すれ違いを経て、ついに互いの想いを確かめあった陽菜と孝章。天久座長(ノア)と本郷財閥の過去を探るため、陽菜は菊之進と共に横浜へ。阿片に溺れ自暴自棄になったノアは、過去の真実を菊之進に話す。孝章の父とオルブライトはかつて人身売買に手を染めていたこと、孝章の亡き母・おタカは孝章を産んだ後に一時期オルブライトの愛人となったこと、菊之進の姉・早苗は自ら命を絶ったこと――。そしてノアは邸に火をつけ重症で入院。巻き込まれて怪我をした菊之進を陽菜が看病することになり、孝章の家で3人の共同生活が始まる。菊之進は陽菜に惹かれていることを自覚しながらも、陽菜の気持ちを踏みにじりたくないと自らを戒めていた。陽菜は武虎から聞いた未来へ戻る手段については保留し、大切に時を過ごす。その頃、雛子は恋い慕う武虎に家庭教師になってもらい、学ぶことに夢中になる。そんな雛子を愛しく思い始める武虎。一方、横浜で本郷財閥の裏取引を探る孝章は、不審な男の影に気づき、「もし俺に何かあった時は陽菜を頼む」と菊之進に告げる。そして父と共にいるところを暴漢に襲われるが、一瞬見た暴漢の顔は天久一座の天進だった。心配する陽菜と菊之進は変装して孝章の病室にもぐりこむが!? 孝章の父のもとに届いた脅迫状、義母の思惑、過去の因縁、次第に明らかになる「タイムスリップの謎」……盛り上がりが加速する、切ないタイムスリップ・ロマンス!
二宮和也主演で映画化!奇跡の実話をコミカライズシベリア抑留中に死んだ仲間の遺書を、厳しい監視網をかい潜り、驚嘆すべき方法で日本へ持ち帰った男たちがいた。勇気と知性の物語。「ダモイ(帰国)の日は必ず来ます」元一等兵、山本幡男はシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で死と隣り合わせの日々を送りながらも希望を捨てず、仲間を励まし続けました。しかし、過酷な捕虜生活が山本の体を蝕みます。死期を悟った山本は4通の遺書を記し、日本の家族に届けるようにと遺言し、息を引き取ります。ラーゲリでは、文字を書き残すことはスパイ行為として厳禁され、帰国する時も紙一枚持ち出すことは許されませんでした。しかし、仲間たちは驚くべき方法で山本の遺書を日本へと持ち帰り、終戦から12年後に遺族のもとへと届けたのです。一体、どうやって……!?1990年に大宅賞を受賞した原作は、現在も版を重ねる傑作ノンフィクション。極寒、飢餓、重労働に屈しなかった男たちの勇気と知性の物語は、戦争を知らない世代にも感動を与え続けています。今冬には「ラーゲリより愛を込めて」として映画公開も決定。主演は「硫黄島からの手紙」の二宮和也。映画とのメディアミックスにより、より幅広い読者に届けられればと考えています。