その願いが“咎”だとしても、そばにいたい―― 彼岸から来た鬼、エネミーと出会い、生命力の源である角を一部受け取ることで難病から回復した藍馬純緒(あいばすみお)は、悪人が溜め込む角を折りバランスを正す剪定者となる。最初の任務で純緒は憧れの友人、武早の角を折り彼の尖人たる願いを阻止するが、彼を狙うもう一人の剪定者が現れる!? 純緒は友人を逃がすため、正義を掲げる剪定者、新屋敷 改(あらやしき あらた)と戦うが、自分は正義のためには戦えないと悟り、角が折られるのを受けようとした。その瞬間、懐かしい記憶が流れ込み、純緒をかばって傷ついたエネミーが幼なじみのえみーだと知る。二度も彼女を失いたくない純緒は、改の角を折り、えみーを助けようとするが…!?
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江戸は吉原、色欲<いろ>でわきたつ花街遊郭。華やかに見えるその世界は、女たちにとっては借金、強欲、折檻、嫉妬にまみれた「苦界<くがい>」と呼ばれる地獄…。そこに生きる女郎・牡丹<ぼたん>は、ここでしか生きられぬ身なら、たとえ地獄でも自分らしく生きるしかないと気を張り続ける。そしていつか抜け出してみせると心に決めていた。自分を拾い、育ててくれた女郎・散り菊のように…。楼主からの折檻や、牡丹にライバル心を燃やす胡蝶<こちょう>の嫌がらせに耐え、見店<みせ>の一、二を争う女郎となっていく牡丹。しかし、かつての想い人との再会と、慕っていた散り菊の消息を知ることで、牡丹の生きる道が大きく変わっていくことに…!!