少女Null
もし奴隷のように扱われるロボットたちに"意識"があったとしたら… #1巻応援
少女Null 中西鼎 あきま
sogor25
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舞台は意識を持たない人型のロボット“義人”が実用化された世界。 ロボットと言っても有機物でできており、パッと見は人間とほとんど変わりません。 (といっても、この世界に生きる人にとっては“義人っぽい”見た目というのがあるらしいですが) 高校2年生の鈴木リアハはある日の夜、輸送中の事故により脱走したマリーという義人を拾います。 本来、脱走した義人を匿うのは重罪なのですが、なぜかリアハはマリーのことを警察に通報しませんでした。 その選択の影にあったのは、リアハの父親の存在。 7年前、リアハの父親は義人に関する秘密を暴こうとして警察組織に抹殺されていました。 その秘密とは、「実は義人には人間と同じく意識が存在し、政府の改造により意識を操られ奴隷のように扱われている」ということ。 そんな過去の事件が心に深く刻まれていたリアハ。 そこに現れた、ある出来事により意識を取り戻した義人マリー。 「義人が普通に生きられる世界を作る」という共通の目的を見つけた2人は果たしてこの先に何をしようとするのか、それがこの作品の1話1ページ目に集約されています。 是非、1枚絵としての魅力も強烈なこの1ページ目だけでも見てほしい作品です! 1巻まで読了
この世は戦う価値がある
限界を迎えた女性が始める「人生の総決算」 #1巻応援
この世は戦う価値がある こだまはつみ
sogor25
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ブラック企業とモラハラ彼氏の狭間でギリギリの生活を送る25歳の女性・伊東紀理。 彼氏の浮気現場に遭遇し、精神の限界に達した彼女は自ら命を絶とうとするのですが、 そんな彼女が偶然手に取った1枚の封筒が彼女を思いとどまらせます。 その封筒に入っていたのは臓器提供への意志登録カード。 死を選ぼうとしたときも紀理が自室で「ここを事故物件とする!」(おそらく「ここをキャンプ地とする!」のパロディ)と叫ぶなど、所々にコメディタッチな描写があるのですが、会社と彼氏によって紀理が追い詰められてゆく序盤から、会社や彼氏と訣別し自由に生きることを決意した彼女の吹っ切れ具合、そしてその後の彼女に降りかかる数々のドラマと、目まぐるしく変わってゆく展開は読者を全く飽きさせません。 そして何より、臓器提供意志登録カードがなぜ彼女の運命を変えることになったのか、そこに隠された彼女の意志は、共感を超えて彼女に感情移入してしまう、そんな力を秘めています。 彼女が始めた「人生の総決算」はまだまだ始まったばかり、これからも目が離せない作品です! 1巻まで読了

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