クチコミなし
慣れないネオン街を歩く、マジメ公務員の独身アラサー女子・千鶴。珍しく職場の飲み会に参加するものの、持ち前の真面目さと正義感によって場をしらけさせてしまう。いたたまれなさから二次会参加は辞退し一人帰路につくが、ホストクラブの強引な客引きに絡まれピンチに。 そんな千鶴を助けてくれたのは、高級車で現れた見知らぬイケメンで――…「変わってないね、千鶴ちゃん」と話しかけてくるイケメンによくよく話を聞いてみると、なんと彼は、昔となりに住んでいた幼馴染・司。いまは親の事業を継ぐためにホストクラブの代表をしているという。 10年ぶりの再会に会話が弾む中、千鶴は、結婚を目標に性格を見直したいと考えていることを司にこぼす。それを聞いた司から、ホストクラブの手伝いをしてくれたら、かわりに男性に慣れる手伝いをすると提案される。悩む千鶴だったが、司を信用して協力をお願いすることに決める。さっそく手伝いが始まり、ホストクラブへ通う千鶴。しかし、司からの濃厚なスキンシップが凄すぎて戸惑いを隠せない。 高スペック&独占欲の強い司に溺愛される千鶴の恋のお勉強は、ちょっぴり危険で波乱の予感…!?
啓太たちが乗っていた客船フリージアの船体の「半分」が太平洋上で発見された。ようやく飛び込んできた一報を受けて、吉ノ宮高校では緊急の記者会見が開かれる。だが、校長・宇野沢が伝える情報は、生徒たちの家族を失望させるものだった。発見された船体の中に乗員や乗客の姿は認められず、彼らの安否は依然として分からないままだという。要領を得ない説明に対して、一人の女性記者が宇野沢に噛み付く。彼女は自らを「伊吹七瀬」と名乗った── 一方、チオモの奪還を至上命令としたシンジの手勢が迫るマオモの庵で、啓太はその人質・チオモを用いた島からの脱出プランを説いていた。「王の母」はガモウに対する絶対的な切り札になると話す啓太だったが、そのプランはマイルによって即座に否定される。ガモウに対する「交渉」は「宣戦布告」と見なされる、皆殺しにされて終わりだ…そう怒るマイルに、啓太はひとつの策があると切り出す。揺れ動きながら交錯する復数の目線が偶然の連続の中で一致するその一瞬にこそ真実はあるのか──傑出した一つが全ての目線を断絶させた後に立ち現れる水平な世界をこそ真実と名付けるべきなのか。生きるための熱の軌跡が螺旋状に絡み合う、トライバル・サバイバル・ストーリー!