読切マンガの感想・レビュー4481件<<159160161162163>>超えてくるまちわびて兄 小野寺浩二名無しアマビエおぢさんから始まった怒涛の読切連続掲載。急に義兄妹の禁断ラブコメになって少し動揺しましたが、毎回色んなものを超えてきてくれて嬉しいです。オチ最高でした。泣けます。 来月もきっと…痛いほど切ない血の領域 文野紋名無し※ネタバレを含むクチコミです。絶世の美女はとんでもない悪女だった! #読切応援Mayu 二宮法子名無しもうすぐ結婚するという青年が兄に連れられてやって来たのはエッチでグロテスクな見世物小屋。そこで一番人気の踊り子マユに目が離せなくなってしまう。ステージで大蛇と踊るマユはその色気とは対照的にどこかほんわかした印象もあってとても可愛い。しかしショーが終わり楽屋に挨拶に行くと、夫がマユに騙されて全財産を取られた挙句に自殺したという女が暴れていた…! まったく悪びれていないのが本物の悪女って感じで逆に気持ちいいです。あの青年はもうマユのとりこになっちゃってますね。このままだと心優しい青年の人生が破綻していくのは間違いないと思うんですけど、読み切りで終わっちゃうのはもったいない。もっとマユの活躍を見たいです!欲しい物が手に入らないどうしようもなさ血の領域 文野紋めんそ〜れ前作「君の曖昧」がとても印象深かったので月スピに載ってるのを知って、おっ!と思い早速読んでみました。 読み終わって、意味深なタイトルだったのかなと、正直真意は読み取れなかったかもなと思いました。 あの人は持っているのに、自分には手に入らない。欲しいのに手に入らない。思い通りにならない。若いせいなのか、子供だからなのか。 どうしようもないことなのに、どうにかしたいという焦燥感がしんどいくらいに伝わる内容でした。 あの子はこれからも左手の薬指にとらわれて生きてゆくのか…。 恋という名のキノコに冒されるフエルキノコ あんじちこパプリカ恋愛によって心を乱されている友人をみて、自分は恋の病になど冒されまいと心に誓っている28歳の梵(そよぎ)。だけど、唯一苦手な男性・九石(さざらし)くんの体から、梵にしか見えない謎のキノコが生えはじめて…!?という、ゾゾッとするけどちょっとファンタジーな恋のお話。恋の病に冒されるのを「繁殖するキノコ」で表現した秀逸な作品だと思います。 あまりにも「恋」を拒絶して生きてきたあまりに、九石くんが気になるという気持ちを「苦手」と履き違えてしまったのかなと思いましたが、とにかく九石くんがメンタル強男でよかったなと心から思えるラストでした…完璧な読切がここにありました。姪っ子の歌 ますだ悠兎来栄寿現在、マンガワンで『暑がりヒナタさんと寒がりヨザキくん』を連載中のますだ悠さんによる読切です。こちらの作品で「第1回YGマンガ大賞]入選&審査員特別賞」を獲ったそうですが、さもありなん。あまりにも完璧な読切で身震いしました。もう大好きです。 “今思うとずっと姪のことを憐れんでいたと思う” という手書きのモノローグから始まるこの物語は、物書きになりたいという夢を果たせずOLとして無感情に働くさゆりと、彼女の姪であり夢を追いギターの弾き語りをするゆづはの二人に焦点が当てられ進行していきます。 さゆりが如何にして夢を抱き、それを叶える為に周囲の反対も跳ね除けて努力し続けて、そして結果的に挫折するに至ったか。それは悲しい物語ですが、夢を持ちながら叶えられなかった多くの人が共感する在り方でしょう。 姪には自分と同じような想いを味わって欲しくないと思いながらも、渦中のゆづはは目を輝かせながら夢を叶える為に邁進していく。その時の複雑な胸中が見て取れます。それはやがて今の自分のようになってしまう可能性が高いという単純な心配や憐憫だけではなく、もしかしたら嫉妬のような感情も入り混じるものだったかもしれません。 最後まで連綿と続く手書きのモノローグと、「姪っ子の歌」というタイトルが重なった時、破れた夢の果てに生まれた物を目の当たりにした時、最大の感動が押し寄せました。かつて自分から生じた情熱が今は冷めてしまっていても、往時には新たな土で萌芽を誘っており、そこで咲いた小さな花が再び冷めた自分にも熱を灯す。そんな在り方に尊さを覚えました。 二人の絆に胸が暖かく、熱くなる素晴らしい物語でした。会社が違うので難しいかもしれませんが、『暑がりヒナタさんと寒がりヨザキくん』が単行本化される際などに収録して欲しいなぁと思います。話題にならずに埋もれてしまうにはあまりにも惜しい作品です。鬼かわいい!!体育館の裏の裏 加藤文孝名無し告白シチュエーションでど定番の「体育館の裏」に、更に「裏」があったという展開なんですが、その「裏」の世界観に度肝抜かれました。 日常に唐突に現れるファンタジー感、例えるなら「千と千尋の神隠し」的な、怖いけどワクワクするあの感覚に近い気がします。 だけどオチはくすっと笑えて、タイトルの通り鬼かわいい。お父さんに会った時の話も読みたいです。笑 「先斗町」→読めますか?先斗町舞妓夢小路 雪宮ありさ兎来栄寿京都五花街の一つである先斗町。難読地名として有名ですが、「ぽんとちょう」と読みます。京都五花街にはそれぞれの紋章があるのですが、先斗町の紋である千鳥は群を抜いてかわいいので機会があったら見てみて下さい。 そんなかわいい千鳥があしらわれた提灯もしっかり描かれている、先斗町を舞台にした痴情と友情の話がこちらです。 まんがタイムきらら系列というと美少女同士のゆるい日常系作品を想像する方も多いかもしれませんが、本作ではヒロインと教師の不倫も描かれており、ほろ苦さもある物語となっています。 一番の見どころは幼稚園の頃から親友だった彩と花の互いに互いを想い合い解り合う友情の尊さ。一時的に疎遠になってしまったこととその理由も描かれるのですが、そこにも大きな共感が生まれました。 辛い夜を乗り越え、互いに鼓舞して前を向いていける関係性の何と素晴らしいことか。舞妓さんという若干の非日常性を感じさせてくれる存在がしっかりと現実の中で描かれていたのも良かったです。 雪宮ありささんの今後の作品も楽しみです。40年越しに果たされる、亡くなった親友との約束私と猫と二十歳の君と あさひよひ名無し読んでいてなんとなく「もしや…?」と思って調べたらやはりBLも描かれている作家さんでした。この設定でBL描いたらめちゃくちゃ良さそうだなと思いながら読みました。堅物とネアカの組み合わせ好きなので…今まで描かれた作品も読んでみたいですね。 40年に一度しか咲かない花、ニューサイランのことか、それをモデルにしているようです。その花が咲くかどうかの勝負をしていた矢先に亡くなってしまった親友が、その勝負の決着をつけるために亡くなった当時の20歳の姿で主人公の元へ戻ってくるのですが、戻ってきたのは勝負のためだけじゃないということが最後にわかります。美しかったピカレスク 秋川星名無し※ネタバレを含むクチコミです。 読むタイミングによっては号泣してたと思う #読切応援おしゃべりな人魚 鯖ななこnyae自己肯定感がとても低くなっている時にこれを読んでいたら、オイオイ泣いてしまったと思う。主人公には「ちゃんとすること」を強要してくる親がいたけど、それでもそばでずっとちゃんと見てくれている人がいてよかった。 歩は最初は薄情な最低野郎だなと思ったけど、振り返るとお風呂掃除のくだりとか、考えてみればあれは最低野郎の行動じゃなかったなと気づくなど。 鯖ななこさんの漫画は面白いな。黒髪の美しいメイド、エミリーの日常エミリーは魔女シリーズ 大上貴子名無しこれ前にも掲載されたものなんでしょうか、エミリーは魔女というシリーズタイトルですが、魔女らしい描写があまりなかったので… ただこの作品はかなり好きです。 エミリーが、森薫先生のエマを思い出させる黒髪の美女メイドで、生意気だけど可愛い坊っちゃんのお世話をしてるようです。無表情なところが逆にドキッとするほどの魅力があります。 1話が短いので2話載って丁度いいくらいですね(個人的にはもっと載ってても嬉しいですが)。 いつか単行本で読める日が来るといいなと思っています。 もっさもさのヒゲが好き!な女の子おもしろい髭 安彦晴名無し本当は大好きなのに照れちゃって、つい「きもい」って言っちゃうところとか可愛いな、と微笑ましさを感じながらも心のどこかでドキドキそわそわするというか、この子はこの歳で「フェチ」があるんだなあとなんとも言えない気持ちになりますねえ。。はい。。。 もっと話題になるべき読切!! #読切応援R.P.F.D. 杉浦价祐メメジャンプSQにこんなすごい読み切りが載っていたとは、今まで完全に見逃してた!これもっと話題になっててもおかしくないと思います。 地球に彗星が墜落し、「蛹(さなぎ)」という巨大な虫の大量発生により人間は捕食され、人口が半分になってしまった。しかし同時期に人間の体に発現した「拡張器官」というものが蛹に対抗できることが判明し、2095年現在、蛹駆除は仕事としてスタンダードなものになっている近未来が舞台。 主人公は蛹駆除の仕事をしているケイとナナミの女の子二人組。どちらも気が強くてぶつかってばかり、上司にも怒られてばかり。 そんなふたりがとある解体予定のビル内にいるとされる蛹の駆除を依頼されるが、そこにいた蛹はいつも駆除しているものとは違い…というのがメインのストーリー。頭で考えずに反射で動くガサツな2人が頭を使って頑張る姿が応援したくなります。アクションシーンの作画も完璧ですし、ドタバタ劇のコメディとしても最高に面白い。 拡張器官とか、設定が凝っているので続きをぜひ描いて欲しい! ただ、デカイ虫とか虫の大群とかが全く駄目な人には薦めづらい。笑今しか描けない沁みる読切お賽銭 野村宗弘名無し俳優業で上手くいってバイト生活から抜け出せますように、と初詣に行こうとしたけれど、遠くの国から働きに来てお正月も家族に会えない人のことを考えて「世界平和」を願うことにするというのがジーンときますね。で、結局コロナの影響で役者仕事がなくなり、相変わらずバイト生活のまま、というオチ。今しか描けない「どうしようもなさ」が伝わってきます。 前回の読切「マツザカ」がよく分からなかっただけに、余計に良さが沁みた気がします笑笑いのセンスが新しい読切!ボーンコレクション(読切) 雲母坂盾たか※ネタバレを含むクチコミです。 読んだことない世界観! #読切応援青空学校入学願書 はりまパン祭りとにかく描き込みが凄くて、とにかく読んで楽しい気持ちになる読切。 未知の生物だらけになってしまった地上から逃げ、人類が地下シェルターで生活をはじめて千年。修学旅行で地上へ来ていた真面目な女学生・スズキさんは、同級生の手により崖から突き落とされてしまう。しかし崖の下で魔物から助けてくれた男子学生二人組に出会うことで、閉ざされた地底にいたらわからなかった、世界の広さを知る、というお話です。 面白いのが、男子2人(ホンダとカワサキ)が地上にいる理由が、千年前の日本で描かれた「ヤンキー漫画」の続きを探すためで、彼らはその漫画を「古代の書物」として扱っていること。でも、漫画を読んで心が躍ったり震えたりする様子は、今と全く変わらない。千年後の子供達と、やっぱり漫画は最高だよな!という気持ちを共有できたようで嬉しくなりました。 すごいデビュー作だなと思います。次が楽しみ。大好きな兄への想いにゆらゆら揺れるブラコン・ブランコ 阿東里枝名無し血のつながった兄・ゆうまへの恋心に、許されないと思いつつも他の女が近づこうものなら脅迫もいとわない妹のゆうな。しかしあるきっかけにより、たとえ兄妹でも許されない恋など無いんだという思いに至り、ゆうまへ気持ちを伝えようとするが… 最後はちょっとびっくりだけど切ない結末でした。冨樫原作のオリジナルカードゲーム漫画悪天ウォーズ 冨樫義博 水野ハチ名無しいまや日本の漫画家でもトップクラスに有名な冨樫義博のかつて描いた『幻のネーム』を原作に、新進気鋭の作家、水野ハチが漫画にした作品。前後編の構成で、2017年のウルトラジャンププレミアムの9月号と11月号に掲載された。 ざっと概要を説明すると、タイトルの『悪天ウォーズ』はそのままカードゲームの名前で、天使軍と悪魔軍に別れて、王を倒せば勝ちという、将棋をベースとしたオリジナルゲームだ。面白いのはここに実際の『天使と悪魔の代理戦争』という物語の筋を足しているところ。主人公は天使軍を使って、仲間とともに悪魔への対抗をはじめるという流れになっている。 ゲームそのものの奥深さや少年漫画的な面白さが垣間見える本作だが、元がおそらく連載用のものであったため、やや詰めこまれすぎている印象は受けた。また、後編の意味深な幕切れも消化不良といった感を拭い取れない。なかなか面白いが、ちょっと物足りないかもしれない。そんな印象を受けた作品だった ダサかっこいいが…HEAVY METAL YANKEES 川田名無し地球が荒廃して生き物が住めなくなり、人間は全身を機械化して生まれてくるようになった世界が舞台。学校に転校してきた主人公が、特殊なギミックで不良どもを喧嘩で倒すという内容なのだが…設定はバリバリのSFだけど、中身はダサかっこいい不良マンガのノリに近かった。ダサかっこいい良さはあるのだけど、どうしても火ノ丸相撲のような熱さを期待してしまうので、主人公の武器が小物っぽく思えてしまった。細かい技の勝負より、正面からぶん殴れるような武器だともっと好きになれた。アノミアーズアノミアーズ 亀島潤斗リリーとても良かった、 内容もさることながら、絵のクオリティーが半端ない❗ また、作品出してください🙋このBLどこに売ってますか…? #読切応援レオンの誕生日 あおきいっぺい。nyaeレオンとらいがのふたり、可愛すぎるよ…🦁 いやゲッサンに載ってるし、兄弟かもしれないし、全然BLじゃないかもしれないけど、とりあえずお礼だけ言わせてください。幸せをありがとう。 たったひとつ願いが叶うならば、続きが読みたいです。 というかこの著者の方、少年サンデーで描いてるんですね! 最強の航空部隊を創設した男 #読切応援五十六の密命 須本壮一名無し第二次大戦末期、戦死した山本五十六が述した密旨。 そこには本土防衛のための最強の航空部隊を編成する構想が遺されていました。この「密命」を受けた海軍大佐源田実が部隊創設を決意するまでがこの読切で描かれています。 源田が率いることになる海軍第343航空部隊は『ドリフターズ』にも出てきた「デストロイヤー」菅野直が所属したというのを知りました。 読切ではシルエットだけの登場でしたが他にもクセの強そうなパイロットが揃っている予感。 「最強戦力の結集」と言うと、一寸聞こえはいいですが実際には窮状を表しているのだと思います。とはいえ、最後の防衛線として組織された異分子のチームが海軍という巨大組織の中で存在感を発揮していくのは見応えがありそう。 本格連載が早く読みたくなるプロローグでした!やっぱ咲坂伊緒天才だわ乙女のいたり 咲坂伊緒天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。<<159160161162163>>
アマビエおぢさんから始まった怒涛の読切連続掲載。急に義兄妹の禁断ラブコメになって少し動揺しましたが、毎回色んなものを超えてきてくれて嬉しいです。オチ最高でした。泣けます。 来月もきっと…