読切マンガの感想・レビュー4449件<<159160161162163>>「オタクと姫」の新しい関係性にキュンとする!ふたりぼっちのオタサーの姫(読切) クール教信者たか読み始める前はエロを意識したカラー絵を見て「作風が合わないかも…」と危惧していたけれど、全然そんなことなかった! かなり前のめり気味で「オタサーの姫になってチヤホヤされたい」女の子・大山さんが主人公。 「チヤホヤされるため、いかにも姫っぽいフリルの付いたブラウスにハイウェストのスカートを着て、サークルの中でも人数が少ない(=他に姫がいない)サークルに加入するが、人数が少なすぎて自分の他にはオタク男が1人しかいない」というあらすじ。 この唯一のサークルメンバーであるオタクの「タク」の性格がすごくいい…! 主人公の色仕掛けに微塵も動じず、ただ淡々と褒め続けるところは少女漫画のヒーローなみにクール。(むしろなんでそこまで女の子に慣れていてオタクなんだよというレベル) **本当は大きなサークルで姫として君臨したいのに、オタクくんの大変素晴らしいチヤホヤにほだされてしまう姫がすごく可愛い。** 超次元ラクロスアニメにハマった大山さんが、話について来れないイケメン(オタクの友達)よりオタクと盛り上がるシーンではニヤけてしまった。 この2人の毎日のサークル活動や、タクとイケメンの過去など、これは連載でもっと見たい…!コンセプト超面白いじゃん!!TOKYO特別会計¥5,000,000,000,000,000- 新谷信貴名無しオタクがよく叫んでる「5000兆円ほしい!!!!!」を本当に手に入れたお嬢様がハイレベルな金の使い方をする話。オチが完璧。え、連載いつ? 絶対ウケると思うんだけど。分かりやすいし、面白い。いい箸休め漫画になりそう。AIの設定だけ、ちょい単調だからイジってほしいかな。風変わりなダーク(?)ヒーロー(?)JUSTICE HAZARD 雲母坂盾名無しジャンプGIGA 2018 SUMMER vol.3 掲載の読み切り。 キャラデザがなかなかゆるかっこいい。前作に比べるとギャグ要素はメイドさんに任せっぱなしなので薄めな印象。その代わり主人公の掴めなさというか、バランスの悪さが面白い。 話そのものは学友といえどヤクの売人して、無罪放免で本当にええんか?みたいなツッコミどころはある。まぁダークヒーロー(?)らしいし、OKか。「ボーンコレクション」雲母坂盾の出世作。THE END OF 幼馴染 雲母坂盾名無しジャンプGIGA 2018 WINTER vol.1掲載の読み切り 幼馴染の宇宙人美少女を取り合って、最強武術家と天才マッドサイエンティストが毎日バトってるという狂った初期設定から始まる漫画。 ただこの狂った初期設定もうまく回収して、物語にまとめてたからすごいと思う。後半の盛り上がりシーンはテンションとノリは分かるけど、正直敵に共感したw なんか怖かった東京のお母さん 太田基之名無し「東京のお母さん」というモノノ怪かなんかに取り憑かれてしまったのか…ありあまる母性にまんまと甘えて取り返しのつかない事にならないようにしたい。迫力がすごい #読切応援アマビエおぢさん 小野寺浩二名無しアマビエおぢさん、2日間限定で公開してくれているそうな。何もかもヤバいがちょっといい話風になってるのが解せねえ… https://twitter.com/onoderakoji/status/1245326811141046272?s=20小説家がリアルを追求した末に…!?鋭意執筆中につき ねむようこ名無し途中で「ん?」と思うところはあったけど、ネタばらしの時は「おお〜!」となりました。あんまりネタバレできない内容なので、感想書くのも気を使いますが…水原さんと小早川先生、いいコンビでした!! 未来のことは、神のみぞ知る。God Only Knows 山田胡瓜名無しあらゆるリスクを排除した近未来では、リスクだらけの自然妊娠も罪とされ、人工子宮がスタンダード。そんななか、大きなお腹をした女性がひとり、ヒッチハイクをしています。 自然妊娠がいかに身勝手で無責任であるかわかっていながらも、彼女が目指す場所とは。 現在からは考えられないifの物語、でももしこんな未来になったとしても、命の誕生に勝る尊さなんて無いんだということを忘れないようにしたい。無理めな片思いっていうクソゲーの行方晴レとさかなで飯を食う 華沢寛治名無し子供嫌いの主人公が大学時代から好きだった先輩の子供を預かることになった。先輩の奥さんは一年前に病気で亡くなっている。これは自分にとってのチャンスなんじゃないか?そう思った主人公は寝ている先輩の布団に潜り込むが、こっそりキスする寸前で先輩が目を覚ましてしまい…というめちゃくちゃ気になるところで前編が終わってしまった。主人公にとって先輩の存在は大きいんだろうけど、相手は受け止めきれないんじゃないかと心配です。後編が楽しみ!謎の生物が迫る不思議な愛人 のざわたけしstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)面白かった。 最後までなんの生物かは分からないけど、勝手に部屋に入ってきてとにかく愛人になれと迫ってくる。 かわいい子に迫る謎生物のキモさがいい。 かわいい子は筋トレしてマッチョになりたいのに。 かわいい子がかわいいからいけないんだな・・。 過去にちばてつや賞取ってた読切『のぞき小僧』も同じような意味で面白い。 http://md-fp.jp/service/nc/0000000d/000000?isbn=9991234651623&lastUrl=http%3A%2F%2Fyanmaga.jp%2Ftrial%2Flast%2Fchiba-awards77%2Fnozoki.html&shareUrl=http%3A%2F%2Fmd-fp.jp%2Fservice%2Fnc%2F0000000d%2F000000%3Fisbn%3D9991234651623%26lastUrl%3Dhttp%3A%2F%2Fyanmaga.jp%2Ftrial%2Flast%2Fchiba-awards77%2Fnozoki.html 残念なところが可愛いざんねぇちゃん 若井ケン名無し先週のヤンジャンにこんな良い読切があったとは。完全に素通りしてしまっていた。この子の部屋の隅っこにただただ座って見つめているだけの存在になりたいよね…故郷を離れて頑張るふたりに起きた奇跡 #読切応援Emigrants 増村十七nyae宇宙とカナダという、物理的にとても離れたところで生活している2人の日本人女性が主人公で、設定としては壮大に見えるけど「故郷を離れて頑張る人」や「派遣社員」「移民」といった不安定な立場にいる人には非常に刺さる内容かと。 過去に少しだけ関わりがあった2人が、それぞれの事情で心が折れそうになった時に起きた奇跡がもう一度立ち上がるきっかけになるところが感動的。 アルコール依存の反面教師的な鹿の話 膕ひかこ名無しこのアイデアを思いついて漫画として描こう!と思ったのがそもそもすごいな、と。オチはまったく予想できなかったので驚きでした。でも離婚した元夫婦としてこれ以上ない良い終わり方なんじゃないでしょうか… コメディにひと匙のシリアス成仏チャレンジ! 森もり子名無しチャンピオンを開いたら森もり子先生の名前を見つけて驚きました。 優しい世界のほのぼのルームシェアを描くギャルと恐竜に対して、こちらはほんの少しだけシリアス空気が流れ作品がピリッとしたのが印象的でした。短いけどいい感じの8Pあの子の好きなもの 中島秀夫名無し前作の生天目さんはしゃべれないよりも面白かったし、短く綺麗にまとまっててよかった。こういう、誰に言うでもないようなひとり切なく終わっていく小さな恋ってそこら中にあるんだろうなと考えると切なくなるね。 これは完全に妄想だけど、教師に恋している佐倉さんもいつかは主人公と同じように終わる時が来るんでしょうね。 そうなると、主人公もそんなにあっさり諦めなくても良かったのではとか余計なことを考えた。凄くなさそうで実は凄い、校務員の長谷川さん学校の長谷川サン 重本ハジメ名無し小学校の校務員さんが、トイレの花子さんの話を通じて子供達に道徳を教えるのか…と思っていたら、急にド直球のホラーになって、そして最後にはバトル・アクションになって…という、最後まで何が起こるかわからないワクワクがありました。 ちょっとぬ〜べ〜っぽい要素もあると思ったので、妖怪から子供達を守る長谷川さんとして連載化したら面白そう。 窮屈な自分と、自由のきみ #読切応援自由のきみ。 成家慎一郎名無しコミックビームの付録小冊子に載ってる読み切り、もれなく全部面白いんだけど、なかでもこれがいちばんよかったかも…。 アレックスの王子様っぷりも去ることながら、主人公の顔が変わる瞬間のコマにはいい意味で鳥肌がたった。クスッと笑える大人っぽいショート4コマ!!ニューロ秒速点火 ツカダハル名無し絵も話も、ゆるいんだけどどこかスタイリッシュな良い4コマだった。ジャンプっていうよりかは、スピリッツとか青年誌の巻末に載ってそうなお洒落さがある。 気まぐれコンセプトみたいなシンプルな絵柄なんだけど、優しくて温かい絵が素敵。 読み終わってから作者が17歳と知り衝撃でした。そしてこの作品をジャンプに持ってきたのすごいと思う。 続編の「激闘ファミレス編」読みた過ぎる…!なぜか泣けてくる #読切応援夏休み ひうち棚nyaeとある夏の日の、とある家族の一日を描いた読み切り。 平和でなんか泣けてくる。 巻末のコメントに、昨年の夏のことを描いたとあったので作者自身のお家の光景が元になっているっぽいです。今年もこんな平和な夏休みを過ごせるといいですね。 「有害無罪玩具」の作者新作読切 無間天獄 詩野うら名無しコミックビームの付録小冊子に掲載されていた読切。ひと目見てこの人だとわかる、独特な絵柄のファンです。突飛で少しグロテスクな内容に反して、淡々と進むストーリー。百合っぽさもありつつ、死生観がぐらつきそうになる意欲作だと思いました。なんの根拠もない勝手な推測ですが、ビーム本誌で連載始まりそう。 高橋留美子が描く「小さいおじさん」高橋留美子劇場 嫌なランナー 高橋留美子名無し小さいおじさん、私は見たことないんですけど、都市伝説の中でも目撃情報が多いもののひとつですね。 この漫画にも小さいおじさんが出てくるんですが、なぜかいつも、走っている。 主人公がそれを目撃したあとには必ず車にはねられてしまうという、まさに「嫌なランナー」ということなのです。タイトルの付け方すごいな。 高橋留美子先生ファンの期待は裏切らない面白さです。いろんな人間の言動が絡み合って、主人公の運命がどこへ向かうのか、最後までハラハラさせられる。与田くんみたいな救いようのないアホが「おおっ」という行動を見せてくれるのもいい。砂漠だらけの世界でサクラに憧れる女の子 #読切応援温室都市の暮らし 石山さやかstarstarstarstarstar_borderかしこトラベルカルチャー誌TRANSITに掲載された異色の作品です。今号の特集「砂漠の宇宙を旅しよう」に沿った内容になっています。 世界が砂漠だらけになった近未来が舞台。街はガラスのようなドームに覆われてよく管理されているのでほとんど不自由なく暮らせる。主人公の女の子〈サテ〉は絶滅植物のサクラに憧れていてVRでいつもそれを観ていた。ある日、研究者のお父さんが勤めてる会社の仲間がドームの外でサクラを見つけた話を聞いたので連れて行ってもらえることに。砂まみれになりながら車のような乗り物で向かっていくが…。 サザンウィンドウ・サザンドアは身近な世界である団地が舞台でしたが、今回はガラリとジャンルが変わって近未来SFだったので驚きました。けれども絶滅したサクラに憧れる女の子というストーリーはとてもロマンがあり、余韻にも特別なものを感じました。マンガ雑誌ではないのでページが左開きなのもオツな違和感かもしれません。 ロック様が巨大動物を始末する話 #読切応援グレート・ワン 末広光ANAGUMA「ドウェイン・ジョンソンを嫌いな人間がこの世に存在するだろうか」というのが自分が常日頃考えている命題のひとつです。『グレート・ワン』が世に放たれた事実こそ、この問いへの答えではないでしょうか。 圧倒的にロック様をモデルに描かれているバレル少佐はある日体重が驚異の9万6千トンに。時同じくして地球上に現れた巨大生物から人知れず人類を守っているのですが、特異体質ゆえに娘のマヤに会いに行くことも出来ず、日々孤独な戦いを強いられていました。 ヒーローというのは誰かを助ける存在です。ではヒーローのことは誰が助けてくれるのでしょうか?『武装錬金』で提示されたこの問題に本作もあたたかく、かっこいい答えをきちんと用意してくれています。 常に銀幕の中で我々の心を救い続けるロック様をモデルにこの作品が生み出されたというのが、グッとくるポイント1.7億点ですよ!彼のインスタフォロワーひとりから1点ずつ集めて1.7億点計算です。 そして読む前でもあとでもこの際いいと思うのですが『ランペイジ 巨獣大乱闘』は絶対合わせて観てほしい!そうだろジョージ!四の五の言わずに読んでほしい名作…!! #読切応援奈落の仔 辻田大誠たかうおお〜〜! もう、とんでもないものを読んでしまった…凄まじい!! 扉絵を見た時点で「うわこれ絶対おもしろいやつ」と思ったし、実際半端じゃない面白さだった。 https://i.imgur.com/7aLgHGm.png (『奈落の仔』辻田大誠 週刊少年ジャンプ2020年19号より) まず何よりもこの作品について言いたいのが、絵の上手さ。 スタイリッシュなキャラクター、かっこいい構図、白黒ハッキリした塗り、世界の解像度を高める背景・小物の描き込み。 週刊少年ジャンプの名作に共通する「技術的な経験則」をすべて抑えてあって、紙面が完全に「面白い少年漫画」のそれで、もはや絵だけで「あっ面白い」と脳が認識してしまうレベル。 辻田先生の絵に関して、自分は全肯定大絶賛なんだけれど、仮にこの絵を「へたくそ」と言う人がいても、その言い分はなんとなくわかる。 辻田先生の画風はONE先生と共通するところがあると思う。 細かい描き込みや構図という、見せ方(表現)のセンスがずば抜けていて、かつ絵の線に『独特の歪み』があって素晴らしい味わいを生み出しているところが似ている。 そして2人とも、線の歪みが顕著なコマがある一方で、ここ一番の大事なシーンでは線を研ぎ澄ませ絵のクオリティを高めているところも共通している。 この『線の歪み』という一部分にだけに注目してしまうと「へたくそ」に見えるかもしれない。 https://i.imgur.com/CeNyIXl.png (『奈落の仔』辻田大誠 週刊少年ジャンプ2020年19号より) …………。 否定的な人を想定して、先回りして理解があるようなことを書いてみたけど、いやでもメッッッッチャ絵上手いでしょ…!?!!! 見ればわかるよな??? 最高だよ絵のセンスなにもかも…。 そして絵だけじゃなくて、キャラクターもストーリーももっと読みたくなる設定でたまらない。 キャラクターの設定も、クセが強すぎずベタすぎず(個人的に「ウジウジした弱虫」「明るさだけが取り柄の馬鹿」はもう見飽きてるので勘弁)ですごくいい。100万本の刀拾いをしていた少年が、死にかけの男から神の宿る妖刀をもらうっていう導入がクソ格好良い。 サイドキャラクターの魎も凶子も出しゃばりすぎず、しかしそのバックグラウンドを自然と想像してしまう存在感がある。そしてそんな2人との出会いで主人公は成長する。 はぁ〜! 良良良〜〜〜!!!! いや、ホント良さしかない…!! 本編の前に掲載されている「ご挨拶」によると、先生は1998年生まれで14歳から持ち込みをされているとのこと。ここらでぜひ連載していただきたい…!! 辻田大誠先生の次回作、『連載』を楽しみにしています!!<<159160161162163>>
読み始める前はエロを意識したカラー絵を見て「作風が合わないかも…」と危惧していたけれど、全然そんなことなかった! かなり前のめり気味で「オタサーの姫になってチヤホヤされたい」女の子・大山さんが主人公。 「チヤホヤされるため、いかにも姫っぽいフリルの付いたブラウスにハイウェストのスカートを着て、サークルの中でも人数が少ない(=他に姫がいない)サークルに加入するが、人数が少なすぎて自分の他にはオタク男が1人しかいない」というあらすじ。 この唯一のサークルメンバーであるオタクの「タク」の性格がすごくいい…! 主人公の色仕掛けに微塵も動じず、ただ淡々と褒め続けるところは少女漫画のヒーローなみにクール。(むしろなんでそこまで女の子に慣れていてオタクなんだよというレベル) **本当は大きなサークルで姫として君臨したいのに、オタクくんの大変素晴らしいチヤホヤにほだされてしまう姫がすごく可愛い。** 超次元ラクロスアニメにハマった大山さんが、話について来れないイケメン(オタクの友達)よりオタクと盛り上がるシーンではニヤけてしまった。 この2人の毎日のサークル活動や、タクとイケメンの過去など、これは連載でもっと見たい…!