たか
1年以上前
数カ月前にマンバのタグを眺めてたら見つけたのがこの作品。たぶん「台湾」か「海外マンガ」を見てたんだと思います。 https://i.imgur.com/YWrZ5S3.jpg https://youtu.be/Ixb1LURIveE とにかく表紙の色合いと塗りの感じが素敵で惹かれました。(油絵っぽい主線のない背景大好きマンなのでダンピアのおいしい冒険も好き)そして『異人茶跡』というタイトルの響きの良さ…淡水1865というサブタイトルのかっこよさ…そして台湾茶産業&歴史ものというテーマの良さも重なって「これ絶対好きなやつじゃん…!!」となり購入。 で、3カ月ほどの積ん読を経てようやく読んだのですが、想像を遥かに超えた素晴らしい青年漫画でした…! 緻密な時代考証、漫画としての読みやすさ・面白さ、当時の台湾の空気を伝える丁寧な描き込み…全部最高です…! https://i.imgur.com/K9i06k7.jpg (△『異人茶跡』張季雅) なんなら巻末の作者のあとがき漫画まで徹底して『manga』で超好き。 読んでいて見慣れない単語には全部脚注が付いていたのもありがたかったし、海外マンガ特有の日本語の言い回し違和感も全くなくて、集中して作品の世界に浸ることができました。 そして読み終わって「はあ〜最高だった」という余韻に浸ったまま硬い文章のあとがきを読んでぶったまげました。 これ実在の人物の話だったんですね…!?!! 2人の主人公、スコットランド籍の貿易商・ジョン・ドッド(John Dodd)と李春生(Lí Chhun-seng)は、あらすじにあるとおり「台湾茶の父」と呼ばれる存在。 「約翰·陶德(中文)」 https://zh.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%84%E7%BF%B0%C2%B7%E9%99%B6%E5%BE%B7 「李春生(Wikipedia)」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E6%98%A5%E7%94%9F 単行本の作家紹介によると、この『異人茶跡』は、2010年夏より『CCC創作集』にて掲載されているのだそう。 そしてこの『CCC創作集』という雑誌がすごく面白くて、マンバ通信にて原正人さんが詳しく書いていらっしゃいます。 >この『CCC創作集』は非常に興味深い雑誌で、2009年に創刊されると、台湾のデジタル史料リソースを活用して、台湾の歴史や民俗に取材したマンガを次々に生み出していった。2015年末に一度休刊したそうだが、2017年に台湾文化部の資金援助を得て復刊し、2018年2月からは月刊誌として刊行されているとのこと。 https://manba.co.jp/manba_magazines/8086 さらにあとがき漫画によると、著者の李春生先生のご実家もまたお茶園で、たくさんの資料を読み込んで丁寧に描かれたのがこの作品なのでした。 さらにたまげたのが、この作品の初出が2013年で日本語版1巻の発売が2016年なこと。そんな前に出てたのか…。 続き読みてぇ〜〜と調べてみたところ、台湾語版の2巻が2015年に出ているそうで、Comic Catapult様におかれましては是非早急に日本語訳刊行のほどよろしくお願いいたします。 ちなみに先生のFBを見てたら、自家通販で19世紀の茶箱紙風イラスト(たぶん)を販売しててめちゃくちゃ素敵…ほしすぎる…! https://www.facebook.com/kiyascomic/posts/1074680199543296 【張季雅(Kiya)先生のSNS】 ▼Instagram https://www.instagram.com/kiyascomic/ ▼Twitter https://twitter.com/kiyascomic ▼Pixiv https://www.pixiv.net/en/users/886285 ▼Facebook https://www.facebook.com/kiyascomic/?ref=page_internal ▼PLURK https://www.plurk.com/kiyascomic ▼公式ブログ「電台放送中!」 http://buzon.blog125.fc2.com/