」は存在しません。悪意を感じる発言や行為はあるかもしれませんが、それは当人にとっては決して「悪」ではありませんし、恐らく自分のような凡人が日常的に感じたり発したりしていることでもあると思います。作者の増村さんのまなざしは、決してそれを責めたりはしませんし、だからこそ自分達にとって身近に感じたり、「何か」を残してくれます。そしてそれはバクちゃんにとっても一緒なのだろうと思います。 最後にもう少しだけ。バクちゃんとおじさんが一緒に遊ぶ場面も見たかったなあ。増村さんが今後それを描く機会をもたれることを、首を長くして待ちたいと思います。
バクちゃん
増村十七
3
わかる